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「極主夫道 ザ・シネマ」(2022)「しょうもないな~」「バカだな~」と笑って観た!(笑)

結婚を機に足を洗い、最強の専業主夫として家事に奔走する伝説の元極道が、最大の危機に立ち向かっていくさまをコミカルに描く。

前知識なしで、予告編も観ず、キャスト特に松本まりかさんを観ようと出かけました。松本さんとは朝ドラ“純情きらり”(06)繋がりで、最近よく話題になるので気にしておりました。 (笑)

しかし、こんな作品だったとは露知らなかった。(笑)当初“しまった!”と思いましたが、最後まで見届けました!(笑)

原作:おおのこうすけさんの同名コミックス。未読です。玉木宏さん主演で実写ドラマ化した人気TVシリーズがあるとのことですが知らず、当初、“笑い”についていけなかった。

監督「おっさんずラヴ」(19)の瑠東東一郎、脚本:宇田学、音楽瀬川英史主題歌:「2way nice guy」Creepy Nuts

 出演者:玉木宏川口春奈、志尊淳、古川雄大玉城ティナMEGUMI安井順平田中道子、白鳥玉季、水橋研二本多力、くっきー!(野性爆弾)、中川大輔、片岡久道、橋本じゅん滝藤賢一稲森いずみ竹中直人、他。


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あらすじ

かつて裏社会で“不死身の龍”と恐れられた龍(玉木宏)は、美久(川口春奈)との結婚を機に極道の世界から足を洗い、今は専業主夫として多忙な日々を送っていた。

そんな中、地上げを企て火竜町に進出してきたKプランニンフ社(社長:近藤(吉田鋼太郎))は、白石(安達祐実)が園長を務める「火竜保育園」の土地を狙って嫌がらせを繰り返す。龍は元舎弟の雅(志尊淳)と用心棒を買って出るが、近藤たちの行動はエスカレートしていく。

やがて元武闘派ヤクザで現在はクレープ屋の虎二郎(遠藤賢一)とその妹で広島レディース三代目総長の虎春(松本まりか)も龍の仲間に加わるが、龍の家の前に男の子・リョウ(渡辺雄太)が捨てられていたことで“隠し子騒動が持ち上がり、龍の男気に虎春が惚れたことで美久との間に龍を巡る恋愛バトルが勃発する。こんな中で龍たちはなんとか保育園を守ろうと運動会を開催するが・・・。龍は抗争を終わらせるために、全てにケリをつけるために史上最大の夏まつりを計画した。

感想

冒頭、龍が台所でゴキブリを見つけて、「俺には守るべき者がいる」とスプレーで退治しようとするが弾(液)切れ。ゴキブリが胸に張りつき、「いまだ、玉取ってやれ!」と声を上げると、妻の美玖が新聞紙で作った“はたき”ではたくとそれが龍の顔面に当たって龍が卒倒するという“笑い”!

次の話題がハムスターの飼育者探し。「餌がない!」とフライパンでコーンを炒るとパン、パンと爆ぜる。「龍が拳銃を撃っている」と話題になり、婦人会長(MEGUMI)、警官(古川雄大)が走る。

龍は喫茶店で飼育者を探すが見つからない。そこでKプランニングの近藤のところに頼みにいくが、そこに警官が駆けつけると、龍が胸に何かを隠し持って逃走。拳銃持って逃走したと警官が追う。捕まえてみればハムスターだったという笑い。

「なんだ!この笑い」。“この笑い”に笑えるか!これが延々と続くのかと不安だった!

こうしてキャラクター紹介が終って、映画版の話に入っていく。

龍の家の玄関に子供が捨てられていた。天雀会会長・菊次郎(竹中直人)とその妻・雲雀(稲盛いずみ)がやってきて、「生まれたか!」とその子に“リュウ”と名付けて喜ぶ菊次郎。棒刀に黒メガネをリュウに着けさせて喜ぶ雲雀。(笑)リュウを預かることにした。

こうして、ドタバタ喜劇に慣れて、笑えなかった笑いが笑えるようになっていく頭を空っぽにして、笑えばいい!(笑)役者さんたちが真面目に一生懸命演じてくれます。(笑)これへの感謝です!

本作のおもしろさは龍・玉木さんが本気で演じるずっこけヤクザ。朝ドラ「朝が来た」あたりから芸が変ってきましたね。とにかく真面目な人らしい(共演の近藤正臣さん談)。体つくりもしっかりできて、男気がむんむんして、ドスの利いたヤクザ言葉。それでいて情にもろい。今回はスタントなしでカーアクションにも挑戦したとか。気づかなかった!(笑)

登場する女性たちの強いこと。ヤクザ言葉で男性に絡む!(笑)キャストの実像と虚像のギャップを楽しむ(笑)最高なのは、華奢な身体の白石園長の安達裕美さんのヤクザ言葉「なにさらしてくれとんじゃ!!」、これにヤクザも驚いて逃げ去る。(笑)

次が、広島レディース連合総長の虎春・松本まりかさん。「大義のぉおどれら」と広島弁の啖呵。派手にオートバイを乗り回し、足蹴りどづきの格闘演技!こんな“まりか”さん見たことない!(笑)婦人会長のMEGUMIさんの「貫禄美ボディ、ナメてんじゃねーぞ! この野郎が!!」(笑)しかし、「天雀会」の姐御・雲雀:稲森いずみさんは、「なめたらいかんぜ!」、すっかりこの役が合っていました!(笑)

元舎弟の雅の「リュウは兄貴に似ている!」に美久が妄想を抱き、虎春の登場であらぬ事態へと展開していった。(笑)

Kプランニングの嫌がらせで保育園の子供が逃げ出し、これを取り返そうと手を打ったのが大運動会。しかし、子供が集まらず大人の騎馬戦となり、美久と虎春騎馬の一騎打ち。(笑)

美久が勝利して決着かと思いきや、虎春が難癖をつけ、その隙に、車でリョウが攫われる。(笑)追う龍と虎二郎、虎春のカーチェイス。龍が犯人の車に飛び乗り格闘、さらに虎二郎が犯人の車に乗り移ろいとして大股開き!(笑)

カーチェイスで美久が受傷し、怒った龍が採ったのが史上最大の夏祭りでの決着。ヤクザの暴力対立を避けるべく、大城山組(組長:橋本じゅん)と組んで、近藤を誘い出し、出てきたところを皆でボコボコに叩くという作戦。(笑)

作戦はうまくいったが、龍が幼児誘拐で逮捕された。が、誘拐事件の真相を知っていた雅の告白で一件落着。(笑)

リュウを親元に帰すとき、美久は「一度結んだ絆は消えない!家に来てくれたありがとう」と送り出した。

出てくる人はみんな相手のことを考える!人と人のつながりが暖かく、昭和が懐かしく思い出されます。

エンドロールで、キャストたちが失敗したメイキング演技が映し出されますが、こちらの方がよっぽど面白い。作った笑いは面白くない!(笑)

出演者のみなさん、「映画にする」と聞いてびっくりしたと言います。本当に映画にする必要があったのでしょうかねえ~。家で寝っ転がって観る作品ではないでしょうか。

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