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第36話「薩摩か徳川か」

イメージ 1西郷どん23回「寺田屋騒動」に合わせています。寺田屋騒動、これには泣かされます。久光の上洛に天璋院も追い詰められるという、「西郷どん」と「篤姫」を並列して観ると、面白いですね!
 
うららかな春の日に、家茂(松田翔太)と和宮堀北真希)が仲睦ましくしている。これに、天璋院宮崎あおい)の気持ちが和んでいるところにただならぬ様子で滝山(稲森いずみ)が知らせに来ます。「316日、薩摩藩主の後見・久光様(山口裕一郎)が千を超える手勢を率いて薩摩を立たれたとのことです。めざすは京とのこと」と伝えます。天璋院は家茂に意見を求めると心配ないという。
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噂を聞き、本寿院(高畑淳子)は「天璋院の陰謀に違いない」と言い、京方の嗣子(中村メイコ)や観行院(若村麻由美)も「薩摩が朝廷を脅すのでは」と心配しだす。
 
老中・久世広周志賀廣太郎)は、天璋院を訪ね、「薩摩から密書でも届いているのではないか」と疑う。これを聞いた家茂は激怒し天璋院を庇います。
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文久21862)年328日。薩摩の一行は下関に到着したが、西郷小澤征悦)は久光の許しも得ず、京や大阪に集結した志士たちの暴発を抑えると、先に発ってしたっている。これに久光は「即刻島流し!」と激怒する。帯刀(瑛太)と大久保(原田泰造)が大阪に急ぎ事情を聴くと「久光様のもとで働きたくない」という。大久保は「必要とされる時がくるまで、とにかく生きていてくれ!」と励まし、西郷は涙でこれを受け入れる。
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京の船宿・寺田屋で、有馬(的場浩司)、西郷慎吾(水谷百輔)たちが集まり密談をしている。攘夷派にとって、久光では国や朝廷を本当に守れるのか。さらに西郷という重しが取れ、有馬は「われらで事を起こすしかない」と志を同じゅうする者を見回す。
 
一方久光は朝廷の岩倉(片岡鶴太郎)らに会い、幕政改革について「先の大獄で罰せられて方々を赦免し、松平春嶽様(矢島健一)を大老に、一橋慶喜様(平岳大)には将軍後見役についていただく」と建白する。
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これに、岩倉は、「公武合体と攘夷を約束しているのでことを荒げたくない」と拒否し、京の市中警護の役につくことになる。
帯刀と大久保は、無為無冠の久光として軽んじられたと無念がる。帯刀は「久光様は、将軍家を取り潰すつもりなのか?これは幕府への恫喝だ」と天璋院のことを心配する。
 
久光の建白書を幕府が知ることとなり、幕閣は激しくこれに嫌悪感を示す。大奥にも伝わり、天璋院は本寿院から「慶喜を後見職につけるつもりか」と詰問され、嗣子から「京を戦場にするおつもりか」と問われ、非難の目が向けられる。滝山(稲森いずみ)も「薩摩は天璋院様の生まれ故郷、信じるに足ると思いますが、外様にあるべきこと、許せません」と言い放ちます。

天璋院は、なんとか事態を改善したいと、家茂を訪れ「先手を打つのです!大獄で裁かれた者を赦免し、これで幕府は自ら動いたことになり、面目が立ちましょう」と意見を述べると、家茂はこの案を幕閣に図ることを約束します。
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京では、大久保が「有馬らが、所司代と幕府に組する公家たちを暗殺するらしい。吉之助がいなくなって重しが取れたためだ」と帯刀に知らせる。
大久保が有馬に止めるよう説くが聞き入れない。これに久光は激昂し大山、奈良原(武智健二)らを差し向ける。有馬が「おはんらが来るとは!」といえば、大山が「有馬!上意討ちの君命が出ている」と泣きながら突出を止めようとする。心ならずも切り合いとなり、有馬以下9名が命を落とす悲劇となった。
 
帯刀が死傷者、負傷者の一覧表を久光に差し出すと、「あの者たちの突出は幸いであった。わしの覚悟と決断の速さを朝廷にお示しできた」と言い、これに帯刀は久光への不信感が芽生える。
皮肉なことにこの事件によって久光は家中の者を犠牲にしてまでも朝廷を守ったと朝廷の信頼を受ける。
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実は、有馬は「久光様が断固われらを処罰なされば、朝廷の信頼を勝ち取り、みごと幕政改革の勅命を手にすることができるであろう。今こそ、我らの命、天下のために捧げん」と遺書を残しており、これを知った久光は「許せ」と有馬たちの冥福を祈ったという。
帯刀は有馬らの死を無駄にせず、日本国を変えていくのは自分たちの天命であると、「江戸に行き、斉彬様のご遺志がなるのをこの目で見届ける!」と誓う。
 
522日。幕政改革を旗印に薩摩の一行は江戸に向かう。孝明天皇東儀秀樹)の勅諚を奉じ、勅使の共をしての江戸参府を大義名分としていた。幕府は勅使の到着前に、松平春嶽一橋慶喜の謹慎を解く。
 
天璋院は、この期に及んで薩摩が幕政に口を出すことこそ不可解でした。本寿院が「天璋院が薩摩の味方をするか」と嫌味を言う。和宮も、薩摩と朝廷
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の動きが腑に落ちず、家茂に問い詰めます。家茂の「しばらくすれば詳しい知らせがくる」に「天璋院さんにお尋ねになれば」と当てこすります。

家茂はこれまで天璋院を庇い続けてきましたが、江戸城中が天璋院に対して懐疑的になり、これ以上守りきれなくなってくる。大変は苦難のなかでやっとつかんだ居場所を追われるようとする天璋院の悲しみが伝わります。
久世老中が「天璋院と薩摩の間にひそかに謀でもあるのでは」と問い詰められ、これに家茂は考え込んでしまう。
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家茂が今になってなぜ一橋慶喜の名が出てくるのかと建白書の内容に疑問を持ち、天璋院に「母上が輿入れしてきたのも慶喜を推すため。此度もそうではないのかと。先だって、慶喜の罪を免じたのも手間がよすぎるのでは」と問います。これに天璋院は蒼白になり、部屋を後にする。
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天璋院様、ごご、ご乱心にございます」の声。家茂が急ぎ庭に出てみると、天璋院が薩摩ゆかりの品々を壊し、火に投じている。白薩摩、薩摩黄楊、紅ビイドロ、すべてが懐かしい思い出の品ばかり。幾島(松坂慶子)の残した掛け軸に手がかかると、天璋院の頬を涙が伝い落ちる。家茂がかけより「わずかでも母上を疑ったのは、間違いでした。この私をお許しください」と詫びると、「私は徳川の人間です。徳川のことだけを考えて生きる。薩摩など知らぬ。これが証です」と言い、その場に座り込みます。
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天璋院の周囲には、本寿院や勧行院たちが成り行きを見守っていました。嗣子(中村メイコ)がいやみを言い、勧行院が部屋に戻ろうとしても、和宮だけは動こうとせず、じっと天璋院を見つめるのでした。

武力をもっての久光の上京で、天璋院に疑いの目が向けられ、これを断つための薩摩の思い出を焼き去るというつらい立場の天璋院が描かれました。自信にあふれていた顔が一気に崩れ、「私は徳川の人間です」と苦悩し、泣くあおいさんの演技に泣かされます。
                                ***第36話おわり***