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「ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE」見えざる敵に、史上最大のアクションで対決!

 

トム・クルーズの代名詞で、世界的人気を誇るスパイアクションミッション:インポッシブル」シリーズの第7作。シリーズ初の2部作となり、イーサン・ハントの過去から現在までの旅路の果てに待ち受ける運命を描くという。これで観ますよね!(笑)

君たちはどう生きるか」と違ってこちらは前宣伝が凄い。アクションシーンなど「観に来てくれ!」とばかりにほぼ全シーン公開されており、もうネタバレ全開。しかし、「タイトルのデッドレコニングがよく分からない」と駆けつけました。(笑)

「デッドレコニング(Dead Reckoning)」は「推測航法」の意味で、航行した経路や進んだ距離、起点、偏流などから過去や現在の位置を推定し、その位置情報をもとにして行う航法のことを指す。これまで以上に予測不能でミステリアスな物語になりそうだ

監督:ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション」以降のシリーズを手がけているクリストファー・マッカリー原作:ブルース・ゲラー、脚本:クリストファー・マッカリー、エリック・ジェンドレセン。撮影:フレイザー・タガート、編集:エディ・ハミルトン、音楽:ローン・バルフェ。

出演者:トム・クルーズヘイリー・アトウェル、ング・レイムス、サイモン・ペッグレベッカ・ファーガソン、バネッサ・カービー、イーサイ・モラレス、ポム・クレメンティエフ、他。

物語は

IMFのエージェント、イーサン・ハント(トム・クルーズ)に、新たなミッションが課される。それは、全人類を脅かす新兵器を悪の手に渡る前に見つけ出すというものだった。しかし、そんなイーサンに、IMF所属以前の彼の過去を知る男・ガブリエル(イーサイ・モラレス)が迫り、世界各地で命を懸けた攻防を繰り広げることになる。今回のミッションはいかなる犠牲を払ってでも達成せねばならず、イーサンは仲間のためにも決断を迫られることになる。(映画COMより引用)


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あらすじ&感想(ねたばれあり:注意)

冒頭、ロシアのステルス潜水艦セヴァストポリが撃沈されるという事件から物語が始まるセヴァストポリAIでステルス性を確保する世界の最先端潜水艦であったがAIの暴走で沈没したらしい。艦外に放出された兵士の遺体からAI操作用キーが持ち去られた。

アムステルダムの某所でイーサンが秘匿命令を受けた。これまでにない厳しい命令であった。「過去からは逃げられないぞ!彼女の痛ましい死を思い出せ!危険な任務だ」と前置きし、「キーを取り戻せ!イルサ(レベッカ・ファーガソン)が持っている。イルサを殺すかどうかは君に任せる」というものだった。

イーサンは馬でアブダビ砂漠に入り、イルサの籠る塹壕に接近そこには某国の傭兵がイルサを追っていた。大砂嵐の中、傭兵との乱射戦の中でイルサを救出しキーを受け取った

ワシントン情報局では担当者が集合し、AI(名称:エンティティ)とはなにか、キーがどこにあるかが論じられていた。「エンティティはあらゆる情報に侵入し変えることができる。これを扱うには十字型のキーが必要でロシアが入手している。キーは2本必要だが、1本をイルサが持っている。イーサンを送り込んだが、イルサは賞金稼ぎに殺され、どうなったか分からない」という。

イーサンは変装して会議に立入この話を聞き、IMF長官のキトリッジ(ヘンリー・ツェーニー)に「1本は自分が持っている。エンティティを操る者が未来を握る。渡せない!もう1本を捜しだす」と勧告した。キトリッジは「俺たち全員でお前を追う」と宣言した。CIAもイーサンを追うことになった。

キーのバイヤーがアブダビに現れるという情報を入手。イーサンはIMFチームのダン(サイモン・ペッグ)とルーサー(ビング・レイムス)と作戦を練り、アブダビ空港でバイヤーを取り押さえることにした

空港の監視システムをハッキングしてダンが監視。不審な男が現れイーサンが追うが途中でキーをすれ違いの女性・グレース(ヘイリー・アトウェル)に盗まれ、イーサンはグレースを追うことに。そこにダンが男のスーツケースに爆弾が仕掛けられていること発見し対応に当たる。さらにイーサンは「自分がIMFに入る切っ掛けになった」という仇敵の男・ガブリエル(イーサイ・モラレス)とすれ違った。イーサンはこの作戦を中止した。グレースはローマ行きの機の中にいた。爆弾の中身は空で馬鹿げたメールが入っていた。この状況、「誰かに操られているのではないか」という演出。これが面白い!

ローマ空港でグレースは警察に逮捕され持物検査を受ける。ここにイーサンが弁護士として訪れる。(笑)また、エーゼントのブリックス(シェー・ウィガム)がイーサンを追って空港に到着。グレースは機内でキーを預け、あとで受け取ることにしていた。

イーサンはヴェネツィアドゥカーレ宮殿でのパーティーでキーを取り戻すことを聞いて拘留室からグレースを連れ出すが、グレースはポリスのBMWを盗んで逃げだす。イーサンがポリスのオートバイを盗み、彼女を追うカーチェイス。これをポリスが追う

グレースの車が横転。駆けつけたイーサン。ふたりはポリスに逮捕されふたり繋ぎで手錠を掛けられた。しかし、ふたりは手錠のままアンティークなフィアット500を盗み、ローマの街を走る。追うポリスとエイゼント。(笑)

ここに正体不明のエイゼント・パリス(ポム・クレメンティエフ)が四駆のカーゴで追いかける。これが圧巻!公共広場の階段落ち、トンネルのバック逃走、地下轍内走行など派手なカーアクション、チェイスを面白可笑しく見せてくれます。最後はグレースが針金で手錠を外し逃げていった。

イーサンはグレースかキーを受け取るヴェネツィアドゥカーレ宮殿でのパーティーに乗り込むことにした。チームにイルサが加わり、船でヴェルファイアに乗り込んだ。ここまでくるとダンが「おかしい!」と言い始めた。「イーサンの映像グラスにガブリエルの映像だけが消えている。彼はエンティティに守られている」という。これにイルサが「M16で、ガブリエルはエンティティのソースコードだと聞いた」という。その夜、ホテルの屋上でイルサが「ヴェネツィアは初めて!」と言ってイーサンに抱きついた。

宮殿の広場に、ガブリエル、武器証人のホワイト(バネッサ・カービー)、イーサンにイルサが参集した。そこにエーゼントのブリックスにドガ(グレッグ・ターザン・デイビス)、パリスが駆け付ける。グレースがガブリエルに「鍵はここにない」と話すとガブリエルは「結末は決まっている」と言う。イーサンはホワイトにガブリエルに鍵を渡さないよう説得したガブリエルはホワイトにオリエント急行の列車内で取引する事を伝えた

ガブリエルはイーサンに「周りがエンティティで、次に起きる事を知っている。君が抵抗したら、グレースとイルサのどちらかが死ぬことになるぞ」と脅し、去って行った。イーサンは異変を感じイルサにサインを送りここを去った。

これで皆が宮殿を出てから大惨事が起こった!

運河の橋の上でガブリエルがグレースを襲い、これを見たイルサが救出に入ってガブルエルに殺害された。このときイーサンはふたりのエーゼントに追われ迷路に逃げ込み、パリスの攻撃を受けていた。イーサンは彼女を倒し、橋に駆けつけたがイルサは亡くなっていた。ファーガソンの顔がとてもきれいで切ないシーンでした。これをパリスが見ていた。

イーサンがホテルで目が覚めるとそこにグレースが居て、「悪かった!」とキーを差し出した。イーサンはグレースに仲間に入れて、ホワイトに変装させオリエント急行に乗りキーを奪わせ、イーサンは途中で急行に乗ってグレースに協同することにした。

この列車にはガブリエル、キトリッジ長官、デンリンガー情報長官、エーゼントのふたりにパリスが乗り込んでいた。ガブリエルが機関士を刺殺したため列車は無停止となり、イーサンはバイクで列車を追い、オートバイとともに空に飛び出し列車に乗り込む。

グレースは上手くキーを盗んだが、ガブリエルに追われ奪取される。屋根に逃げるガブリエル、これを追うイーサン。高速で走る列車屋上でのアクション、これが素晴らしかった。イーサンはキーを奪い取り、ガブリエルは列車から飛び降りた。

イーサンとグレースが協力して機関車を切り離して危険を脱出したと思ったところに橋梁爆破で連結車両の後部車両が渓谷にスベリ落ちていく。この車両を懸命に切り離すふたり。食堂車、展望車と豪華な車両が落ちていく。落下で無重力状態の車両から前車両に飛び移るふたり。スリリングでした。

パラシュートがひとり分しかなくイーサンはグレースをCIAに託して飛び出し、ダンによって救助された。

まとめ:

敵は誰か?イーサンは誰かに操られている。AI:エンティティが自分を倒す可能性のあるイーサンを倒すべき敵と認識して襲い掛かるという展開!予測不能で怖い!カブリエルは何者か?とりあえずイーサンがキーを手に入れたので次作を待ちたい。

アクション、ストーリーともに今回が最高だ。アクションが素晴らしいが、それだけでない!テーマが面白く、ストーリーがスリリングで笑いがあり、泣けた。

 単品としてもしっかり楽しめ、過去作を知らなくても大丈夫です。が、前作を観ておくとキャラクターの把握が容易です。

どのアクションシーンにも、深い人間味あるストーリーがつけられていた。特にヴェネツィアでイルサが亡くなるシーンは泣けます。また物言わぬパリスの最後、怖いキャラクターでしたが、なぜ彼女がキーの使い道をイーサンに話したかが分かるストーリーになっていました。

まさに今、ハリウッドでは俳優たちが映画のAI製作に反対してストライキ中。生のアクションで見せる本作。これを先取りしたような作品、観るべき作品です!面白かった!

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