映画って人生!

宮﨑あおいさんを応援します

第5週「お姉ちゃんに笑顔」

第5週「お姉ちゃんに笑顔」
第5週視聴率:22.8
鬼門の4、5週を右肩上がりで通過。一番の要因は“脚本が優れている”ことで、物語はこれからというところですからこのまま上昇を続け、10週ぐらいまでに25~26%が狙えそうです。
山王寺屋倒産換金を求めて大勢の人が押しかけていることを知ったあさは、すっかり商売意欲を失くして姉の心配ばかり。探しあぐねた末、谷町の貧乏住宅を訪ねると、すっかり荒んだはつにばったり出会う
開けてと戸を叩くあさと返事をしないはつ。京都の豪商に育った二人がこんな運命のなかでの出会い。かって一緒に駆け落ちしようと言ったあさは、どんなことがあってもはつを救おうとするでしょう。この日がくると思って、今井家からの帰り「お互いに精一杯にお家のために頑張ろうな」と言い残して去ったのに。いまこんな惨めな姿をあさに見せたくないはつの気持ちに涙です。
「なにかできることはないか」と訴えるあさに、はつは菊の「あんたのお父さんが助けてくれへんかった」と言う言葉だけは聞かせたくなかったでしょう。
眉山家に嫁に来て何事もなしえなかった自分の不甲斐なさに泣き「頼むからほっといて、あんたの顔なんかみたくない」と突き放しました。お互いを思う姉妹の愛情に涙です。波瑠さんとあおいさんのお芝居に身震いしました。
イメージ 1眉山家は所在を知られ夜逃げ。途中、“一家のために必死に宿を探す”はつに、母菊の「あんたが厄病神やった、山王寺屋を返せ」と侮辱することに惣兵衛は耐えかね、かって母を殺したいという怒りがこみ上げてきて、刃物を振り上げ切りつける。が、その刃先に菊の間に入ったはつの肩に。
はつは菊を庇いました。ここで朝ドラ受けの有働さんがとんでもないことに、まつ毛が驚きで外れると言う落ちが付き、すばらしいこのシーンが・・・ああ
 はつ、「やっとうちにもお家を守ることができました」と。倒産は母のせいでも誰のせいでもない、時代のせいだと言い、夫を罪から救い、母を庇うはつでした。
外界から閉ざされた井戸の中だからこそ見つけることが出来た幸せ“愛”の力を信じ、実家への借金申し出も反故にし、金ではなく家族を愛することで“家を守ろう”とする“はつ”の生き方がはっきりしてきました。
悲しみにくれるあさに「天王寺屋の借金は膨大、お父さん攻めたらあかん」と舅正吉が諭し新次郎「あはつさんはお互いに家を守ろうとなんで言うたんかな」と謎かけて外出。あさの異変に気付き、早くあさが立ち直るようにはつの行方を探す手をうっていました。

新次郎はやっとはつを見付け出しましたが、はつは「施しはいりません」という。まだ生活はきびしいがしっかり自分の力で生きているという誇り、“はつ”らしい、汚れた顔を拭えば気品が眩しいです。
はつ「“あさ”に会ったことを言わんといて」と言い、あさに会うにはもうすこし時間が必要のようです。新次郎の物腰の柔らかい、人懐っこさで人の気持ちを和らげる力がはつの気持ちを癒しているようです。
 “はつ”にとっては大きな癒しで、姉妹がどこかで繋がっていて、決して切れることない絆。このドラマ、人を思う心が描かれていて朝からやさしい気持ちになります。
イメージ 2久し振りに合って、惣兵衛、新次郎と一杯やりながら、“はつ”への感謝の気持ちを吐露する。新次郎のあさへの気持ちを知り「あのじゃじゃ馬の妹がそこまで旦那さんに想われていたら幸せものだ」といいながら、ふっと想いは“はつ”に。「なにもしてやってない、“あさ”に比べてはつは幸せなのか?」と惣兵衛は許嫁交換のことを気にしています。
新次郎、石炭の相談ごとやってきた美和の家で着物の裾がほつれそれを美和によって“きれいに繕ってもらったが、これを見たあさが嫉妬して新次郎を責め、彼の案内で繕った人に会いにいくと、そこにおねえちゃん居て・・。この展開、上手すぎます。
イメージ 3あさは、新次郎に連れられて田舎にやってくると、そこ女の人。お姉ちゃんは縫物が上手だった、縫った人がお姉ちゃんだったとは。はつ”は一瞬たじろぎ目線を合わせませんでしたが、新次郎が会わせた気持ちが分って、言葉を選んで「加野屋の旦那さんに・・あんな縫い方ではあきまへん・・」と言えば“あさ”は「ほんまにあきまへんな」と素直に返事し“いつもの”姉になっていて、妹を思うやさしいお姉さんのすこしはにかんだ笑顔でした。「どんなことがあっても頑張ろう」と誓った二人に戻っていて涙がでました。こわばっていた顔が少しずつ少しずつほぐれていって、妹に再会できた喜びの表情に変化していく様は一瞬たりとも目が離せない絶妙な演技でした。
 “あさ”は、炭坑を買うことに舅正吉をはじめ皆に反対され、愚痴を聞いてもらいに“はつ”のもとに。“はつ”は、“あさ”の気持ちを止めることはできないと言いながら「旦那さんの意見をきくように」と意見し、「自分は家という縛りがなくなって、旦那さんを大切にしなければと思ってる」と言う。畑仕事をしながら“あさ”の愚痴を聞いて姉としての意見を添える“はつ“、この姉妹のつながりに”ほっこり“します。
“あさ”は炭坑事業という大きな夢を、“はつ”は野菜の商売で細々であっても日々の生活に幸せを求めるという二人の生き方が見えてきました。