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第10週「お姉ちゃんの旅立ち」

第10週「お姉ちゃんの旅立ち」
第10週視聴率:25.2 最高視聴率27.2%
週間視聴率、最高視聴率ともに自己最高値でした。(マッサン:25.0花子とアン25.9、ごちそさん:27.3
ドラマのよさはいろいろありますが、その一つに登場人物のキャラクター、その心の機微がしっかり描かれていることです。特に、新次郎、惣兵衛、正吉、治郎作等夫婦、どの夫婦にも個性があって人の優しさが詰まっていることでしょうか。
第59話「はつの旅立ち」は、脚本家大森美香さんの結婚とはなんぞやという問いに対する回答のようでもあり、大変見応えがありました(神回)。
惣兵衛の旅は、山王寺屋の二の前にならないよう菊を説得するための旅、家族を連れて行って生計が立つ場所なのかの確認の旅でした。イメージ 2
はつは、行き先を教えなかったことに不平を漏らしますが、ミカンを食べながら夫の帰ってきたことに喜びを隠しきれません。
惣兵衛は、みかん農業の夢を楽しそうに語りますが母菊は反対。はつはすかさず、強く「聞いとくなはれ」と言い、「旦那様は、決してお義母様がおっしゃるような、弱いお方ではやあらしまへん。」、「せやけど旦那さまは、たとえ弱いとこはあってもずるいことは一つもない、正直なお方だす。性根のあったかいお方だす。」、「その旦那様が、一家のためやと選びはった道だす。どうか、今回だけは旦那様の言い分を聞いたげとくなはれ。旦那様を信じたげとくなはれ」と抑えた口調で菊に懇願します。この際の、あおいさんのちょっとずつ変化する表情演技は絶妙です。
菊とて、こんなに息子を引き立てる嫁にはかなわない。栄達がそっと菊を外に連れ出し慰めます。いい夫婦ですね。戻った菊がみかんを食べる姿にほっとです。

加野屋では正吉が引退し、榮三郎が後継者となり、その襲名披露にあさも参加。あさは後見人の新次郎とともに新しい加野屋の顔として、あいさつすることに。その様子を偶然、加野屋を訪れたはつも見ていて、はつは、あさに3日後に和歌山に旅立つことを伝える。
離れ離れになることが寂しいあさに、よのは、正吉と温泉旅行に出るのではつを呼んではと言い、早速はつは加野屋に招待されることに。

惣兵衛は、大阪を去るにあったて新次郎と飲みながら、「あいつ、井戸に落ちたが、助けられたのは自分かもしれん」という。惣兵衛ははつと出会えたことを、心から喜び、これで和歌山行きに自信満々です。
そして、思い出に、はつに琴を弾かせてやりたいと打ち明ける。ここで歌う新次郎の都都逸「恋に浮かれて鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がし」、新次郎も惣兵衛も、蝉のように鳴かずとも、恋い焦がれて身を光らせる蛍のように心の中ではそれぞれの妻に惚れまくっているようです()

加野屋宿泊に、「あさのあの姿みて上がるのは・・」と懸念を示すはつに、惣兵衛の「今の身なりが劣っていても、なんもあの娘に劣っているものあらへん」の言葉。自慢の嫁にこの言葉、惣兵衛の心意気に泣けます。

加野屋に泊まることになったはつとあさ、話は尽きない。
あさの商いのことや、はつの子育てのことなど、語りあう姉妹。藍之助は、あさのそろばんで遊び、興味を持つようになる。
あさの「三味線の師匠さんには、・・自分がおなごとして劣っているみたい」という嫉妬に、「心配あらへん、襲名披露宴ではあんたほんまにきれいやった」とはつ、京都の時代の姉妹に戻って姉妹でしか言えないことを話す。
「五代さん、あんなふうにいつかは大きな加野屋にしたい」に、はつは「そういう憧れ、ちょっと男前やし」と姉としての心配をしたりで時を過ごしていると、新次郎がお琴を持って部屋に入ってくる。
久しぶりにはつに琴を弾いて欲しいと言うあさに、はつは「百姓の手でもう弾けない」と断るが、惣兵衛の望みで新次郎が探してきたというはつの琴が運び込まれ、新次郎の聴いてみたいという要望で、ありし日の感情が込み上げてきて、はつとあさの連弾。
表では惣兵衛が、廊下でうめ、亀助、ふゆが聴くなかで、うめの「二人で話すのは10年、それぞれ苦労して助けおうて、両親に・・」と京都の時代から今日まで姉妹のことを知り尽くしたうめの感慨に、いろいろなシーンが思い出され、思わず泣きました。
演奏終了後、新次郎がはつの手をとって琴を納めるよう勧めると、はつは突然、「なんであさを(嫁に)選んだか」(自分に落ち度があったのか)と問いますが、はつには大阪を去るにあたって、どうしてもはっきりさせたい、ふりきってしまいたい想いがあるようです。
新次郎の答えは「あさが面白い子であったから。そして惚れたり、あきれたりで、いまでは置いていかれそう」。これを聞いたはつは、二人は運命的に出会いそして夫婦になっていったんだと悟り、これまで喉につかえていた疑念(許嫁交換)に決別、「いまのあさがあるのは新次郎さんのおかげ、これからもよろしく」とお願いし、姉としての衿持を示します。
別れの夜の“はつ”は、イメージ 3
うちは、ずっと、あんたにやきもち妬いていた」と言い「うちもいまようようこの道を選んでよかったと思うてる、人が生きるということがどないなことかが少しわかった。これからは胸を張って前に歩いていける」と告白。
あさは一歩前に踏み出した姉に自分の未熟さを感じ、ここで姉と別れることの寂しさに泣きますが、(自分も強く生きていかねばと)姉妹の、(これからは女どうしとして)昔と同じように、手に手をとり「お互いに精一杯、お家を守ろうな、幸せになろうな」と(お互いに励まし合うと)誓う(姿に)生き方に涙です。
はつは新次郎に「洋行帰りの人に負けてたらあきまへん」と言葉を残して和歌山へ立ちました。

はつが去ってあさは九州に。そこであさに子供がさずかって、加野屋のみなさんの喜ぶ様子、特に正吉さんとよのさんの喜びよう、観ているこちらに伝わってきて!!
正吉さんは言葉がもつれるほどの慌て方、あかちゃんはこんなに希望を持って生まれてくるんですね。はつの手紙で、新次郎が九州にあさを迎えに。

和歌山にやってきた眉山一家は楽しそうに、新しい生活がはじまっています。菊さんが仕事を始め、子供たちは元気に育ち白蛇を恐れると言うはつ一家に笑えました。
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