映画って人生!

宮﨑あおいさんを応援します

「人生の約束」(2016 )

今年初の劇場鑑賞。
イメージ 1人生・・・というタイトルに惹かれてこの作品を選んでみました。富山の風景特に雪を頂く立山連邦を背景に繰り広げられる勇壮な「新湊曳山まつり」を題材にしたドラマで綴る人生訓、「失ってみて気付く」、「人と人との繫がり、絆の大切さ」という当たりまえのことに、映画の主人公と一緒に心を震わせることになります。
物語は、新興IT関連企業のCEO(竹野内さん)が、その横暴ぶりが原因で、ある事件に巻き込まれ地位を失い、かってともに起業したが意見の衝突から辞めて行った親友を訪ねるが、彼は亡くなっており、幾度となく彼から電話連絡があったにも関わらず無視したことに、彼の兄(江口さん)や娘(高橋ひかるさん)から激しい非難される。
彼になにがあったのか、娘さんらのはなしから、亡き友の意志を引き継ぎ曳山の譲渡をめぐる騒動に身を投じるうちに、自分のなしたことへの反省、人生で大切なものはなにかに気付くき新湊曳山まつりに参加し、人と人の繋がり、人の温かさに感涙するというもの。

大自然のなかで生活する親友家族の家業が漁師で、人との繫がり絆なくしては仕事ができない人たちです。これに対して、都会で生活する、仕事一筋で人間関係無視の主人公の生活が対比的に描かれ、人の人の繋がりが大切という人生訓が鮮やかに浮かび上がってきます。
この作品では親友の登場はありません。娘さんから臨終の状況や家族の生活を聞く中で、二人がどのような関係にあったのかを観る側が推し量ることになります。親友は何のためどのような状態で電話したのか、主人公のパワハラが親友の夫婦関係にまで大きな影響が出ていたこと等が大きな反省へとつながり、親友の信念や主人公への信頼感が彼の心を強く揺さぶり祭りを引き継ごうと決めるに至ったことが分り、ラストの感動が一層大きなものになったように思います。

「新湊曳山まつり」のシーンは圧巻で、これほどの祭りを目の当たりにすると、人の繫がり協力なくては出来ないと、主人公とともに「先祖から家族、友人 縦にも横にもつながる人の絆」の力に震え、涙です。

竹野内さんの、若きやり手経営者から身を引いて戸惑いながら人間性を取り戻していく演技に感動し、江口さんの日焼けした顔に角刈りの寡黙な漁師役が印象に残ります。また、親友の娘役で出演している高橋ひかりさんは、赤い傘姿が目に焼き付き、昭和顔でセリフが少ないが存在感があり、将来が楽しみ。
たけしさんは、刑事役で出演、いいところ(約束)を全部もっていきました。(笑)
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