映画って人生!

宮﨑あおいさんを応援します

第9週「炭坑の光」

第9週「炭坑の光」
第9週視聴率:23.8
今週は「ことは、思うように行かないなあ」という展開でしたから、こちらもちょっと中休み?
あおいさんの出演は、視聴率との相関性があるようで(11月24、26日は24%を超え)、このドラマには絶対欠かせない人になりましたね。
 
あさの九州行きを控えてのなにげない夫婦の会話。新次郎のお三味線の会:浴衣の会に参加する話が出て、あさは仕事とはいえ三味線を弾く新次郎の姿を見るため九州から帰ってくるという。これを聞いて、新次郎は、遠く離れ、大変な仕事をこなしていても、気遣ってくれているあさを気遣って、肩をもんでやさしく労わる情景。お互いの想いやりがしっかり伝わってきます。
新次郎とあさが時に見せる仲睦しい姿は、その度に濃くなっていて、あさが女に戻るシーンがとても素敵なドラマになっています。
 炭坑にやって来ると、またまた問題の発生。サトシという納屋頭の組だけが際立って採掘量が少ないという。
採掘量が少ないことに加えて賃金の上前をはねる、坑夫が使う道具手ぬぐい酒などの販売でサトシら納屋頭が儲けるなどで、坑夫の生活は楽にならない実態を知ったあさは早速改革案を考案。量産のためには採炭量を競い合わせるという褒賞制度を、坑夫たちの生活向上のためには、作業服や採掘用具の貸与から日常生活の細部までのすべてが飯場主の手に握られている現状の制度を廃止し、炭坑夫と経営主(ドラマでは加野屋)を直接結び付ける制度を示すが、この改革案をサトシらが猛反対する。
イメージ 1
この状況にあさは「旦那さんのとこに居て子供を育てたい」などとめずらしく弱気になっていますが、眠気眼で朝から働きに出掛けるあさ
坑夫の身になって、一緒に坑内に入り作業をし、同じものを食べ、会話をするなかで得た坑夫のために何ができるかの改革案。これだけでも大したもの。
「金への執着亡者」になっているサトシの気持ちを、坑夫のためにと変えるには時間がかかるでしょう。しかし、治郎作とカズはあさの心をしっかり理解しようとしていますから、ここは時間をかけ、坑夫達に分ってもらうことです。今日の私たちにもつながる問題ではないでしょうか。

はつが、やっと土地の証文を惣兵衛に渡しました。小さくても土地を手に入れて農業をやりたいという惣兵衛ですが、天王寺屋の御曹司であっただけに、破産はしたとはいえ、借金を断られた今井家の支援は受け入れないだろうし、菊がこれを受け入れるとも思えず二人の間にかっての摩擦があってはとの配慮からでしょう。しかし、訪ねて来たあさの仕事に精出す姿を見て、はつが遂に決心。 一歩前に踏み出しましたね。
惣兵衛がこれを即喜んで受け入れたことで、二人の信頼感は一層増したように思われます。
惣兵衛が菊に和歌山の土地のことで言争うシーンは見応えがありました。菊のかっての夢を追う言い分は無茶苦茶。惣兵衛から縁を切りたいでしょうが、よく耐えました。
彼には家族を守る覚悟がみえます。母の言いなりではなく自分とはつの想いを叶える道を探すまでに成長しました。ひとえに「金への執着」を脱ぎ捨てられたからでしょう。
この諍いで、また姿をくらまそうとする惣兵衛。惣兵衛は自信ありげですが、はつはまたあの悪夢のような思い出が甦って不安に。

こんな折に、久し振りによのが藍之介に会いに来て、よのと菊の会話。お互いにないない物ねだりで自分の持っているものの大切さに気付きます。菊さんははつと孫に恵まれたことを喜び、はつも嬉しそう、惣兵衛のことも理解してくれるかもしれません。よのも、新次郎夫婦を大切に思って欲しいですね。母菊とよののやりとりは名シーンでした。

あさとはしばらく会わずの新次郎と惣兵衛がまたもや姿をくらましたはつ。置いてきぼりの寂しい者同士の悲しさ、辛さの共感。訪ねてきた新次郎に「もし自分が妻になっていたら・・・」と質問、ふっとこんなことを考えることがありますよね。
新次郎にバチに当たり「水落ち」でした。()
誰だって愛する人が長くそばにいなかったら、つい弱気になって、いろいろ考えてしまうものです。

記事:絶好調『あさが来た』 プロデューサーが教える4つの見どころ