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第18週「ようこそ!銀行へ」

第18週「ようこそ 銀行へ!第18週視聴率:23.7%」
今週は、加野屋の事業も大きく様変わりし、新しい人を迎え銀行業をどう進めるか、また千代の将来にどう向き合うかが描かれ、このなかで、家出して加野屋で働く藍之助のことにも触れました。ドラマも、成長した千代、藍之助に新しい俳優さんを迎え、五代・雁助ロスもあり不安要素もありましたが、このなかにあっても、あさと新次郎夫婦は一層睦ましく円熟味が加わっており、また、藍之助が家出したことで、はつ(眉山家)の登場となりお芝居の空気が一変(この回は26.5%)、まずまずの成績を残しました。
千代の女学校行きを説得するよのさんの言葉に、チャンバラ人形の話がでてくる等これまでのエピソードがしっかり引き継がれ、脚本がしっかりして、これからの物語に期待です。
あおいさんの演技、「ツレうつ」(2011)から「きいろいゾウ」(2013)そして今回の「あさが来た」の流れのなかで、特に感情表現には深まりを感じます。このドラマでは、人として年を重ねることでの柔らかさ円熟味に注目しています。
来週の和歌山編、大いに期待しています。
今週は
加野銀行は順調に成長し、あさは御維新で潰れかけた店を立て直した人ということで評判となり記事取材を受けるまでに成功した人となりましたが、悩みの種は、「お家のことはなんにもしない」とう娘千代のこと。千代には、御維新を乗り越えたのはあさが居たからということも、通じない。「徳川さんってどなたさん」というほどの時代の変化にあさは困惑しています。
新次郎は、社長になってから、貫録ができました。この不景気どう過ごすかと問われて、うん、すん、へい、この三つで社長は務まるという。あさには宣伝よりあさが店にでた方がいい。おなごが役に立つ」と言い、「千代がどないになって欲しい」とあさに問うなど、大きな人になっています。
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加野銀行では、知識と道徳を学ばせる教場をつくりへいさんが教育に当り皆が勉強でしており、千代にもこれに参加を求めるが、聴く耳を持たない。
新次郎が千代に「どないな女になりたいか」と聞くと、「おばあちゃんや、はつおばさんのようなおかあちゃんになりたい」と言う。
 
イメージ 1こんな折に、藍之助が銀行で働きたいと加野屋にやって来ました。「皆と話した。おばあちゃんが喜んだ」と言うが、あさは「本当におかあちゃん許したか」と疑う。家出だろうが無下に追い返しても行方知らずになっては困ると、まずは、社員見習いとして働かせることにします。藍之助は机磨き、御用聞きから仕事を覚え始め、これには“よの”さんが大喜びです。
ある日、藍之助は平十郎に「銀行で働く心構え」を問います。「嘘をつかないこと。嘘で金の価値がよどむ。みんなが嘘を言わないこと」「昔、銀手形の騒動の時におくさんは腹が決まっていて、手形をお金に替えた。これで救われた人が多い。この人たちが銀行にやって来てくれこの商いを続けている。250年の歴史を受け継いでいる。信用第1」と言う。
これを聞く藍之助は、本当にこの仕事が好きになるかもしれませんね。
あさは、高等小学校の先生から「ソロバンは組の上の方ですが、これからの身の振り方をどう考えますか」と聴かれます。
あさは「ここで一緒に働いてくれたら」という思いもありますが、藍之助のように自分の道に進んでくれたらと、女学校に行って欲しいと話しますが、千代は「その夢はおかあちゃんの夢や」と拒絶。
藍之助は、この話を聞き、自分は中学に行き二十人の一人になりたかった。花嫁さんになりたいのは分るが、孔子孟子の話ができるほうが良いという。“あさ”の考えを後押ししました。
あさの手紙がはつのところに届きました。惣兵衛は「はつそんな顔するな、聞いてやらんかったのが悪い」と言い「うちは、・・・」とはつ。あおいさんの「うちは藍之助をゆるしません」には、感情のかたぶりがよくでていました。この瞬間の演技で、なにがあったかがわかるという深いお芝居でした。
また、眉山家の、藍之助に対する気持ちが短い映像のなかにしっかり刷り込まれていました。栄達さん、惣兵衛、はつ、菊さん、養之助の表情に、それぞれの想いが出て、それぞれの想いがどう結ばれて藍之助の進路が決まるのか楽しみです。はやく眉山家の物語が始まって欲しいです。

得意先の資産家工藤さんから娘さんのことで相談が持ち込まれ、「女学校でても就職ができない。はやく嫁にやりたいが娘にその気がない、ところが女には仕事がないのが問題だ」という。
あさは、美和さんの店で女性が給仕するのを見て、自分の手で稼ぎたい人がいることに気付き、女子を雇うことを思い付きます。が、平十郎は「女性は数字に弱いから金の扱いが難しい」と反対。頭取も反対。「この策で他の銀行を引き離せる。根性の有る子を選べばよい」として、「この試みの責任は、自分がとります」というあさ。新次郎は「銀行の表にでておいどをさわられるのが困る」とセクハラを心配するあたりが面白い。
全てがあさの責任でということで100人の内から4人を採用して、女性行員が誕生。あさの訓示、「男に混じって働くということは、失敗したらあかん。男子よりすこし早く来て原ら来なさい。道を開くんです」、五代にファーストピングインと呼ばれたあさの面目躍如です。
新次郎が千代に女学校に進まないかと勧めますが、千代は「およめさんになりたい」とこれに反対。ここでの新次郎の言葉がすばらしいです。
「千代はまだ立派なお嫁さんになる“器が”ないし、覚悟もない」「おかあさんは、決して陰口を言わない。それだけでも尊敬できる」
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はつが藍之助を迎えにやってきました
家出した藍之介の「(銀行で働くこと」おばあちゃんに相談したらいいと、“あさ”おばちゃんに相談したらと言われた。みかんつくりは嫌や」に返すはつの言葉「あんたは大事な働き手、みかんつくりは嫌やは私には言うてもいい。お父ちゃんの前で言うたらいかん
惣兵衛の苦しみ、それを支えたはつの健気さが思い出され、ここで声を荒げず、おとうさんのためにもう一度考えて欲しいと言うはつの言葉に泣けます。あおいさんの凛としていて、藍之助説得の言葉ひとつひとつに、惣兵衛と一緒に作り上げた毅然たる生き方が見え、すばらしい演技でした。
そしてここでの、“よの”さんの「あんたこの家で生まれた。うちはこの家のもんやと思うてる。千代も京都にいくので、居ってくれたらと思うがあささんが許さんやろ。銀行は信用だから、もうだめだ。一篇帰って、おばあちゃん、おじいちゃんと話して、筋を通しなさい」と藍之助を諭す言葉。この言葉に“はつ”も感謝でした。藍之助は未練を残して和歌山へ帰りましたが、このよのさんの言葉がはつに届いていると思えます
一方、千代にはよのさんが、やんわりと京都の女学校行を勧めます。あさの作ったチャンバラ人形を見せながら、「炭坑で作った人形や。あんたは興味示さなんだが、・・。おかあちゃんとしては不器用な人や。このころ泣いたり笑ったりでぎゅっと抱きしめていたんやで」と。
この言葉に千代の気持ちは溶かされ女学校行を決めました。ここでの人形エピソードなど、脚本がしっかり書き込まれていることに驚きです。すばらしい。
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