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宮﨑あおいさんを応援します

第11週「九転び十起き」

第11週「九転び十起き」
第11週視聴率:243
このドラマ、あさとはつの人生が対比しながら描かれ、特に“はつ”の生き方に共感が得られ人気がありましたから、今回“はつ”が描かれなかったため低下するのは必然だったかもしれません。
10週「お姉ちゃんの旅立ち」は、“はつ”と“あさ”にとって、ドラマ前半の山場とも言うべきもので、あおいさん波瑠さん玉木さん出演、物語もとても感動的で、予想を超えた高いものなったと思われます。
今週の週平均:24.3%は、高視聴率だった「花アン」、「ごちそうさま」の10週平均が24%前後ですから、しっかり奮闘しています。24%±1%で推移し、後半“はつ”登場で再上昇を期待です。
ミカンをくっ付けた顔でのあさの帰阪、加野屋の出迎えから始まって、あさは大変な人気者になり、正吉夫婦の喜びようは大変なものでした。つわりが落ち着き、帯祝のあさ一段と美しい
つわりの苦しさについて、亀助の心配、カズの配慮、新次郎の心使い、あさの苦しみ方などでたくさん見せてもらいました。こんなドラマも珍しい、しっかり女性を応援しています。
新次郎が涙を流して11年間のあさの苦労に感謝して抱擁、しかし“つわり”には鬢付けあぶらがよくない、ということで新次郎栄三郎、雁助断髪です。

サトシの陰謀?そして今井家からの贈り物と同時に伝えられた今井家銀行業参入を知るあさは、贈り物より銀行に興味があるようですが「今は子を産むことに専念で何もしない」と言いますが正吉はあさからの提言があったと栄三郎、雁助に伝えますが二人はこれに反対新次郎はどちらつかずこれでは加野屋は大波乱が起きるでしょう。
さらに、五代があさを訪ねてきて米会所を再開を伝え「いまは子供を産むことに専念で、無理はしないように」と勧めるが、「人はいずれ死ぬ。金は墓場まで持って行けぬ。後世に何をのこせるか?」と意味深なことばを投げかけ、あさのお産が終わるのを待っているようです

正吉は、出産には医者、一方よのは産婆。正吉がいつもと違って譲りません。あのやさしい正吉さんが。自分の身体に異変を感じていたんですね、それだけに母子の命を心配、身体が物を言わせたんですね。
あさのお産見立ての場で正吉が倒れ心臓病であることが分りましたが、あからさまにならぬよう「大きな“とうちゃん”のままでいたい」とあさに懇願。お目出度い出産前では、自分の病は隠したかったでしょう。家人にいらぬ心配をさせぬという気持ち、年寄の心得がやさしい。
あさに「あの人に孫を見せてほしい」と、あさに切々と訴えるよのさん、すでに夫正吉の命を知っていての懇願長い連れ合いのなかで育んできた夫への気持ちが伝わってきます
あさの腹の子に語りかける「子供ができたのは嬉しい、せやけどややこしいのはソロバン通りにいかへん。自分の身体だというのにあっちつついたりこっち蹴飛ばしたり、思いもよらんことばっかりだす。それで気付きましたんや、旦那さまがいうとおり、もううちだけの身体だけやあらへません。それどころか、うちの体の一部でのうてこの子の人生が始まってる。今のうちにできるのはこの子を安全に出してあげることだけだす。安全第一」の言葉が、すっかりおかあさんになってきて、いいセリフでした。医者か産婆か、あさと新次郎双方採用ということで決着
あさの出産を気遣う正吉夫婦を見て、雁助とうめ、家庭というものを持たない者同士の淋しさで、二人は少しづつ距離が縮まっているようです。

長女「千代さん」誕生です。夫婦、家族、加野屋のみなさんの喜びよう、微笑ましかったです!! 特に正吉さん夫婦の喜びようが印象的でした。孫を持つということの喜びが一杯でしたね。正吉さん、3人の男の子を授かったから、男の名前を考えていたようですが、女の子で「千代」と名付けました。子孫が引き継がれることはおじいちゃんにはことのほかうれしいでしょうから、この名前には主吉さんの想いや喜びが一杯込められていますね。イメージ 1
みなさんの千代ちゃんとの対面が終わって、
新次郎とあさ、二人になっての、新次郎の千代出産に対するあさへの労わりの言葉、「雨の音や」と新次郎に好事に結びつく雨が降り出すなかで、夫婦で誕生を喜びシーンには感動しました。「千代」という名に込められた正吉の祈り、願い切なかった
子供の誕生が感動的に描かれ、今日は一日我がことのように嬉しい気分だと思っていたところに炭坑の爆発? 
 
福太郎の炭坑事故の知らせ、1H5Wどころか何言ってるのか分らない()、で飛び出そうとするあさ、新次郎の「千代はわてがみる」に助けられ五代とともに現場につき状況確認。
カズの「あの人は炭坑の人、覚悟はしていた、いつかこうなると思っていた」を聞き、事故の責任を加野屋の経営責任とするサトシに、毅然と責任を認め謝る事業家あさの気迫は真に迫るものがありました。事業家としてのあさ:波瑠さんの顔が見えました。カズの涙が切なかった・・。

五代は現場で火薬が見つかったというが、あさは加野屋の責任として犯人探しに時間を費やすことなく、坑夫達の生活を想うて炭坑再建を優先する決断。人の心を捉えて離さない判断、経営者にもっとも大切なことです。
警察の厳しい調べで、加野屋が採炭量を競わせたことあるとして、巨額の賠償金が課せられました。

帰阪し苦悩するあさを労わる新次郎、「補償金等を削ったら人の道に外れる」と栄三郎を制し、あさには「負けたことのあれへん人生やなんて、面白いことあらしません。勝ってばかりいてたら人の心なんて分らへんようになります。ここは神様がくれはった試練や」と諌め慰める言葉に感動です。
代替商売が嫌いになり、ぶらぶらしていた人生のなかで、見るべきものをしっかり見ている、あほんだらではない、人としての心を持った人、五代さんより優れたお人だすあさには大切な旦那さんです。
よのさんの母としての労わり、正吉さんのあさへの限りない期待・商売への洞察力・雁助への限りない信頼感「雁助なら立て直せる」、雁助の主人正吉への忠誠心、加野屋の全力であさを支えることのすばらしさ。

人を思いやる気持ち人を愛する心人を信頼することの大切さ人を支えることの素晴らしさを教えてもらいました。