映画って人生!

宮﨑あおいさんを応援します

第4回「挑戦」

第4回「挑戦」
昌幸と信繁が織田信長に会うために諏訪の法華寺に。信長の面談に先立つ織田信忠の取調における家康と昌幸の対決、安土への人質差し出、信長との対面と本能寺の変などが描かれ、昌幸の豪胆さ、家康の猜疑心など見どころが一杯でした。また、信長の登場と本能寺の変の引き金となる光秀との確執を奇抜とも思える演出で印象的でした。
それぞれの登場人物の重みのある演技で、お互いの心を探り合うという重みのあるドラマであったと思います。
*********
織田信忠の取り調べイメージ 1
信忠の、2通の書状の矛盾、一方の書状では織田家に従うと言い、もう一方では上杉氏に助けを求めているという詰問に、上杉への書状は方便と言いここは信長公に上杉から守ってもらわねば困るという昌幸の言い分に老獪さ、剛毅さを見ることができました。
倍席している家康はこの昌幸の企みを全て読み解イメージ 2いて、さらに上杉の家臣・直江兼次が来ているので確かめてみようと言うが、動じることなくこれに同意する昌幸。お互いに心を探り合い、さすが「武藤喜兵衛」と家康が引きましたが、家康の猜疑新と家康の度量というか、先を読む戦略の深さが見えるというシナリオはよかったと思います。
安土への人質差し出
信長の信頼を得た昌幸はその証に人質としてとりを候補にしますが、信幸がめずらしくこれに異を唱え松にと進言。密偵を兼ねられると言い、これに信繁も加わり父の案を押し切りますが、裏では信繁が茂誠が同行することで松を説得し、さらに自分も一緒に安土に赴くという兄弟での父説得。ユーモラスに描かれましたが、信幸・信繁兄弟の仲の良さ、信繁の頭の切れの涼やかなことで、また一つ信繁の魅力が増えました。
イメージ 3これに先立ち、信幸は佐久兵衛に匿われた茂誠を追うが、キリの機転でキリ、松、梅三人の「かかと談義」(下ネタ)にあてられ追うことを諦めるシーン、とても面白かった。ドラマにこの程度の遊びがあっていいのでは。それほどに今回は緊張するシーンが多かった。
「かかと談義」、「淋しさが募ると、荒れるって言いますよ」は映画「阿修羅のごとく」(2003)にでてきますが、これは独身者梅でなく松がしゃべらなくてはいけません。(笑)
信長は、コツコツと靴の音で登場します。その衣装に釘づけでした。信長の「良き面構えだ」で退場していまい、吉田鋼太郎さんの出演はこれでお終い。
本能寺の変を端的に描くために、光秀を折檻する信長の激しさ、光秀の不遜な笑み、優しく介抱する家康を見せたのはいい演出だったと思います。
               ********
記事1 20160201
真田丸>第4回は視聴率17.8% “生涯の宿敵”家康との出会いも
記事2 20160206
視聴率下降で早くも暗雲!? NHK大河『真田丸』の勝算は?