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第8回「調略」

第8回「調略」
春日信達の調略して北条と上杉を川中島で対峙させ、信達暗殺して両軍を引かせ、戦わずして国の安全を確保した昌幸の作戦。成功の要因は昌幸の氏直かく乱、信尹の調略である信尹の調略は、信達暗殺も含まれ、心中とても苦しいものがあったであろう。会話劇として描かれ、深い相手心理を突くことばと展開が面白い。
○昌幸の北条氏直かく乱イメージ 2
まず上杉に出兵を請い、次いで国衆の意見に従って北条氏に従属する事を宣言した昌幸は、北条への手土産のため弟の信尹と信繁に春日信達を調略を命じたが調略が長引きもう待てないと、氏直のもとに自ら出向く。
しかし、春日寝返りというおみやげを確証なく差し出して「春日信達海津城を与える」という証文を取付ける度量の大きさに驚く。これには氏直の若さ、気性そして氏政との確執を利用する才覚
事実は別としてこれほどの“はったり”の効く度量、才覚を持った人ということ、そうでなければこの作戦は成功しない作兵衛が「敵は北条いや攻めてくるやつが敵」と言うシーンがあったが、敵を間違えるほどの奇策だったのでは?。(笑)イメージ 3
北条軍三万と上杉軍七千が川中島で対峙するなか、佐助を使って上杉の兵はその23倍はいるという情報で不安を煽り、さらに千曲川の対岸に磔にさらされる春日信達の姿(信尹による暗殺)を見せて、なお、「戦には勢いというものがござる。こちらには上杉を圧倒する3万の軍勢がおるではありませぬか」とのうのうと喋り、決戦を勧める昌幸。この戦力比であれば北条に有利で、攻撃してもおかしくはないが、昌幸は「氏直はおれの逆のことしか言わないから逆手にとった」と言う。しかし、この裏には氏直を引かせ徳川を向かわせる企図があったわけで、数手先を読んでいたということ、策略に長けている。
北条に、一度は土産にして出兵させ、2度目は暗殺して後退させ、上杉にも顔が立つという「春日信達の使い方」には言葉を失う。しかし、これほどのことができなければ昌幸の作戦は成功しなかった。
これを実行したのは信尹、お家のためだとは言え、これはもういたたまれなかったのでは?
○信尹・信繁の春日信達調略
信尹は信繁を三男信春として帯同し春日信達調略にかかる。上杉に対して不満をもっていることを掴んでいて「上杉景勝から評価されず海津城の守りしか任せられないのは、春日が武田氏に縁の深い者だから景勝は心を許していないのだ」と説得するが、信達はこれを拒否する。ここで放つこの話は、ここだけの話しにして欲しい」に信達のイメージ 1「今の話は聞かなかたことにする」の返事に、脈ありと読む信尹の眼力
”もう一押し”をやらせて欲しいと信繁は理詰めで信達を説得に掛かるが、理詰めで論じすぎた為に、逆に信達が心を閉ざしてしまう結果に。
しかし、信繁は自分は昌幸の子であることを明かし、持ち前の誠実さで熱心に説得。ここに昌幸からの「春日信達海津城を与えるという証文」が届き、遂に信達も北条に付くことを承諾する。ここでの真面目一辺倒の信繁:堺さんの演技は誠実さがよく伝わる。
この際、信繁の「叔父上のようになりたい」に、信尹の「わしのようになるな」の言葉(信達を暗殺することを踏まえての言葉)、次男に生まれたがゆえに背負わなければならない人生、本当は自分の生き方をと思う気持ちが伝わってくる。
このあと、昌幸の裏切りを景勝が知ることとなり、これへの申し開き、さらに信達暗殺を目にし、また、上杉景勝の「信達こそがここを守るにふさわしいかった」を聞いて、「すべては父と叔父上の策だった。俺はあの人たちのことが恐ろしい」という信繁。この経験がこれからどう生かされて行くのか見守りたい。
○今後の昌幸の構想
信繁が兄信幸に「いま信濃は空っぽ、父上の狙いは」と語っているところに昌幸が「親子三人で語るのも久し振り」と入ってくる。「信繁、大義であった」、この言葉、信繁の救いになった。そして、この作戦は全てが計略の通りに進み「この時を待っていた。国衆があつまればできる、われらだけの国を作る、国衆たちの独立国」と言う。
○家康の出方イメージ 4
家康は北条の信濃進攻にどう対処するかと迷っている。本田正信は、北条が北上している今こそ甲斐攻略のチャンスと説くが、判断を逸しチャンスを逃す。
北条が信濃から兵を退くをみて、えらいことになった。これは真田の策ではないか。北条と闘うためにどうするか。大名でもないに、振り回しおって。まさか・・・?
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