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第45回「完封」

完膚なきまで徳川を叩いた冬の陣、全てが真田の闘い方だった。城内に内通者がいるとしてこれを逆手にとり敵の意表を突き徳川に先んじて戦の開始第1次上田決戦の闘い方で挑発し真田丸におびき寄せ射撃で打撃、後退する敵を打って出て撃破した戦はみごとである。幸村にとって初めての大軍の指揮であったが、父昌幸に教えを守り冷静豪胆な指揮ぶりは見事である。震えが止まらない高揚感は笑える。大局に立ち終戦処理構想を持って戦指導しているのがすばらしい。
またも真田に敗れた家康の悔しさはいかばかりであったろうかと、家康の悔しさに耐える表情にしっかり表現されており痛快である。
戦闘シーンの描写は、空堀や乱杭、誘い道、2列に配置した銃による戦闘そして敵陣への出撃などストーリーがしっかり練り込まれていてわかりやすく、最近になくスケール感があった。エキストラのみなさんの行動が見事で製作スタッフのきめ細かいつめが感じられる。
 
○前哨戦
1119日。深夜徳川方の蜂須賀勢が明石全登の隊が守る木津川 砦を夜討ち、その時明石は大坂城にいて指揮ができず敗れる。1126日未明佐竹義宣1500木村重成300の兵で守る今福の砦を襲う。幸村の指示で又兵衛が戦闘指導に向かうが勇猛な彼も敵の射撃で前に進めない。ふたつの砦を失い、城内では不安が走る。
幸村は「これは家康の偽へん攻撃で真の闘いは南からくる」と徳川主力の布陣図を見せ「この敵と真田丸で戦う」と自信を示し安心させる。イメージ 1
・ 勝永が幸村に「敵が明石の不在時に攻撃したことまた今福は兵を増やそうとしたときに攻撃したことを取り上げ内通者がいる」と訴える。幸村は大角左衛門のいる厨城で有楽斎に会い「西が一番心配特に馬喰口が弱い」と弱音を吐き有楽斎の反応を見る。有楽斎は「心が弱いときは大軍に見える。心配ご無用」と応じる。
「馬喰口の砦が敵に落ちた」という報せが入り、内通者が有楽斎であることが判明する。これまで家康が大坂城の布陣図を見ていたがこれはすべて有楽斎が渡したものであったのか。
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信之は松とともに「大坂城30万の兵に囲まれている源二郎のこと」を心配しているところに副島正則が訪ねてきて「今回は留守居役だ。戦になると思って大坂屋敷の兵糧を秀頼様に差し上げた。これで大御所の怒りにふれ・・」と言い、これに平野長泰が加わり「戦は長引く、大坂方に兵糧を贈って支援したい。そこで大坂まで運んでその先の大坂城に運ぶ手がないので源二郎に図って欲しい」と言う。
信之は「真田家の行く末に関わることだ」として稲にこのことを相談するが「信吉、信政が不憫。徳川を裏切ることになるので許されぬ」と大反対。こうが「蔵をすぐに調べてみました、1ヶ月はもつ量です」という。
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・幸村は春を呼び「まもなく戦が始まるので決して城をでるな」と言い含めると「私は握り飯くらいは」と言うので「ここをしっかり守るのがお前の役割」と手を取って諭す。春は「この戦が終わったら豊臣の世になるのですか」と問うので「たとえ勝ったとしても徳川の世が動くことはない。秀頼公はどこぞの地を治めるであろうが、自分はどうなるかわからない」と答える。幸村が終戦処理構想を持って戦を指導しているところがすばらしい。
ちょうど菓子を届けに来たきりは、二人の話合に声を掛けられぬまま踵を返そうとしたところ、後ろの茶々から「あすよりどうせすることもないのだろうから私の侍女になりなさい」と問答無用で侍女になるよう命じられる。
 
○家康の真田丸攻略案
大坂城の南西に位置する茶臼山に本陣を置く家康は、大坂城布陣図の真田丸の配備を見て、ただの出城と軽んじている秀忠を窘めている。立地の素晴らしさゆえ南側は全て見渡せるので隠れて城壁に近づくことは不可能であること。真田丸は高台にある、こちらからは攻めにくく、敵の上からの一斉射撃可能である」と。「えらいものを作られた。真田左衛門佐・・」と苦悶する正信。
真田城の望楼にたち徳川兵を確認する幸村と内記。「敵にも赤備がいる」と内記。井伊直孝の軍、ここに至る物語があろうと語る。そして上杉の軍を認める。イメージ 4
家康は景勝と兼続を呼び、丁寧な物言いようで話始める。出城を示し「真田丸じゃ」。景勝が驚く。「こんどは息子、どこまで立ちはだかる。上杉に落としてほしい」と真田攻めを匂わす。関ヶ原の戦いの直前で上杉家が楯突いたことを持ち出し「120万石か30万石」と脅しを掛け「これが唯一無二の考えどころ」と真田攻めを促す。「かしこまりました」と兼続。不満気な景勝。「ここで断れば生きる道はない」と兼続。
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豊臣家では、秀頼が総大将として立ちたいというが幸村の「むやみに立つ必要はない。不安を与える。総大将が焦ったとなる」との進言で取りやめとなる。が、茶々が秀吉が小田原城攻めに着用した甲冑姿で、内記の案内により「まけるでない」と真田の兵の前に立つ。きりは「はしゃいでいるのはお上様だけ」と良い感じを持っていないようだ。
 
信吉の陣に家康からの出陣令状が届く。これを見た茂誠は表情を曇らせる。父・信之からの「身内同士での争いは避けるように」との忠告に従順な信吉は叔父とは戦いたくないと漏らすが信政は今こそ我らの忠義を示すべきだという姿勢を示す。茂誠と三十郎は、佐助を介し、幸村へ書状を届ける。
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・幸村は敵に通じている者がいるとして、敵の裏をかき、敵に先んじて戦を仕掛けることを五人衆に図る。賛同を得て真田丸を中心とする戦闘を仕掛け好機に打って出るよう「幸村、又兵衛、盛親、重成は真田丸に籠る。毛利は北の守り。明石は東の守り」と配備変更する
 
真田丸の戦、大勝利!!
天神橋の毛利は銃の照準を点検。玉造口の明石は必勝を期しての祈り。イメージ 7
・頃合いを見て真田側から戦闘を仕掛ける。幸村の合図で大助が城外にでて、かって幸村が第1次上田決戦で行ったように、六文銭の真田の旗を振りながら「たかさごや、このうらぶねに、ほをあげよ」と挑発する。前田軍がはやって篠山を急襲したがすでに真田勢は城内に逃げ込みその姿はない。城内に仕掛けた火薬を爆発させ城内に仲間割れが起こったかに見せ敵をおびき寄せる。
イメージ 9・前田軍が空堀に後続に井伊直孝の兵が押し掛けてここは前に進むしかない。幸村は「兵はひとつの塊と思うな、所詮は人の集まりだ」と父昌幸の教えを呟き射撃を命じる。坂盛にたどりついた敵兵が真田側の射撃で大混乱。
・家康の陣では家康が「いかん真田は思うつぼだ」と悔やむがすでになすすべがない。
イメージ 8・敵が堀を超え壁を登ってくる。乱杭で身動きができない敵に上下段の狭間から集中射撃、倒れる兵士。(エキストラさんがしっかり演技をしている。今回の主役) これを遠望している景勝が驚く。
しかし有利に見えた戦いも、閂が開けられないという事態で、一部の敵兵が城内になだれ込む。これに弓を引く内記。近接戦闘での切り合いが続くが、狭間が開くと一斉射撃で敵を圧倒する。ついに徳川勢の後退が始める。
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・「一兵たりとも討ち漏らすな」と幸村が馬を蹴って打って出る。「我こそは真田左衛門佐幸村」と斬り込む。これに従う作兵衛の奮戦。馬の動きが鈍い()
イメージ 11この戦ぶりを見ている景勝は「源二郎、あっぱれな戦いよ。日の本一の強者真田左衛門佐」と大絶賛。幸村は戦場を一瞥し勝利を確信する。
・家康の陣。「またしてもやられた。大敗だ」と正信が呟けば、「言わんでもわかっている」と家康の罵声。
正信は「この戦は手こずるかも知れん」と言い、秀忠は「真田め」と。家康は「次の手を考えねば」と。
・真田では又兵衛が「思うように策が当たった」と言い内記の発声で勝鬨を上げる。「これほどうれしいことはない。すぐに秀頼公に知れらせる」と言う木村重成に、幸村は「これからのこと、人に漏らすな。かような戦はじめてだ。震えがとまらん!!」
緊張から解放され、この上ない充実感に浸る幸村・・・
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 記事1 20161114
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