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第19回「罪と罰」

イメージ 9近藤家と井伊家の境に出没する木泥棒。捉えてみればあの旅の男。この男の処罰をめぐる直虎と政次の争い、とはいえ「われをうまく使え、われもうまくそちを使う」の関係が出来上がっての意見の違い。
直虎は二度の出会いで良いアイデアを貰ったと穏便に、なにかうまく使えないか」という案。これに対して政次は、「身元もはっきりしない矢を使う賊集団?、井伊の領地を荒らされてどうする」と厳格な処分を主張、処分の実行は近藤に任せるという。井伊谷周辺の状況が緊迫している状況をしかり見据えての政次の案、これに対して直虎は生噛りな孫子の兵法を持ち出し、血を見ない処分を採りたいと主張。孫子の兵法は理想、目標であって時には武力を使う。現実の状況をしっかり考えて、絶対に守るべきものを見据えて、もっと領主として非情であれと戒めています。
臣下に羽交い絞めされる領主など見たことも聞いたこともない、驚きました。(笑)
男には簡単に逃げられましたが、これからさき気になります、言葉使いが丁寧で身分のある人のように思えるのですが?

ここにきて、柴咲さんの目力のある演技よかったです。でも長セリフ、よくしゃべった!このテーマですから仕方ないですかね。
政次と、家臣のいないところでは言いたいことを言い合う良い関係ができました。この関係が長く続いて欲しいです!
次週は「第3の女」、このドラマはどこに向かっているのでしょうか!
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方久が瀬戸村にいないので「綿を布にして売っても大丈夫か」という相談で甚兵衛が訪ねてきます。直虎は「余計に忙しくなる」と気遣うと「暮しがよくなるならとみながはりきっている」というので、これを認めます。
この時期、方久、直次は駿河に居て、直之が「方久と政次が組んで乗っ取るのではないか」と心配する。
そこに、目付けの近藤が突然至急の用があるとやってきて「井伊のものがわが家の木を盗んだ。盗人を引き渡してほしい」と訪ねてきます。
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〇木泥棒
直虎が、「盗人?」というと「井伊との境の山でのこと、最近はいろんなところから百姓を連れてきているので井伊に違いない」と決めつけた物言いをする。
これに、直虎は腹を立て「近藤の者ではないのか、井伊のものがやったとみせかけていのではないのか」と反論し、お互い一歩も引きません。
六左衛門が間に入りなんとかその場を収めようとし山狩り案を出し、また直之も「犯人を捕らえればわかることのではないか」と二人の間にはいり、結果、犯人を捕らえることに決まる。

〇捕らえた男は旅の男!イメージ 2
翌日、直虎は現場に行って、見事なまでに木が奪われていることに驚きます。近藤の領内の木だけが切られているように見えたが、村人の報告で井伊家の領内でも木が盗まれていることがわかる。
近藤が井伊家のものがというのも説得力がなくなってきました。それでも、近藤は「細工したのではないか」と言い掛かりをつけ、再び直虎とにらみ合う。直之と六左衛門が「犯人を捕らえればわかることだう」と引き止めます。

龍潭寺に戻って直虎が瞑想していると南渓がやってきて「今朝、何事があったか」と聞くので木材の盗難のことを告げ、常慶のことを聞くと「まだ捉まらん、待つしかない」という。「政次が何か言うてきたか」に「いま駿府にいて今川と武田がどう動くか伺っている」と話します。政次と直虎の間ではしっかり話ができているようです。
駿河では氏真が方久を「種子島はいつできるのか」と責めたて、方久の「尻の穴の・・」というばかばかしい回答に激怒。()政次がこれをなだめています。
政次は方久が「ご機嫌な斜め、武田との話がすすんでないのかな!」と口にするのを聞いて、この男なにを企むかと疑念を持つのでした。

賊を捕らえたという報告がないので現場に出向こうと傑山の同行を求め龍潭寺にやってくると虎松が五目並べをしている。見ると「勝はしないが負けもいない」、その成長に目を細めるのでした。
傑山を供ない現場に着くと、直之は三日三晩ずっと盗賊があらわれぬかと待つがまったく姿を現さないので苛立っている。
イメージ 1その時、賊に対して近藤配下の者たちによる大捕物始まる。賊は吹き矢を使う。そのうちのひとりを捉えてみるとなんと直虎が見知りの井戸端で水浴びをしていた旅人だった。
直之は直虎の知り合いだということに驚きます。近藤が「直虎様の知り合いということは井伊の者だな」と声を掛けると旅人は「おいらは流れ者だ」という。
男のことばに腹をたてた近藤は刀を抜き斬ろうとすると、直虎が「とらえたのは我らだから処分は井伊でする」と主張します。直虎たちは男を連れ帰り牢屋に入れ傑山に見張りをさせます。男は傑山に・・。

〇男の処分、とりあえず苦役ということで
直之は、直虎に「あの男とはどのような関係なのですか?」と聞くと「二度ほど知恵を借りたことがある」という。「虎松が強くなったのは、男の智恵があったからだ。男をむげにはできないぞ」というのです。しかし、直之は「男を井伊で打ち首にしなければならない。盗人は死罪と決まっている」と主張します。
「殺さなくてもいいのではないか」というのですが、直之は「井伊の大切な木が盗まれた。盗人を打ち首にもできないと舐められる」と反対します。二人の話に六左衛門が「政次様に戻って相談してはどうですか」と促します。直虎は、「政次に戻ってからにしよう」と話を打ち切ります。

戻って来た政次は直之から状況を聞き、直之同様に打ち首にするべきだといいます。それを聞いた直虎は「打ち首にしない。政次がせよということをすれば、罠にかかるということだ」という。直之が「それでは近藤にどのように説明するのですか」と問うと「百叩きにでもしておけ」と指示します。政次は六左衛門を脅して「直虎が男と知り合いで恩があるらしい」ことを聞き出します。しかし、執拗に食い下がる直之。「近藤には打ち首にしたと言っとけばいい」と指示します。
そこに南渓の急ぎ話があるとの知らせが入り直虎はその場をさって龍潭寺に向かう。直之との議論を避けて、南渓を介して直虎と話すなど、政次はしっかり直虎をコントロールしています。

南渓の部屋に入ると、そこには政次がいます。政次は、「男を見逃せば井伊に盗人がどんどんやって来て民を襲うようになります。民を守る者はきちんと処罰しなければならない。知っているからと言って見逃していいものではない」と直虎に改心を迫る。これに、直虎は「打ち首ではなく苦役にしてはどうか」ともちかけます。すると「苦役が最良ではないが、やるというのをやるなというのは無駄だ」と認めるのでした。ふたりの関係がおもしろい。()
その後、直虎は政次に駿府の状況を確認します。政次は、寿桂尼の体調が回復してきたこと。そして、武田と今川の関係が悪くなってくると今川は松平と手を組むかもしれないことを報告します。「われらは武田と戦うことになるのか」と直虎。イメージ 8
直虎は、政次がその場を去ったのち、政次から聞いた武田、松平、今川、北条、上杉の今後の動きを図面に展開し考えているところに、南渓がやってきて「今川と武田が手切れとなれば、そこに北条が・・。先のことは予想がつかぬ」と頭を抱えるのでした。 
一方、牢屋に入れられている男は傑山に、「なんで尼小僧様が領主をやっているのか」と聴きます。傑山が領主になった経緯を話してやります。傑山市原隼人さんがしっかりしゃべっています。この男が気にいったのですかね!
明日に打ち首になるかもしれないのには男は驚くほど落ち着いている。この男の言葉つかいはただ者ではない雰囲気ですね!傑山はその後に六左衛門と見張りを交代する。

○男の処分、近藤に委ねる
夜、政次は直之の館を訪ね「近藤殿に男を引き渡そうと思う」と言い「井伊で打ち首にすれば仲間の恨みを買ってしまう。このままでは面倒になる」と理由を述べ、近藤には自分から伝えると話をまとめてしまいます。直之は政次の案にしぶしぶ納得する。
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龍潭寺では、昊天に代わって直虎が寅松らの手習いに加わり「男にどんな苦役を与えるべきか」と討議をさせる。寅松が「斬った木のかわりに木を植えさせてはどうでしょうか」と答える。直虎は「それがいい、その案を採択しよう」と思ってるところに直久が「昨晩、近藤様に男を渡すという話を政次様と直之様がしていた」と喋る。これを聞いて「なぜ、自分を抜きにしてそのような話になるのか」と、直虎は激怒し直虎は直之を問い詰めます。しかし、直之は「罪人をきちんと裁くべきだ」と反論する。
そして、直虎の怒りの矛先は政次に向かい、政次のところに急ぐ。その時、ちょうど政次の家人が近藤への文を持って発つところであった。
直虎がその手紙を取り上げようとすると、政次が直虎を羽交い絞めにして手紙を届けるように命じます。 ()
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直虎は、「太刀を交え殺し合うのではなく、“その前に敵を屈させる”のが最上。命のやり取りでしか物事を収められないのは決して上等ではない。女子は血を見るのに飽きている」と政次をまくしたてる(論が飛躍しすぎている)。
充分に直虎の言い分を聞いて、政次が「もし虎松が男に捕らえられたらどうするのか。瀬戸村に入って綿を盗めばどうするのか。殿が守らなければならないものはなにか」と問い詰めます。

○男が逃亡
そこに、直之が慌てて駆けつけます。なんと、男が六左衛門を吹き矢で眠らせ牢屋から逃げたのでした。直虎は「われは阿呆ではないか。今度あったらのこぎりでひき殺してやる!」と怒るのでした。() 一方男は逃げる途中で仲間に会い身体を清め微笑んでいました。
政次は男が逃げたことを近藤に伝え遺憾の意を伝えると「治めきれんのか。太守様に申し出ろ」と政次に責め寄るのでした。

〇今川と松平が手を結ぶ?
その頃、駿府では氏真が怒りで震えていました。武田信玄が義信を廃嫡し、氏真の妹と離縁すると通達してきたのです。このことで氏直は「なぜそのようなことができるのか」と怒っているのでした。イメージ 3
死の淵からよみがえった寿桂尼は動じることなく「冷静に西の恩知らずの松平と手を組むことを考えてはどうか」と勧めるのでした。
直虎が直之と警備を検討しているところに祐椿尼がやってきて言い難そうに「直親の娘という女子がやってきた!」と。 一体このドラマ、どこに向かうのでしょうか。()
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記事 20170515
柴咲コウ主演NHK「直虎」運命の男再び13・6%