直虎が「われと組めば泥棒ではない」と己の判断で「盗賊団」と手を組み材木業をはじめます、泥棒集団が村にやってきて伐採が始まると、案の定、家臣から村の衆からも反発がでる。これをどう直虎が治めるか。猪を恐れる六兵衛を見て、盗賊団と村人の交流会を思いつぐが、直虎に成長があったのか。(笑)
純朴で真空培養の村が異質の彼らを受け入れることで、強い村に変質するかもしれませんね！
直之は「この集団、処罰することになっていた盗賊集団だ」と反発しますが「屈強な家臣ができるかもしれない」という直虎の説得を受け入れる。政次は、村民との対立や風紀の乱れ・目付の近藤の目などを気にして反対だが、たっての直虎の施策とこれを認め、何かがあれば対応できるようにと直虎を支える姿勢を取ります。本当に泣けます！
問題は住民の反対。古い村に荒くれ男が入ってくる。酒は飲む、バクチがはやる、娘に手をだす。この話、どこまで本当かはわかりません。村人はとにかく追い出したい。直虎はなんとかお互いを理解するようにと猪狩りを始めます。
この村にこんな男たちがくれば当然起きる事態。
直虎もこれまで接したこともない龍王丸にちょっと心を乱される。まさか間違を起こすことはないでしょうが。(笑)
この村の騒動が沖縄の現況に似てると。タイトルが「虎と龍」、これは火野葦平氏の「花と龍」（1952）にある戦後直後の日本の姿ですね。森下先生よくぞ書いてくれました！沖縄はまだ戦後が終わってない！
地味な内容で今回はちょっと中休憩かと思っていましたが、次のステップへの準備の回のようでおもしろい大河になると期待です。
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仕事を請け負った龍雲丸らが井伊領の山で作業を始める。そこに直虎・直之・方久が視察に来ると直之が「見たことあるものがいるようですが」と直虎に確かめる。直虎はとぼけていると直之は「井伊の木を盗み、逃げ出した輩だ」と気付く。それでも、直虎はとぼけています。
六左衛門が「ここで奴らを見つけ出したのですか」と聞き、直之は「殿をさらったものたちではないのか」と声を荒げる。これに、直虎は「木を切る腕は確かなのでよいではないか」と。直之と六左衛門が反発をしますが、直虎の「屈強な家来衆ができるかもしれぬぞ」で直之は納得したようですが「但馬殿は納得しない」と言う。直虎はなんとか寺預かりということで手打ちにしようと南渓に相談します。
○屈強な家来衆ができるかも！
南渓は、「目がよいしいい男だからのう」と話すと「味方につけて損はない、井伊のためだ」と言い張ります。
南渓は「屁理屈を付けず政次に率直に言った方がいい」と助言します。直虎は政次を呼び出し直に政次に雲丸の話をします。しかし、政次は「その者たちを見てきめる」とため息をつきます。
政次と直虎が現場を訪れると六左衛門が力也と談笑をしている。政次は龍雲丸に近づき紐の結び方に興味を持つ。すると、「この結び方は船乗りの結び方」と教えてくれる。そして「盗賊たちは、船乗りや穴掘りなどいろいろな奴が集まっている」という。政次は「領地堺には近づくな。井伊はそなたらを匿もうてやっている。悪いことしたらいつでも近藤見付に引き渡すぞ！」と釘を差しその場を去っていく。
直虎は政次を追っかけ「そのような言い方をせずとも」と文句を付けます。龍雲丸も「なぜ、殿があのようなものにかように気を遣っているのか」と六左衛門に聞きます。「但馬殿は、今川の目付け役だ」と教えます。直虎が「盗みなどをしないように注意をする」言えば、政次は「じゅうじゅう注意して欲しい」と言い渡す。
○亀の代わりに井伊を守りにきてくれたのか！
翌日、直虎は高瀬を百姓姿にさせ、六左衛門と共に木を切っている現場視察に向かいます。直虎は、木の切り方に関心を持ち六左衛門と一緒に木をきってみるがうまくいかない。
龍雲丸が見かねて、「手の位置はここ。こうやって」と手を取って鋸の引き方を教るが直虎は動悸がして話が頭に入らない。竜王丸と一緒に鋸を引くと抱かれた格好となり慌てて龍王丸の腕をはねのけ顔を赤くする。そしてこの場を足早く去るのでした。(笑) 木を切る現場ロケが凄いぞ！直虎は、川辺まできてモグラに出会い大根を洗うのを手伝いながら「仲間のなかに字を読み書きできるものはだれか」と聞きます。「読み書きができるのは龍雲丸だけだ。元々侍の子だったから字を読み書きできる。それ以上のことは何も知らない」という。
その晩、直虎は「侍は泥棒と言った龍雲丸が元は侍。なぜ井伊にやって来たか」と考えているうちに「直親の代わりに井伊を助けにきてくれたのか」と妄想します。
が、“しの”のスケコマシの声が蘇る。(笑)
近藤康用の屋敷では「今川は松平に拒まれた。北には武田西には松平と拒まれるものが多い。井伊が材木の商いを始めている、井伊は材木を集めに先ほどの賊を使っている」と噂されている。近藤がこれに疑念を持つ。龍潭寺で手習いをしている村人たちが「村をうろついているやつは、あれは盗賊だ」と噂が出る。
数日後、六左衛門が伐採の現場に行こうと直虎を誘いますが、龍雲丸に会うと気不味いと断ります。六左衛門が「頭が気にしていた」と話すと「なにを気にしておったか」と聞き返す。どうやら本気で、“気になる人”のようです。
○盗賊対村人
百姓の嫁がやってきて「気賀からきたやつらが博打場を開いて、そこに旦那が入り浸ってお金がなくなって困る」という相談です。その夜、直之が博打場に出向きます。
その博打場を仕切っているのは、力也とモグラでした。
翌日、直之が二人を直虎の前に連れてくる。一緒にやってきた龍雲丸に「控えて欲しい」と注意すると「丁半ぐらいの博打なのでいいのではないか」と不満そうに言う。これに直之が「誰がそのようなことを勝手にしていいといったのか」と怒り出す。直虎は博打を控えるよう龍雲丸に頼み、龍雲丸が二人に注意してその場は収まります。
しかし、騒ぎはそれだけでは終らなかった。百姓の八助が「どぶろくが誰かに飲まれてなくなった」と訴えてくる。龍雲丸を呼び出し調べていると一緒についてきたカジが酒臭い。八助がカジに飛びかかり喧嘩がはじまる。
また百姓が「娘がゴクウに追いかけまわされたと泣いて帰ってきた」と訴えてくる。直虎と直之は伐採現場に出向きゴクウに聞くが「知らねえ」という。ゴクウがウソをついているとも思えない。
カジが怒り出し「なんでもかんでも、俺たちのせいにする前にしっかりと調べたらどうなんだ」と直虎に食って掛かる。
直之が「百姓と盗賊がいたら、おぬしらを疑うのが常道だ」と一喝すると龍雲丸が「呼ばれてきたのにこんな扱いされるのではやってられない。きょうまでの分のお金さえいただければここから引いてもいい」と言い出す。これには、直虎は何も答えることができなかった。
こんな問題に領主が付き合わねばならないとは、臣下の者は何をしているかと叱りたい。このドラマを観てる者の身になって欲しい！松平や今川の状況も欲しいね！
翌日の評定。方久が「盛り場をつくってはどうか」と提案します。しかし、わざわざ奴らのためにそんなものはいらないと直之に突っぱねられます。
政次は、「あとどれくらい盗賊たちがいるのか確認して、その間にその技術を盗んではどうか」と提案します。しかし、直虎は「技を盗むために呼んだのではない」とこれを拒みます。
「苦情をいってきているのは井伊の民なのだ、どちらを大切にするべきかよく考えるべきだ。繋がりを保ちたいのは殿だけだ！」と反論される。
直虎と六左衛門は龍雲丸に契約の解除を告げるために現場の方にやってくると、作業小屋では、龍雲丸がカジに「盗みはするなと命じただろうが」と大声で叱りつけている。直虎と六左衛門は慌てて木の陰にかくれその様子を見ることにする。
ゴクウと力也が殴られている。ゴクウが「俺いいましたぜ、井伊の奴らなんて信じていいのかって最初に頭に言った。頭は、あいつらは俺らを人として考えてくれると言った。全然、話が違う」と反論している。
龍雲丸は「もうこんな話を受けることはしないから今回限りは勘弁してくれ」とその場を去って行く。
そのとき、木の陰にかくれていた六左衛門のところに猪が飛び出し、おびえる六左衛門に「何もしなければ猪なのでこわくはない」と言っても六左衛門は怯えている。それを見て、そうかと、契約解除するのを延期する。
○直虎、酔った勢いで「われのものになれ！」
直虎は家臣を「「村人と龍雲丸たちも遠くから見ているだけだから、お互いが怖く感じるのではないか。近くで一緒に話をすれば、分かり合えるのではないか」と共に近づくことの必要性を説きます。そして、殿のためだと盗賊と村人が一緒になって、畑を荒らす猪狩りを始める。
みんなが一緒になって猪を追う。猪こそつかまえることができませんでしたが、庭のあちこちでお互いが飲み食いをする姿が見られる。酒を飲むことで「酒が飲まれたのも、娘が追いかけまわされたというのも誤解だった」と分かり合えるのでした。南渓が龍雲丸に声を掛けると「尼小僧様は不思議なお方だ」と言う。この情景を、南渓は「井伊の初代は拾われた子、井伊は拾われた子が仲間を増やしていき治める土地だ」と井伊の由来を説きます。
龍雲丸は直虎に近づき「次猪を獲って来る、引き続き役目を続ける」と告げると、直虎はうれしそうに龍雲丸に酒を勧めます。これを見る政次は静かに去っていくのでした。そして「くだらんぞ、但馬」と自分に言い聞かせる。ところが、直虎は酔った勢いで「井伊に残れ。わしのものになれ」と命じるのでした。
＊＊＊つづく＊＊＊
記事20170605
柴咲コウ主演ＮＨＫ「直虎」龍雲丸ら合流12・１％
