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第4回「新しき藩主」

イメージ 1お由羅事件。師であり兄とも慕った赤山(沢村一樹)をなんとか救出しようと吉之助(鈴木隆平)らは、久光(青木崇高)を待ち伏せし訴えるが「どげんこともできん。おいに云うな。しらん、しらん」と断られ、何事をもなしえなかった。ここでの頼りない久光:青木さんの演技が見事で、こんなに頼りないバカ殿だったのですね!
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赤山は西郷らを招いて酒を酌み交わし、「お互いが切磋琢磨し、斉彬様(渡辺謙)のために役立つよう力を尽くせ」と励まし、事態を冷静に見極め、事件の鎮静こそが斉彬の立場を有利にすると死地につく心意気に。そして、泣イメージ 5きながら斬った(介添)吉右衛門風間杜夫)。赤山の血染めの襦袢を手に泣くことしかできなかった吉之助の心中。泣けます! ここでは、赤山が死を決意するにいたる心情をもっと描いて欲しかったです。

西郷のこの悔しさを、「逃げないで立って欲しい。立ち向かって欲しい」と斉彬に“魂の叫びの書状”を送ります。この事件を契機に、吉之助は赤山の志を受け継ぎ、島津斉彬への忠誠心を誓うのでした。

斉興(鹿賀丈史)の粛清はその後も続き、斉彬のために下働きをしたというだけで次右衛門(平田満)は喜界島へ島流しされ、正助(瑛太)は城勤めを解かれ謹慎処分となります。吉兵衛は次右衛門と相撲をとって、家族の生活は任せておけと送り出すのでした。
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年明けて嘉永4年(1851)、祝辞言上のために江戸城に登場した斉興は、老中首座阿部(藤木直人)から将軍家慶からだと茶器を賜られる。これは隠居勧告。これに、にやりと笑みを漏らし無視するかの振る舞い。この”にやり”に激怒しないとは幕府の権威も地に落ちていたのですね!ここでの阿部と斉興の対決、藤木さんが鹿賀さんに衣装では勝っていたが貫禄負けしましたね()

斉興が退こうとしないとみた斉彬は藩邸に乗り込み「われら親子、よう似ております」と切り出し、西郷からの書状の束を見せ、これまでの斉興の失政を縷々挙げ「これまで、大事から目を背け、民百姓の声を聴くこともなく、父に代わって藩主になることから逃げていました。しかしもう逃げることを止めた。父上に成り代わり、島津家の当主となりまする」と迫る。斉興は「お前に藩主の座を譲るぐらいなら、島津家もろとも消える。それほど、わしはお前が好かん!」とこれを拒否する。ここまでの鹿賀さんと渡辺さんの力の入った演技はすばらしかったです!
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斉興が応じないとみた斉彬は最後の手段として、「天の声を聞きましょう、父上と私の最後の戦」と持参した木箱から短銃を取り出し、ロシアンルーレットに挑む。斉彬が銃を取り、頭に向けて天に運を任せ引き金を引く。カチ!と弾はでない。イメージ 4
これを震えながらみる斉興。銃をとり頭に当てるが引き金を引けず銃を落とす。これを見て斉彬は静かに去ろうとしているところに、由羅が飛びだして斉興が放り出した銃を掴み斉彬に銃口を向ける。斉興がこれを止めようと揉み合っていると銃声が轟く。ふたりはその場にへたりイメージ 6込んでしまう。お由羅は打ち首でしょう。斉彬は親に銃を向けるような男だったんですね。この演出、こんなことがあったのかという疑念で感動がなかった。ハリウッドの渡辺謙さんだからあり?あまりにもリアリテイがない!
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こうして斉彬は43歳にして、ようやく薩摩藩主となる。300人余の供をつれての華やかにお国入り。吉之助は感激のあまり身体が震えた。こうして新しい薩摩時代が始まる。
大声・気勢ばかりでいまひとつ突っ込んだ史実、ロシアンルーレットなどありもしないことより、幕府は何故薩摩藩主が斉彬でなければならないかなど、人物描写が欲しい。平凡な大河になりそう、心配だ。
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記事 20180129
西郷どん>第4回視聴率は14.8%と上昇 “ロシアンルーレット”が話題