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第15話「姫、出陣」

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隠居した斉興(長門裕之)とお由羅(涼風真世)、江戸高輪で健在でした。一方、篤姫宮崎あおい)は斉彬(高橋英樹)、英姫(余貴美子)と芝の屋敷で一緒に暮らしていました。斉興と斉彬の間にはかってのしこりが残っていて、ことがまた篤姫に難問として降りかかろうとしていました。
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篤姫は実父忠剛(長塚京三)の死の悲しみを乗り越えて江戸の暮らしにも慣れ、斉彬の嫡男の虎寿丸とはまことの姉弟のように相撲を取ったりと仲良くなっていました。
一方、西郷(小澤征悦)は庭方役に抜擢され、ある日、「将軍家に輿入れすることになっている。その輿入れ道具一式を任せたい」と命じられます。篤姫はここで西郷と再会です。
 
薩摩では、大久保正助原田泰造)から西郷の抜擢を聞いて尚五郎(瑛太)がうらやましがる。「いずれ江戸に出たい。吉田松陰の密航に感激した。しかし、父が帰ってこなければ未来は開けない」という。
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4月、幕府はアメリカとの和親条約締結を朝廷に上提。「力によって開国すれば日本国を汚す憂いあり」と咎められます。
 
江戸城では水戸斉昭(江守徹)が海防参与を辞任。篤姫の輿入れに反対し「斉彬のやり方は朝廷と幕府を手中に収めようとしているかのもしれん」という。阿部老中(草刈正雄)は「一橋家は将軍家を継ぐこともできる家柄、あなたにも似たような企みあり」と応酬です。()
 
突然、虎寿丸が5歳という若さで早逝。斉彬は、今まで次々と子を失ってきただけに気落ちし、病に倒れてしまいます。英姫の命で藩邸を挙げて神仏に祈祷しますが、斉彬の容態は一向に回復しません。西郷は食を断ちます。
 
そればかりか、もともと先代斉興・お由良一派と藩を二分する抗争を繰り広げてきただけに、またもや「お由良の方の呪詛の仕業ではないか」との噂がささやかれるようになり、過激派の中には高輪を襲撃しようとする不穏な動きまで起こる有様で、西郷も一身に咎を引き受ける覚悟を胸に秘めていました。
 
これを聞いた薩摩では有馬新七的場浩司)らはお由羅を殺せといきり立つ。「それでは薩摩は御取り潰し!」と正助が諭す。 
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嘉永から安政に代わっても、斉彬の病状は回復しない。西郷らもお由羅を討つしかないと言い始める。西郷らは、高輪屋敷の地図を手に入れ、お由羅殺害の相談を始める。
その翌日、斉彬が目覚め西郷を呼び「そちの企みをすべて断念せよ。江戸につれてきた意味がない。そちの怒りは私憤ぞ、考えが小さい!」と諭す。
 
篤姫も「お由良の方の呪詛の仕業ではないか」との噂に胸を痛めます。その真意を確かめるため、「一方聴いて沙汰するな」と母に教えられたと、斉興とお由良に会いたいと言い出します。幾島の努力で何とか高輪で会う約束を取りつけます。
 
篤姫は幾島(松坂慶子)と共に「姫様をお守りしたい」という西郷の警護のもと、斉彬には伏せて、高輪へ向けて「出陣」。初めて斉興、お由良と対面します。
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丁寧な挨拶に、気分をよくする斉興。「息子を亡したぐらいで伏せるとは・・」と斉彬を責める斉興に、篤姫は「子を亡くすのは悲しいこと」とお由羅に問い、お由羅の呪詛のことを持ち出す。これに、お由羅が泣き出す。お由羅の言い分を聞き「噂は根も葉のない偽りにすぎなかった。安心しました」と謝り、これを聞いている西郷に「下々に伝えるように!」と指示します。とても行き届いた配慮でした。西郷も感激の様子。
さらに、幾島により「篤姫様は13代将軍家定公に嫁がれます」と伝えられると斉興とお由良はただただ平伏するのみでした!篤姫の計り知れない器の大きさと行動力に驚いたでしょう。痛快です!
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対面後、斉興から見舞いの品が届けられ、また篤姫と英姫の気持ちが通じたように、斉彬の病状も回復に向かいます。
 薩摩では清猷(沢村一樹)から尚五郎に城での新しい役と大久保の父の帰還が告げられました。正鵠・・
 
篤姫は西郷に器量の大きさと行動力を見せつけました。これは今後の大きな伏線となります。
虎寿丸の死にまつわるはなし、「西郷どん」と「篤姫」での描かれ方が面白いですね!
***第15話おわり***