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第6回「謎の漂流者」


イメージ 1於一の「投げ飛ばせ!」の声に圧され「藩主斉彬(渡辺謙)を相撲で投げ飛ばした吉之助(鈴木亮平)は牢屋に入れられる。そこには洋装の小汚いやつれた謎の男(劇団ひとり)がいる。この男、悪い男には見えない。()
「西郷吉之助」と話しかけても返事がない。薩摩弁では分からない。()
水を勧めても飲まない、何かを警戒している。飲んで見せると飲む。毒が入っていると警戒しているらしい。「そげん喉が渇いちょっとか」というと頷く。通じる!
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このころ加治屋町では、吉之助が殿を投げ飛ばし切腹かもしれないという大騒ぎ。これを耳にした糸(黒木華)が西田下会所に走り、“吉之助さん”と声を上げると、集まった皆に糸が西郷を好いていることがバレてしまう。()帰宅した糸は父から外出禁止となる。

イメージ 3では、ぼた餅を吉之助が毒見をしてやると食べ始める。突然ほおかぶりの男が侵入してきて謎男に飛び掛かる。「なんだ?」と聞くと「琉球で藩の秘密を見た、殺さねば藩が取り潰しになる」と短刀を抜く。これはいかんと吉之助がほおかぶりの男に一撃を食らわせ気絶させる。

吉之助、謎の男を背負って加治屋町の自宅に連れて帰る。これでは牢破りになってしまうのではないか?あとで分かるのですが、吉之助の格闘技と人柄を見込んで、口を利かない謎の男の口を開かせるのは吉之助しかいないと相撲を見ていた斉彬の策謀であったという。この思いもしないストーリー展開に唖然とした。()

家の皆が大騒ぎ。しかし母の満佐(松坂慶子)が「私は“まさ”、お名前は」と聞くと「ジョン、ジョン」と返事するので、皆が安心する。満佐が話すと通じる。() 朝になって隣家の正助(瑛太)が何ごとかとやってきて、吉之助から事情を聴く。吉之助が「メリケン語が話せるか」と正助に聞くのを見た正助の母:福(藤真利子)さんが、喜界島に流されている次右衛門が役所で作っていたという辞書を持ってくる。この辞書で正助がとても通じるとは思えない会話を始める。「本当のこと云え」と() ジョンが正座して箸を使ってと飯を食べる。これに満佐さんが驚く。夜、ジョンを風呂に入れそばで泣く小兵衛を抱いてあやし寝かす満佐を見て、ジョンが泣き出し、逃げ出そうとする。聞き糺すと土佐にいる母に会いに帰ったことが分かる。
ジョンのこの姿を見て、埴生の宿の流れるなかで、西郷家の者たちが大泣きする。この展開はもうベタベタで、中園さんはうまい。()
吉之助が、「殿に相撲で勝って牢に入れられたのは、アメリカ船で密航してきたジョンが薩摩藩に侵入した目的を聞き出すためだった」と入獄の経緯を正助に説明する。当時薩摩藩では西郷以外に対応できる人がいなかった、知らなかった。これは嘘だ!

ジョンの状況を藩に報告すると、半月ほど経って、斉彬から着物とともに母親は元気だという書状が届く。このことをジョンは涙を流して喜び、安心して身の上を語り始める。「名を万次郎、嵐で船が流されアメリカの漁船に助けられ世界を回った。そして母が恋しくなり死んでもいいからと帰ってきた。オカアへのラブぜよ。アメリカでは一番大切なこと。好いた者同士が一緒になる」と話す。これを聞く吉之助と正助。
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翌日、万次郎は斉彬に召し出される。斉彬は、アメリカが軍艦を差し向ける目的が戦いでなく交易であること、戦では鋼鉄製の大砲を持たない日本に勝ち目がないことを知らされる。万次郎は痛い目を見る前に開国したらよいと意見を述べる。斉彬は、この意見にもとづいて蒸気船を作るなど富国強兵策を推し進める。

吉之助は脱獄の沙汰を下されるため登城すると、斉彬から「牢に入れたはお前を試すためだ」と聞かされる。「あっぱれである!何か褒美を取らせる」ということで、正助とその父次右衛門の処分を解いて欲しいと願い出る。ここで万次郎と自分の間を取り持ったのは正助であり、文武両道に優れた男、いかに正助が薩摩に役立つかと熱っぽく訴える。吉之助の正助への友情に泣かされる。糸の気持ちは分からないが正助のことはよくわかる。()
「分かった。近くお前や大久保の力を頼りにする日が来る」と言い放って去って行く。斉彬の言葉に大感激の吉之助、鈴木さんの熱演でした!
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吉之助は帰宅して木に登り、正助に斉彬の話をすると、正助が感激し「糸さんに会って話せ!糸さんを止めるには今しかない」という。「お前だろうが?」「違う!お前にしか糸さんは止められん」「俺では糸さんの気持ちは分からん」と吉之助イメージ 7
正助は謹慎中の糸を赤山の墓参ということで引っ張り出し「メリケンではラブというが、男と女が好き合うこと。糸さんは吉之助とラブしちょる。吉之助に会って伝えるように」と勧めます。
糸が西郷家を訪ねると、父吉兵衛(風間杜夫)が吉之助に嫁が決まったという。
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これにがっかりしての帰り道で、下駄を投げたことのある橋の上で吉之助に会う。なんと吉之助のバカ、「御前相撲で会った海老原は正々堂々とした良い男だったが、自分なら親に背いてでも正助に嫁ぐ」と告げる。糸さんは「私は今、海老原様に嫁ぐことに決めた。メリケンでは好きな人同士が一緒になると聞きました。この国もそんなよい国になりますか?10年後20年後そんな国になりますように。きばって!」と。そして「糸は子供のころから西郷吉之助が好きだった」と告げ、走り去ります。途中で止まって大泣きする糸さんでした。黒木さんの熱演でした!10年後、どのような出会いをするのか楽しみです。
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しばらくして、糸さんは白無垢の美しい花嫁となり海老原家に嫁いでいきました。しかし、吉之助が糸さんを背負った姿を見た海老原がどう動くか?心配ですね。初回からの出演の黒木さん、しばらくの休みですね!

なにがなんでもジョン万次郎を出現させ、ラブを語らせ、正助からこれを知った糸さんが吉之助に愛を伝えるが、恋心に疎い吉之助がそれに気づかなかったというラブストーリー、とても面白かった!() しかし、なぜこのエピソードが必要なのかぴんと来ない。() 斉彬が万次郎に出会い、もっと衝撃を受けるところが見たい!

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記事20180214
西郷どん>第6回の視聴率15.1% 好調続く