映画って人生!

宮﨑あおいさんを応援します

第6話「女の道」

イメージ 1殿様の養女に」と菊本(佐々木すみ江)が驚く。忠剛(長塚京三)は「殿直々の申し出であり受けてきた」という。於一は浮かぬ顔です。なぜ私にと聞くと「大層気にいったそうだ」。菊本は「これは何と誇らしいことでしょうか。姫様に仕えてきたかいがありました」と涙を流します。
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夜、喜びのなかで、於一(宮崎あおい)の寝静まるのを見届けた菊本には寂しさが襲って来るのでした、何度も何度も姫の顔を覗き込みます。“良し”の曲が流れます。
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早朝、忠剛は肝付家に行き、「すまぬ」と謝ります。尚五郎(瑛太)は「もうひとつのお願いは?」「言うてない!」を確認し、「私のことが重荷になってはいけません。きっぱり諦めます」。

今泉家では祝いの席を設けます。みながおめでたいというが一向にその気分にのなれない於一。母お幸(樋口可南子)さんに「恐ろしい、自分でないようで」と訴えます。「あなたは喜ぶのではと、意外ですね」「大きな世界を観たいですが、・・・」と話しているところに菊本の様子がおかしいと“しの”が伝えにきます。菊本が台所で座り込んでいる。
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砲台の整備をした万次郎(勝地涼)のところに、尚五郎がやってきます。「気になっていることがある」という尚五郎に、「アメリカ軍艦がやってくる」と告げます。「世界でもっとも栄えているのは英国ロンドン、次いで清国、そして江戸です」と語るのを聞いて尚五郎は驚きます。尚五郎には別の大きな悩みがあるようです。()「好きだった人を奪われました」というと「奪い返したらいい」と万次郎。

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そこにお近(ともちかりえ)さんが弁当をもって訪れます。尚五郎は、内緒にして欲しいと言って、於一との一件を打ち明けます。万次郎は「あなたの気持ちの、痛みはどうなるのですか」と聞くと「このまま胸にとどめる」と尚五郎。万次郎は「私なら伝えます。思いだけは伝えるべきだ」と助言します。


尚五郎は於一を訪ね、囲碁を始め「おめでとうございます」と祝いを述べます。「本当にそう思いますか。迷っています。家を去ることはつらい。なぜ私が養女なのかわからない。だれも疑問に答えてくれない」。これに尚五郎は「殿様に直接聞いてはどうですか」と勧めます。

城では久光(山口裕一郎)が重富に帰りたいと斉彬(高橋英樹)に申し出ていました。斉彬は「養女にお哲をえらばなかったこと、於一を養女としたことで右近との結婚が叶わなかったこと、さらに海防案で万次郎案を採用したこと」など謝ります。「兄上はどこか私を信じていない、私も当主になりたい思いになったこともある」と告白します。斉彬は「思い違いだ」と宥めますが、久光は重富に戻ることになりました。
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於一、城登場の日。菊本の同行は“しの”に変わります。「養女の件、迷うのはわかりますが、女の道は一本道でございます。定めに背き引き返すは恥じにございますよ」と声を掛け送りだします。於一は真剣にこの言葉を受け取ります。
駕籠のなかから菊本を見て出発。菊本が「いつでもこれで下がれます」という。「まだまだ」というお幸さんの言葉を聞き、去って行った於一に深く頭を下げます。
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於一は斉彬とふたりきりで話します。「戸惑いました。なぜわたしなのでしょうか?」「そういう姫だからだ!何事も人任せにせず納得がいくまで突き詰める姫だから選んだ!」。
「わしが江戸でなんと呼ばれているか?腹の底を見せぬ男じゃ、長く父と争い、弟も去って行った。さびしい。わしの腹が見えたか。そなたには二心がない、だから見えるものがある。安らぐのだ。もうひとつ、わしの母に似ている。優しく賢く風変りであった。嫁入り道具に本がぎっしり詰まっていた。さらに、兜まで持参したようだ。それだけではない、乳母に任せず自分の手で育ててくれた」「わたしの母もいろいろ教えてくれます」。すべてを納得して、於一は改めて「私を養女にしてください」と願いでます。「そうか、決心してくれたか」。

於一は自ら選んだ道として養女になることになりました。高橋さんとあおいちゃんのお芝居はお互いの心が次第に通じ合い、暖かいものになってくるようで、すばらしいお芝居でした!

帰宅し「私の一存で決心しました」と父母に伝えます。「これでご本家の姫になるのか」と忠剛は寂しそうな顔をします。
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そこに“しの”が菊本の自害を知らせます。於一が、忠剛止めるのも聞かず、急ぎ菊本の部屋に急ぎそこで短刀で首を刺した姿を目にします。「見せるな!」と忠剛。「菊本、菊本」とすがり涙する於一。絶句、涙涙でした!!

菊本はすばらしい言葉を残しました。篤姫として生きるお芝居を支え、あおいちゃんの人生をも支えることばになっていると思います。
                     ***第6話おわり***