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宮﨑あおいさんを応援します

第12話「さらば桜島」

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この回はスペシャルです。涙が止まりません!
江戸への出立の宴が開かれます。広川(板谷由夏)と衣装選び。はしゃぐ於篤(宮崎あおい)に小言の幾島(松坂慶子)です。()
尚五郎(瑛太)は大久保の母フク(真野響子)からの贈りものを預かり、登城です。幾島からはくれぐれもと忠剛(長塚京三)、お幸さん(樋口可南子)への言葉使いについて注意を受けます。
 
家中の者、篤姫の登場。気品に溢れています。能を楽しみながら、表情がほころぶ篤姫でしたが、実の父母との間に立ちはだかる格差に愕然とします。
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重富家の別れの挨拶、久光(山口裕一郎)に「女で碁が好きなようですが」と聞かれ「将棋の駒と違い、碁石には序列や軽い重いの差がない。しかし重い役を担う石もあれま意味なく死んでいく石もあります。打ち手の気持ちで局面ががらりと変わります。石のひとつひとつが愛おしい。武士の男なら意のままに世を渡れますが、女の道は一本道。自らの生き方を変えることはできません」。これに久光も斉彬(高橋英樹)も驚きます。自分の人生を碁石の運命に重ねたこのセリフ、見事です。このドラマにはすばらしい言葉が沢山あります。
 
最後に、今泉家族との対面。父忠剛の丁寧な挨拶に驚きます。そして悲しみの表情を見せます。しばらく間を置いて「忠剛殿、お幸殿、忠徳殿(岡田義徳)、お心大切に頂戴仕ります」と挨拶。
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肝付家との対面では、尚五郎が預かった品を差し出します。そして「今泉家とはこれからも昵懇にさせていただきます」に、ついに溢れる感情がついに決壊します。
 
幾島は対面をここで止め、叱責し、斉彬に詫びます。ここで右大臣近衛公(春風亭小朝)の養女の話を聞かされます。これに「また父上様が変わるのですね」の言葉が斉彬の心を動かし、日を改めて再び今和泉の父母・兄上と対面できることに。
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「面を上げてください」と一気に表情が崩れます!父母の前に進み手を取って懐かしみます。「わたしはどこにいても父上、母上の子供です」。母上から「あなたは雲の上の人。あなたは磨かれ変わりました」と今までの苦労を労われ、娘於一に戻った篤姫。この場面はあおいちゃん、樋口さんの嘘偽りのない演技がすばらしいです。涙が止まりません。 
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屋敷に戻った忠剛が倒れます!
 
いよいよ江戸へ向けての出立。斉彬と盃を交わし「江戸で会おうぞ!」の言葉に送られ駕籠に乗ります。これから、幾度となく駕籠に乗るシーンがありますが、この時々のあおいちゃんの表情が素晴らしいです。決意がこの表情に出ています。
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今和泉家の前で停止。父忠剛は病をおして最後の別れです。幾島に礼を返すなときつく止められていても礼を返してしまう。
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そして、尚五郎、西郷らの待つ前を通り、桜島の見える丘に着き駕籠を降りて、桜島に「今日までありがとうございました。薩摩をよろしくお願いします」と決別の挨拶をします。これほどに薩摩の想いの強い篤姫が、二度と薩摩の地を踏むことがなかったことを思うとまた涙。涙、涙です。
 
船に乗り、母上お幸さんに「おのれの役割を果たしに行きます」と誓うのでした。そして「幾島そなたが嫌いだ。嫌いなものから誓いを破ったと思われたくない。薩摩を思うて泣くのはこれが最後だ」と声をかけます。
          ***第12話おわり***