吉之助(鈴木亮平)が斉彬(渡辺謙)の書状を斉昭(伊武雅刀)に渡したときそれを破き捨てた様子、そこに現れたヒー様(松田翔太)が「当家と手を組み、幕府を倒すことでも考えている」と言ったことを伝えると、「これは面白い、もっとその男と昵懇になれ」という。
さっそく吉之助が大山を誘い磯田屋にやってくると、そこにヒー様がいるではないか! ヒー様は慶喜だと名乗り「将軍になどなりたくない」と伝えておけという。この状況をみつめる男がいた。この男・・。こん
吉之助は何のことかと問うていると、ふき(高梨臨)の「お医者様!」という声が聞こえる。行ってみると医者らしい男が短刀を拝見したいと改めて、腕を切り開き瀉血治療を施す。慶喜があざやかな手さばきに感心して名を聞くと名乗るほどの者でないと何も言わず帰る。
吉之助からこの報告を聞いた斉彬は、慶喜は一筋縄ではいかぬと想いを巡らす。
斉彬の命により吉之助が懸命に捜索、海を見つめる姫を見つける。「もう一度だけ国元の父に会いたい」という姫に「この海は薩摩に繋がっている。姫様、悲しいときは泣いたらよか」と吉之助も一緒に泣いてやります。姫は号泣。その後「これはふたりの秘め事ぞ」という、何ごとですかね! このシーン、篤姫と忠剛がどのように過ごしたかが描かれておらず、泣けないシーンになりましたね!
これで気分が収まって、父斉彬に自分の勝手を詫びると「わが娘として、薩摩藩の娘として徳川家定公に輿入れしてもらいたい」と言われる。そこに、手配していた御台所教育のために京の近衛家から呼び寄せた幾島(南野陽子)が現れる。ことの他ホクロに威厳が集まっている。(笑)
幾島により、1000人の大奥の女中を束ねる御台所が務まるよう、連日厳しい教育が続く。言葉使いや所作、書道、琴、薙刀。もっとも大切なことはお世継ぎが生まれることと枕絵で秘め事を教わる。吉之助も聞いている。(笑)
吉之助が「次の将軍が一橋」と聞いてびっくりすると、その子細を説明する。
家定は青い柿を赤色で描いていて、柿が落ちると“落ちた、落ちた”と奇声を上げるという将軍ぶり。これでは斉彬が心配するのも納得です。青い柿が落ちるとは、何かあるな。この人、特別な予見能力をもっているのかな!幕府は潰れるとか?
これを聞いた吉之助は、篤姫のことが頭にあり、話が通じない。左内は大きな勘違いをしていたようだ。こんな男を買いかぶっていた」と悔いて、「これまでの話は忘れて欲しい」と帰っていく。西郷が最も大きな影響を受ける男との出会いでした。頭の切れ方が違うようです!風間さんの涼やかな表情、しゃべりが良かったです!
吉之助が斉彬に左内から預かった密書を渡すと、読み終え、満足げに「下がってよい」という。
吉之助は「次の公方様はふたりになる。おかしい」と尋ねる。と、厳しい表情で「なら教えよう!この日本には一刻も猶予がない、早急に慶喜公のような英邁なお方が公方様になってもらわねばならない」と言い切る。
吉之助は「何故篤姫様は輿入れなさるのですか?お世継ぎを生む幸せを掴むのでは」と問い直す。「於篤は不幸になるのだ!」という思いもしない一言でした。ここまで見越して国を守りたいという意思を示します。
篤姫の思いをしっかり受けとめる、分かり合えるふたりのエピソードもこれから生かされてくるのでしょうか。
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記事 20180312