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宮﨑あおいさんを応援します

第21話「妻の戦」

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西郷どん」、今週は特別番組でお休みですが、次回予告では阿部中老が亡くなるようですので、「篤姫」第21話「妻の戦」まで進めます。
 
安政4年(1857)早春篤姫は家定を迎えるためのことでのみで過ごす毎日。しかし、祝言の日から御渡りが途絶えて、一カ月を過ぎてもその気配もなく、困った、困ったと篤姫宮崎あおい)と幾島(松坂慶子)。「家定様(堺雅人)はウツケなどでない」とあの時見た目のことに心砕く篤姫に、幾島は「役割を考えるように」とお渡りしていただく手段を考えるよう促します。しかし、篤姫はなぜ虚けの振りをするのかとわけを知りたがります。
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そんな中で、本寿院(高畑淳子)から幾島に呼び出しがかかります。滝山(稲森いずみ)、歌橋(岩井友見)も加わり公方様に御渡りいただく策を話し合います。なかなかいい案が出ない。滝山が「御台様が側室のお志賀の方(鶴田真由)のように御渡りをせがむ訳にはいきません」と言い、幾島の策で、公方様の目を引くよう御台様を艶やかに着飾ることにします。髪形は「おすべらかし」と決まり、幾島は、簪や笄、櫛、御召し物など、金に糸目をつけることなく、高級品を集めるよう女中に指示します。ここはコント風です。()
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翌日篤姫がみごとな簪で現れると、本寿院、歌橋が「お見事!」と喜び「これで終わりではない」とありったけの簪が頭に付けられる。あまりの重さに閉口する篤姫でした。()
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この新しい姿で仏間にて公方様を迎えると、公方様が驚く。去ろうとする公方様に「今宵、御渡りいただけないでしょうか」と。なんとはしたない!、声を掛けることでお渡りということになりました。()
 
幾島が「いよいよですぞ」と言えば篤姫は「うつけか否か。仔細を確かめてくる」に寝所に向かいます。
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この機会を設けていただけたことに礼を申し上げると突然ネズミのおもちゃがばらまかれる。あの続きの話を所望され、「話しに出てくるネズミは恥ずかしがり屋で」とわけの分からない理由で添寝役の中臈らを遠ざていただく。さらに「上様はなぜ虚けの振りをしているのですか」と問います。これに公方様は驚き「わしは虚けでないぞ!」という。これに満足できない御台は「あの目は虚けでない」と問い詰めます。「わしはまともじゃ」と。「わたしは上様の妻です。妻の私にそのような虚けの振りを、ありのままの姿を見せて欲しい」と訴えます。ここはあおいさんの優しさ、真剣さがしっかり出ていて、芝居とは思えません!
家定は相変わらずふざけた顔を見せ「疲れたから寝る」と話を打ち切り、「わしには子はできぬぞ。子を持つ気もない」と衝撃的な発言をします。篤姫はその意味が解せない。
 
翌日、篤姫は寝所での公方様の発言「子ができぬ」を幾島に話すと、「それでは一橋慶喜公を継嗣に」と勧めます。「大奥は水戸嫌いが集まってとぐろを巻いているような所、本寿院様も水戸の慶喜公(平岳大)が大嫌い。よほどがんばらないと本懐を遂げられません。お子を作らないということなのか、出来ないということなのですか」と幾島から問われるが、篤姫は「皆目わからない」と不安を抱きます。この話は幾島から小の島(佐藤藍子)に、次いで西郷(小澤征悦)を通じて斉彬(高橋英樹)のもとへも伝えられます。斉彬は西郷に「大奥はやっかいなところ、さらに働いてもらわねば」と檄を飛ばすのでした。
                
この話を斉彬が斉昭(江守徹)、阿部(草刈正雄)、慶永(矢島健一)に話すと「わしが嫌われているせいだろう」と斉昭。慶永が「阿部老中がついているから大丈夫だ」と言えば、阿部中老は「御台様の働きが頼りだ」という。阿部老中が体調を崩しているのが気に掛かります。
 
篤姫は「子は出来ぬ」という家定の言葉を真意を考えながら、鬱々とした日々を過ごします。幾島の勧めで気分転換に庭にでると、笑顔で花を摘むお志賀の姿を目にし、お志賀の方を部屋に呼びます。
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篤姫が「公方様は以前から変わった方、ウツケでは?」と切り出すと、お志賀は「噂のことは知っていますがそんなことはどうでもよい、私は好きなのです。お子が出来ようと出来まいとどうでもよいこと」と返します。この打算のない答えに心打たれているところに上様御渡りが伝えられます。幾島からは「将軍継嗣のきっかけだけでも作っておかねば!」と釘を刺されます。
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寝所で、篤姫は家定に向かい真剣な顔で「なぜお志賀の方を御傍に置こうとしたのですか。お好きだからですか?」と尋ねると「うるさい!」と応えようとしない。篤姫は涙をためて問い詰めます。篤姫は気付ていないが、その言葉には家定への愛情とお志賀への嫉妬が芽生えているのでした。
篤姫の愛情がすこしづく家定の心を開いていくところが良いですね。堺さんとあおいさんの演技に嘘はない! 涙が流れます。
                      ***第21話おわり***