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第16回「斉彬の遺言」

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京にいる吉之助(鈴木亮平)はあちこちを駆けずり回り、ようやく兵の受け入れ準備を整え、お虎さん(近藤春菜)に言いつけて酒を持ってこさせ、いざ乾杯というところに、月照尾上菊五郎)が薩摩の山田(徳井優)からの書状を持ってくる。この書状に吉之助が震えあがる。「斉彬(渡辺謙)は炎天下、練兵訓練中に高熱で倒れ帰らぬ人となったと書かれている。
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「天下に比類なき名君であった」と月照が手をあわせる。吉之助はどしゃぶりの中、宿屋を飛びし、「命より大切な主君が居なくなった」と慟哭する
 
翌日、近衛家に、月照、吉之助、佐内(風間俊介)、俊斎(高橋光臣)が集まり、これからのことを話し合う。近衛(国広富之)が「毒じゃな。再び毒を盛ったか」と言えば、俊斎が「すぐに帰り殿の敵討ちじゃ」と応じるが、吉之助は「そげんことはどうでもええ、まだご公儀に負けておらん。今こそ好機、水戸に兵を出してもらう」と言い、近衛に「天子様の詔を賜りたい」と申し出る。この言葉で皆に元気が戻る。ここでは、「水戸が兵を出す」という根拠がわからない。斉彬の亡くなった薩摩の状況も気がかりだ。
 
近衛が「天子様がひそかに水戸に詔を下される」と吉報をもたらす。「あんなに怒っている天子様ははじめてや」という近衛に、吉之助は深く頭を下げ感謝す。月照は「これが最後の命綱だ」という。吉之助は勇躍して江戸に向う。
 
慶喜松田翔太)が江戸城に乗り込み、直弼(佐野史郎)に面談。天子の許しもなくメリケンと条約を結んだときびしく責め、京に上り申し訳せよと迫る。
 
吉之助は雨の中を「殿の思い、引き受けた」と江戸に走る。このころ、斉昭(伊武雅刀)が江戸城メリケンの条約のことで直弼に直談判しようと登城するが、食事も準備されず長時間待たされ戦意を失い、「恐れ入ります」でけりをつけられる。()
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吉之助が斉昭を訪ねると門前払い。磯田屋にいるヒー様はおよし(高梨臨)に「一緒に逃げてくれ」と口説いているところに、吉之助が駆けつけ慶喜に「力を貸して欲しい」と申し出る。「詔が下っても何もできん。おやじは蟄居させられ、近いうち、俺にも沙汰が下るだろう」という。「それなら一緒に立って欲しい」と懇願するが「薩摩守はもうおらん。口惜しいがあの男は大きかった。もう2度と会うことはないだろう」というのみで、願いは聞き入れてもらえない。吉之助は自失呆然として、京に戻る。ヒー様は、およしに「生きていたら会おう。待っていてくれ!」と別れる。
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この時期に、慶喜遊郭で遊んでいたとは思われないし、遊郭でこんな重要な話をしますかね。兵を出せという詔に勅使も伴わないで、水戸が話に乗りますか? およしの話になんの意味があるのかわからないが、後に妾にする?。こんなことに時間を費やさないで先に進めてもらいたい。でないと、西郷が見えてくる維新後が描けないのではと心配だ。
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直弼は長野主膳(新保悟志)を呼び、「恐ろしい詔だ、放っておくわけにはいかん。天子様を捕縛する手はないか」と言えば「誑かした者を召し取る以外ない」と進言。井伊は天子様にまで手をだそうとする大悪人となりました。() 
 
吉之助は京に戻り、近衛と月照にことの次第を伝える。ふたりは「大老に先手を打たれていたということ」と涙を流す。夜になって月照が吉之助の宿に「あんさん、薩摩へ帰って死ぬおつもりやろ」と尋ねてくる。「お殿様がい
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ないこの世にいても」と斉彬にもらった短刀を見つめていると「薩摩守様のご遺志をどなたが継ぐのですか?西郷さん、薩摩守になりなはれ」と促す。
 
このころ、江戸では幕府に刃向かおうとした者たちへの、過酷な取り締まりが始まっていた。後世に悪名高い「安政の大獄」。
帝や公家をたぶらかしたとして、幕府の追及の手は京の月照のもとへも伸びていた。
「私を匿うと、今度は大恩のある近衛様にまで、その類が及ぶかもしれない」とひとりで名乗るつもりの月照を「うちは五摂家筆頭や、そないなことさせません」と近衛が引きとめる。そんな近衛に「所司代あたりから差し出すよう言われているのでしょう」と問えば、近衛は泣き崩れる。
出かける月照に、吉之助が一緒に薩摩に行こうと誘う。月照は吉之助に命を預け、同行することにする。
 
俊斎も同行することになり、三人は鍵屋でお虎さんの指南で変装し、伏見の
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船着場から大阪に下りることにする。見送りに来た佐内は薬を渡し「日本国の医者になりたかった。是が非でも国の仕組みを変えねばならない。江戸で待っている」と吉之助らを見送る。左内ですよ、セリフが安っぽい。この直後、佐内は井伊方に捕縛される。
 
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厳しい山道を、吉之助が月照を背負って歩いていく。こんなことは絶対にできない。俊斎の偵察で手配書が出回り、山中の廃寺に泊まる。深夜、吉之助がひとり寝つけずにいると、もののけの気配がする。外に出て、斉彬の言葉を思い出し、「なぜ置いて逝った」と刀を抜こうとしているとマント姿の斉彬が現れ「お前は何を学んできた!答えよ西郷」の声が聞こえる。触ろうとすると消える。吉之助は「行かんで」と泣き叫んだ。
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「おれは生きて、殿の遺志を果たそうとおもいます。生きて、生きて、ありがとうございました」。今回も、鈴木さんの涙の熱演でのエンデイングでした。()
 
今回のクライマックスシーン、斉彬を思い出し「遺志を継ぐ」と涙する吉之助。なにか物足りない・・・。吉之助は月照をなぜ薩摩に連れ帰ることにしたか、本人がわかってないのではないか。西郷の人格は激動の時代に生きたからできたもの。しっかり時代を描かないと、西郷は描けない。小話を止めて、早く先にすすめて欲しい。
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記事 20180501
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