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第31話「さらば幾島」

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安政5年も残り数日となったある日。落飾した天璋院宮崎あおい)には打掛など華やかな衣装に袖を通すこともなくなり、これまで仕えてくれた奥女中たちに分け与えることにしますが、婚儀のとき身に着けた袿に手を掛けられ、幾島(松坂慶子)が激しく叱責します。
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重野(中嶋朋子)から家茂(松田翔太)のお渡りが告げられ、天璋院は満面の笑顔を見せます。家茂は「直弼(中村梅雀)が『公方様を助け政を行うは私、大奥でも天璋院でもない』と威圧をかけ、厳しい詮議の手を緩めない。私には何が正しいのかわか
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らない」とこぼします。天璋院は「若いころはそうでした。これからはともに話、学んでまいりましょう」と励まします。喜びの笑顔がいいですね。

幾島は、天璋院を母として尊重し心開いている家茂に、安堵しますが寂しくもあり複雑な心境を見せます。

安政6年正月。帯刀(瑛太)を大久保(原田泰造)が訪ねて「久光様(山口裕一郎)をどう思うか?西郷と月照高橋長英)を助けようともしない!」と嘆く。「奄美に流したのは久光様の支えがあってのこと。斉彬様(高橋英樹)の遺志を継ごうという強い気持ちを持っている」と言い置き、久光に有能な者・大久保を使って欲しいと願いでます。
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直弼の逮捕・詮議は浪人から公家にも及び始める。重野より京の近衛家にも及び村岡(星由里子)が京の獄に繋がれたと聞いた天璋院は、村岡を救い出そうと、重野を使い直弼に対面を求めるが拒否される。天璋院が自ら出向こうと立ち上がると、これを幾島より先に重野が「短慮はなりませぬ!」と止めようとする。ならば井伊に伝えよ」と、高齢の村岡に格別の配慮を脇坂老中(桜木健一)を通じて求めるが、直弼はこれを一蹴する。
幾島が「望みを託せるのは公方様しかいない」と泣いて天璋院にすがる。天璋院はこれを引き受けようとすると、滝山(稲森いずみ)が「この一件、御台所の私事でございます。公方様がこれを聞いていては天下の将軍としての立場がない」と諭します。これを見る幾島には、自分の存在は天璋院に迷惑を掛ける、そして天璋院にはしっかり慕い諫言できる者たちが育っていると、大奥を去る潮時だと感じるのでした。
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村岡は江戸に護送され、信州松本藩主戸田光則(八波一起)の屋敷に預けられる。村岡を支えているのは近衛家の老女としての誇りと意地だけ、何をもなしえないもどかしさを感じているとき、ある妙案を考え付く。幾島!幾島!と伝えようとすると、幾島はすでに天璋院の気持ちを見抜き、天璋院に累が及ぶのを避けるため自ら袿を持って村岡に会いに行きます。村岡はその意味を解し、天璋院への謝意を述べるのでした。
 
詮議の日。村岡はこの袿を身に着け、奉行久貝因幡守に「天璋院さんが家定公との婚儀でお召しになったもの。母代わりを務めた私に下されたもの。これはいわば葵の御紋に同じもの」と告げて詮議に臨み、みごとに身の潔白を唱え、30日の押し込めののち放免されました。星由里子さんの威厳のある口上が印象的でした。
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薩摩では斉興(長門裕之)がなくなり、久光が藩主忠義(中川真吾)の後見役として藩政に乗り出す。久光は「兄・斉彬公の遺志を継ぎ、薩摩を守り日本国を果敢に変革する」と所信を表明する。
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直弼の厳しい処罰の様子が薩摩に伝えられ、有馬新七的場浩司)、有村俊斎平山広行)、大山(俊藤光利)らが脱藩してでも京に上り朝廷を救おうと息巻くありさま。しかし、大久保は、奄美にいる西郷の意見を尊重し、「その時期にあらず」と自重を呼びかける。
 
村岡に授けた白い袿は天璋院こそが持つべきだと丁寧に送り返される。これに天璋院より幾島が触れて喜びを露わにします。「よくもまあ先回りして自分の考えを掴んでいる」と「今、私が考えていることは何か」と問うと、幾島は「天璋院様が徳川の人間として生きています。私は近衛と島津との絆を第一にする思いから抜け出ることができません。徳川か、薩摩か、万一このような仕儀に立ち入れば天璋院様の足で惑いになります」と暇を願い出ます。
天璋院は、影のごとく傍に付き添ってくれた幾島のたっての願いと認めます。お互いを思い合っての別れ、それだけにこの別れは辛いですね!
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天璋院は別れの形見として袿を幾島に贈ります。これ以上の形見分けはありません。幾島の「これを、今一度着て欲しい」という願いに、天璋院が応じます。
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「あの日の篤姫様がおられます!」と涙の幾島のことばに、これまでのことが思い出され、涙が止まりません。ふたりは手を取り合って、泣き笑いになった顔で見つめ合います。このシーンは、忘れられないものになりました。涙、涙、涙! 「西郷どん」第17話での天璋院と幾島の別れに、合わせてあります。
                   ***第31話おわり***