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第34話 「公家と武家」

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文久元(1861)年。和の宮(堀北真希)に、天璋院宮崎あおい)はこれまで使っていた新御殿を明け渡すことにします。婚儀の準備をじきじきに指揮し、新御殿の内装を一新し、最上の調度品や豪華な衣装を揃えさせました。
ところが、10月、朝廷から届いた五か条の申し書きによると、「輿入れ後も、万事御所風を守ること」と明記されており、滝山(稲森いずみ)や重野(中嶋朋子)たちが色をなします。
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いよいよ江戸に向かう和宮には生母観行院(若村麻由美)、そして孝明天皇に信頼のあつい女官庭田嗣子(中村メイコ)が同行しているという。一行は1020日京を立ち12月上旬に江戸城大奥に入ります。
 
薩摩。尊王攘夷の誠忠組にとって、和宮の一件は幕府の陰謀としか思えず、これに腰を上げない久光(山口裕一郎)に疑問を抱くものが出始める。ま
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た、大久保(原田泰造)にも苛立ちの気持ちが向かい始める。この状況に帯刀(瑛太)と大久保は「このままでは薩摩は日本国の政に加われないのでは」と久光に配慮を促すと、やっと重い腰を上げ「都に参る!」と宣言。即、帯刀が西郷(小澤征悦)を奄美から戻し参加させることを進言する。
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江戸に着いた和宮一行。勧行院や庭田は「蛇や鬼がいるかも」というので震え上がった和宮でしたが、さわやかな姿で現れた家茂(松田翔太)の挨拶を受け、ときめきを感じる。() この様子を滝山から聞いて天璋院は家茂を誇らしく思うのでした。
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天璋院和宮の対面。滝山の指示通りに天璋院が上座、和宮が下座で対面を終わりますが、新殿に戻るや「朝廷のご威光がないがしろにされている」と庭田が怒りを露わにします。
滝山が毅然として武家の流儀を通し、これにはにかみながら従う天璋院、ふたりのコンビが面白い。これから、ふたりで大奥を切り回していくことになるでしょう。稲森いずみさんの美しさと毅然とした姿が光っているシーンでした。
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この状況を聞いて、天璋院が弱り切っているところに和宮からの土産物が届く。そこには「天璋院へ」と書かれていて、姑に対する敬意のかけらも見えない。これに重野が怒りを露わにします。なんとかこれを鎮めようと心を痛める天璋院でした。
 
文久21862)年。大奥では、江戸風と御所風をめぐる対立はますます激しくなり、大小のいさかいが絶えない。和宮のほうでは、天璋院が心を込めて見立てた打掛や道具類をすべて納戸に片づけるという徹底ぶりで江戸の臭いを嫌う。これには天璋院も手をつけようがない。そこに滝山から家茂が帝に自筆証文を出したことを聞かされる。
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安藤老中(白井晃)に問いただすと、「尊王攘夷を叫ぶ者たちが、幕府は和宮を人質に取って帝を引かせようとしているとの噂を流している。この幕府陰謀説を否定するための誓詞です」という。さらに、「来年早々に和宮は先帝17回忌のために京に帰りたいと申し出ている。その費用は幕府持ちで頭を悩ましている」と愚痴をいう。断固として断る気概がない!「政をあずかり、国を動かす者としての気骨がないのか。意地は、誇りは、信念は」と天璋院の堪忍袋の緒が切れる。このシーン、すっかり天璋院になりきったあおいさんの啖呵に留飲を下げる思いでした!
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この話を聞いた家茂は「誓文を出すと決めたのは自分です。公武一体の大義に添うにはふたごころなき証を示すべきと思った。天下泰平のためなら証文などなにほどのこともない」と言い放ち、天璋院はこれに感服し、今自分がやらねばならぬことを思い知らされたと、新殿へと向う。
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突然の天璋院の来訪に驚く勧行院や庭田を相手にせず、和宮の前に進み、天璋院は深々と低頭し、対面の時の失礼を詫びます。そして、「和宮様は徳川の人となられたことは間違いないこと。宮家も武家もありませぬ。女子が覚悟を決めたからには、ここからは一本道を進んでゆくのみです」と徳川を盛り立てゆくことを説きます。
さらに、「これからは私が姑としてご指南つかまります!」と宣言します。これに唖然とする観行院と庭田でした。
 
こうした矢先、安藤老中が婚儀に反対する水戸の浪士たちに襲撃されるという事件が起き、幸い命を落とすまでには至らなかったが、この襲撃は、差し迫った婚儀に暗い影を投げかけた。そして、西郷が奄美から帰ってくるのでした。
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今回は、江戸風に慣れない(嫌う)和宮に、天璋院が姑として徳川の人として共に盛り立て行こうと説く描写でしたが、大奥を統べる大御台所として、相手を認めながら徳川風に引き込むという一段と大きくなった天璋院をあおいさんがみごとに演じましたね!「女の一本道」がよかったですね!しかし、この膨大なセリフをどのように覚えるのかしりたいです!!
西郷どん21回「別れの唄」、西郷の奄美から薩摩帰還に合わせています。
                       ***第34回おわり***