映画って人生!

宮﨑あおいさんを応援します

第34回「将軍慶喜」

イメージ 1
慶応21866)年6月、遂に第2次長州征伐が始まった。10万の幕府軍に対し、長州軍はわずか3500人。しかし、薩摩から入手した最新鋭の銃で応戦し、戦況を優位に進めていく。
そして、その戦のさなか、将軍家茂(勧修寺保都)が病で他界。幕府側は朝廷に頼み休戦へと持ち込んだ。
 
京の岩倉村。吉之助(鈴木亮平)と一蔵(瑛太)が岩倉(鶴瓶)を訪ねると、そこには勝(遠藤憲一)もやってきていた。ふたりは和宮の輿入れ以来の付き合いだという。
イメージ 5
岩倉は「徳川の世は終わった」と喜んでいるが、勝は休戦交渉で「徳川は一大名に戻ってもいい。再び戦をする力はない」と桂(玉山鉄二)に頭を下げた」という。一蔵の「慶喜は将軍になることを拒んでいる」に勝は「綺麗に幕引きだ、これで幕府は終わりだ」と幕府の現状を話す。「これで天子様を中心とした体制を」という一蔵や岩倉に、吉之助は「そうはならぬ。将軍になる」という見方を示す。
 
慶喜松田翔太)は孝明天皇中村児太郎)に「将軍にはならぬ」と無理強いして兵庫港開港を迫る。

第15第将軍職に就くや、洋装で公使ロッシュ(ジル・ボーフィ)に会い、フランスに急接近しはじめる。
イメージ 4
薩摩屋敷。吉之助と一蔵は「天子の許しを得ず兵庫港を開港するらしい。幕府はフランスと昵懇になってきている」と危惧する。
ところが慶応2年1225日、孝明天皇崩御。岩倉はこの報に動転する。吉之助は「次の天皇慶喜の息がまだかからぬうちが朝廷と幕府を引き離すには好機」と岩倉の役割を示唆する。岩倉はこれに納得する。
ちょっと鶴瓶さんの演技は、現代風過ぎて、ひどすぎます!
 
岩倉は朝廷を吉之助と一蔵は雄藩諸侯を抱き込むことにする。
吉之助はまず久光(青木崇高)を訪ね「兵庫開港を止めるために、四藩総代として会議の進行を仕切ってほしい」と申し出る。久光は「土佐、宇和島を巻き込み幕府から政権を奪い取る」とその役を引き受ける。
イメージ 6
土佐の散田屋敷に山内容堂(大鷹明良)を訪ね、幕府の横暴を戒めて欲しいという申し出をすると、「その話、乗った」と快諾する。しかし、慶喜からの依頼文がすでに届いていた。
 
一蔵は越前に松平春嶽津田寛治)を訪ね「兵庫開港を白紙に戻し、慶喜公と諸藩が意見を交わすことが寛容です」と意見を述べると、「急ぎ京に上る」と返事する。
 
こうして吉之助らにより四候会議が京に開催された。会議の間に慶喜が籠で乗り付け写真を撮るという。これに久光が「兵庫開港の意見を聞きたい」と噛みつくと、「すでに越前、土佐、宇和島の同意を受けている」「余はすでに一橋ではない。征夷大将軍慶喜である。物申すのであれば覚悟はあるのか」と脅す。
慶喜の巧みな根回しで、久光以外の藩主はすでに慶喜によって懐柔されていた。
ふざけた、漫画のような会議でした。()
 
大阪城慶喜は、イギリスをはじめとする各国公使を招き、自分が日本の最高権力者であると宣言し幕府の力を再び取り戻していた。
イメージ 2
フランス公使ロッシュ(ジル・ボーフィス)は「長州、薩摩を叩きつぶして日本の長になるなら、武器や軍艦、必要なら金を渡す。できれば薩摩が欲しい」と軍事支援を持ち掛けている。ふきがこれを聞いている。何故薩摩?こんな話があったのですかね。
 
鍵屋。吉之助のところにふき(高梨臨)が訪ねてきて「あの方は異国の人と会っている。話は分からないが、ときおり薩摩と聞こえる。あの方がとんでもないことをするのではと恐ろしい。私はあの方に恩があり、心配で離れられない」と訴える。こんなばかなはなし、いらないです。
 
数日後、吉之助はイギリス公使パークスを通じて、アーネスト・サトー(ステイーブ・ワイリー)と会談する。
「パークスが慶喜と会っているが」と切り出すと、「このままではイギリスは考えを改める。フランスは幕府を支援している。フランスは薩摩を領地として要求している。薩摩が望むなら、武器を提供してもよい」。
「日本のことは日本人で解決します。日本はイギリスのものでも、フランスのものでもない」とサトーの申し出を断る。
こんな重要なことが、吉之助の一存でできるとは思えないので、解説が欲しいです。
 
薩摩屋敷。吉之助は「慶喜公は異国に日本を切り売ろうとしている。武力を持って徳川を討つ」と一蔵に伝える。
イメージ 7
「決めたらあとに引けんぞ」
「決めた、向こうは捨て身だ。こちらも覚悟を決めなければ幕府は倒せん」
一蔵も腹を決め「まずは長州じゃ。兵をあげてもらう。直ぐに出向く」と動き出す。
 
吉之助は岩倉を訪ね、「徳川慶喜公を討つ。これからはだれが天下を収めるかを皆が見ている」と勅命を賜ることを願いでる。
「わかった。簡単にはいかん。なぜ急ぐ」
慶喜はこの国を異国に売る。一蔵はすでに長州に向かっている。あなたも腹を括ってほしい」
岩倉は「えらいことだ」と言い、引き受ける。
 
長州、山口城。一蔵は藩主毛利敬親を訪ね出兵を願いでる。敬親はこれを受け入れる。「待っていた」と桂が言葉をかける。次に一蔵は芸州に赴き、出兵の同意を取り付ける。
 
薩摩屋敷には、戦のための物資が集積され始める。兵も次々と京に集まりだす。信吾(錦戸亮)は「兄は今回も戦をしないで勝つ」、「不動明王」に見えると言う。
 
土佐では竜馬(小栗旬)が容堂を訪ね「薩摩は幕府と戦うことを決めた、長州も芸州もこれに乗り京に向かうでしょう。乗るなら早い方がいいが、一歩も二歩もおくれている」と意見を述べる。容堂は「気にくわん、薩摩め!」と怒って席を外す。「このままでは土佐が時流に取り残される」と言い寄る後藤象二郎瀬川亮)に「妙案がある、戦をしない方法」と別案を提案する。
 
このころ「ええじゃないか、ええじゃないか」の踊りが広がり始める。
イメージ 3
吉之助と一蔵は岩倉を訪ね依頼していた勅命の件を持ち出すと、「おまえらが兵を起こしたらこれが本物になる。御所には根回ししておく。これは、おまえらに預けておく」と偽物の詔勅を差し出す。(朝廷なんぞはどうにでもなる)と「ええじゃないか、ええじゃないか」とつぶやく。
 
慶応31013日。京にいる10万石以上の重臣たちが京二条城に参集され、慶喜が「天子より260年お預かりした政を返上する」と宣言。慶喜はまさかの大政奉還に踏み切ったのでした。 
イメージ 8
鍵屋に竜馬(小栗旬)が訪ねてきて「将軍は大政を返還し、立派な決断だった」という。吉之助は竜馬の策であったかと見破る。
イメージ 9
竜馬が「これから新しい日本国になる」と言うが、「坂本さ、これでは何も変わらないぞ。慶喜はうまく逃げただけ、ただの詭弁だ」と吉之助。
「政権を返上しても、朝廷は何もできん。すぐに戻ってくる」。
「いま戦争したら日本は火の海になる、異国の思うツボ」
「何と言おうと、おれは慶喜を討つ!」
 
感想:
長州再征伐の失敗、考明天皇崩御、フランス支援による幕府軍事力再建、諸候会議、薩摩主導の倒幕計画、大政奉還と史実が描かれ、盛り沢山でした。フランスへの薩摩譲渡、土佐の策謀による大政奉還大政奉還をめぐる吉之助と龍馬の対立などの史実に驚き、消化不良で、ドラマとしての感情が沸いてこなかった。何故こうなったのか、わかりやすく描いて欲しい。

すべてが西郷の思うがままに動く。西郷は将軍より力がある。いつから、これほどの権力を持つようになったのか。西郷とはいかなる人物だったんですかね。
           ****
記事 20180910「西郷どん」第34話、“超高速大政奉還”に大反響「めまいが……」