タイトルを見て、いまだスマホに疎いので、この恐ろしさを知ろうと本作を選びました。
原作は志駕晃さんのデビュー同名小説で、SNSミステリーという新しいジャンル作品とのこと。未読です。
彼氏が落としたスマホが運悪く“悪意を持った人物”の手に渡ってしまったことから、やがて戦慄の恐怖に見舞われていく彼女の運命をスリリングに描くサスペンス・スリラー。主演は北川景子さん。共演は田中圭・千葉雄大・バカリズム・成田凌・要潤さんらです。
この作品を観て、警官のピストルが盗まれるより、携帯をなくすことの方が恐ろしいですね!!
作品の目的は十分に果たされているのですが、映画としての面白味が少ない。物語設定が甘いうえに、サスペンス・スリラー要素にホラー、さらにラブストーリー要素を加えたことで、個々の要素が薄くなり、平凡な作品になってしまった。
これならTVで十分、むしろTV作品として、相手の手口をわかりやすく描いて、多くの人に観てもらうのがよかったのではないでしょうか。
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サラリーマンの富田(田中圭)はタクシーにスマホを置き忘れたことに気付き公衆電話で同僚にこのことを伝え、とりあえずの営業には差し障りがないと仕事をする。突然、恋人・麻美(北川景子)のところに、スマホを拾ったという男から、コーヒーショップに預けておくという電話がある。
麻美は携帯を受け取りに店に出向くが、その際、拾った男に写真を撮られた。
携帯が戻ってくると富田は安堵し、麻美を誘いプレネタリュームにデート。
富田は「スマホは俺たちの分身だ」と言い、麻美は「宝物」だと答えます。これほどに重宝で重要なものをなんで置き忘れる。忘れたのちの処置がひど過ぎますが、啓蒙のための設定なので、これは許すことにします。( ^)o(^ )
富田は、
「太陽が爆発すると、その光は地球に到着するまでに8分かかる。この間に、麻美は何をしますか?僕はあなたを抱いています」と話しかける。(笑)
スマホを置き忘れた影響は、すぐには出ないが、そのうち爆発的な恐ろしいことが起きるというもの。(笑)
さらに、富田はこの携帯で映画チケットを購入、追跡アプリをダンロードし、麻美の携帯にもこれをインストールする。ここまでくると最悪ですね!
このころ、巷では山中で若い女性の遺体が次々と見つかる。担当刑事は毒島(原田泰造)で補佐するのがIT系会社から転職した新米刑事・加賀谷学(千葉雄太)。捜査会議が「気合をかけてやろう」程度で描かれ、警察の捜査の主体は加賀谷の感で長い髪をもつ犯人を追うという展開。
捜査での加賀谷の行動は奇怪。しかし、スマホを拾った男の雰囲気があり推理をかく乱するためだろうが、もう見え透いている。(笑)
突然富田の携帯が何者かにロックされ、データーの破壊を人質に金銭を要求してくる。これに、麻美がネットで知り合ったITサポート会社員に依頼して、ロックを解除してもらう。これなど敵に塩を贈るのではないかとどきどきでした!
しかし、ここでの犯人の演技は、サイコパスに見えて、とてもよかったです!
ここからは、富田と麻美のラブストーリーの完結です。富田により助け出された麻美。彼女の隠していた秘密を暴露し、麻美の本心を富田に伝えるシーン。犯人を前にして長いセリフで彼女が過去を語り、これからのことについては彼の想いに託します。でもリアリテイに欠けます。(笑)
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