動物たちのキャラクターはしっかりしており、ひとつひとつのシーンはいろいろ仕掛けありリアル感ありで、面白い。しかし、物語を通じてのテーマが見えてこない。字幕版のせいですかね!
一体、このドラマのテーマは何か。どんな動物にも光る個性がある? 「(バスターが人頼りせず)真面目に働けば運は開ける」というイソップ寓話? 「歌えば変われる」という音楽の力?
答えは、
全ての人の中にある輝ける部分を見いだすことをテーマに、動物たちが歌唱コンテストで奮闘する姿を”数々のヒットソング”に乗せて描くミュージカルアニメ。劇場に活気を取り戻すために開かれた歌唱コンテストで、個性的な動物たちが思い思いの歌を披露する様子を映す。(シネマトウデイ)
歌が良いのはあたりまえ。こまかいキャラクター作りが可能で感情が入りやすい。リアルな映像が作れる3Dアニメ。テーマにそった深みのある描写が欲しかったですね!
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次々に出てくる動物たち。紹介がありますが、名前が覚えられず不安になります。(笑)
しかし、歌のコンテストが始まると、耳にしたことのあるヒット曲。出演者のパフォーマンスがすばらしく、顔の表情に個性があり、まだ名前が覚えられないがそれぞれのキャラクターが見えてくる。名前なんぞ覚えなくてもいい!
英語版なのに日本語が聞こえる。なんときゃりーぱみゅぱみゅの曲がながれる? 女性レッサーパンダの5人組、審査で番外とはなんだ!と引き込まれる。(笑)
選ばれたのは主婦のロジータ(ブタ)、窃盗団のボスの息子ジョニー(ゴリラ)、ストリートミュージシャンのマイク(ネズミ)、彼氏のランスとバンド活動をしているパンクロッカーのアッシュ(ヤマアラシ)。これなら名前も覚えられる( ^)o(^ )
マイクが賞金を気にしだす。ねずみだから? 動物の個性を表しているのかな?
主婦のロジータは24匹の子豚の母親。練習時間の捻出のための自動給食システムとは(笑) ペアーを組む相手のグンタと相性が合わない。
マイクは賞金を担保にカジノ通い。ジョニーは親父の泥棒加勢をすっぽかして親父が捕まり、責められる。
ハリネズのふたり、ランスが恋人を作り、アッシュが悲しみに暮れている。
ゾウの少女ミーナは、小心で歌えず、バスターに頼んで舞台係になる。
劇場主のバスターには大きな借金がある。冒頭で歌っていた元人気歌手のナナ婆ちゃん(ヒツジ)をスポンサーに引っ張り出したいらしい。
何を観てもらうかなと思案中。そこで、本番の曲目や衣装を、出場者に任せず全てバスターが指定。これに出場者が悩みだす。
何が目的でコンテストに参加したのか? 償金狙い、有名になりたい、歌手になりたい、格好いい自分を見せたい、度胸をつけたい。
ナナ婆ちゃんに見せため、予行をするが様にならない。特別な仕掛けが必要と舞台に水槽を作り蛍イカ踊りを見せようと企む。
ところが、マイクが賭けに負けクマのゴロツキに追われ劇場舞台に逃げ込んだため、追ってきたゴロツキの重量オーバーで水槽が壊れ、劇場が崩壊してしまう。(笑)
劇場が潰れ、街に水が流れ出すシーンがとてもリアルで、これは見応えがあった。( ^)o(^ )
意気消沈のバスター、劇場を再建しようとかって親父さんがやったと同じように洗車場で働きはじめる。この状態では公演はいつになるかわからないと思っていたら、バスターの働きを見て出場者みんなが協力して野外歌謡ショーを行うことになる。
どの出演者の歌いっぷりも、パフォーマンスも見事で、ここが見せ場でした!
なんでこんなにうまくなったのかが分からない。(笑)
最後にバスターの「ここで見せろ!」の合図で舞台に上がったミーナの歌唱がすばらしい。「これで変われた」というミーナの叫び。
ところで、テーマはなんだったんですかね。( ^)o(^ )
WOWOWプライム「吹替版」
1月12日(土) 1435~
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