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第1回「夜明け前」

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1959
年、五輪招致目前の東京。落語家の古今亭志ん生ビートたけし)は娘の美津子(小泉京子)を伴い、高速道路工事でごった返す日本橋を通り世席に向かっていた。その日、高座で志ん生が語り出したのは、50年前の日本のオリンピック初参加にまつわる噺。
1909年、柔道の創始者、加納治五郎(役所広司)がストックホルム大会(1912年第5回大会)参加を目指して悪戦苦闘する物語。どう組織作りをして、資金をいかに工面し、誰を参加させようかという話。
おちは、不可能を可能(加納)にする男の噺、笑えなかったです!!
 
初回は、お披露目回でした。1959東京オリンピックの開催が決まり、遡って日本のオリンピック参加がどのようにして始まったかが描かれました。
沢山のエピソードが、ユーモアをもって描かれましたが、すこし浮いた感じ。あまり笑えなかった。()
キャステングはこれ以上ないという豪華さでした。ロケは凄いし、時代の空気感も楽しめました。しかし、番宣がひつこいぐらいになされており、食傷気味の初回でした。()
 
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1964年開催の東京オリンピック招致演説(1959)は、外務省の北原(岩井秀人)が行う予定であったが運動会で怪我をしたため、代役で“NHK解説委員”・平沢和重さん(星野源)が行ったとのこと。
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ドラマの冒頭にもってくるはずです。この演説、星野源さんの英語スピーチが見事でした!
 
当時は、山陽本線は電化されておらず、安保闘争で混乱の時期。第二次世界大戦の戦争当事国であったことを考えると、田畑政治(阿部サダオ)さんの努力によるところが大きかったのでしょう。開催が決まり、派手に喜んでいました!
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当時の小学校6年生の教科書が紹介されましたが、教科書にはオリンピックの話題(クーベルタン、大江・西田選手、前畑選手、金栗選手)が載っていたのを思い出します。これも田畑さんの計らいだったのでしょうか、懐かしく見ました。
 
さて、日本の始めてのオリンピック参加。古今亭志ん生が語りはじめる。白黒TVで中継。
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明治421908)年、日本のオリンピック参加の役割を東京高等師範学校校長・加納治五郎(役所広司)が負うことになりましたが、日清、日露戦争で勝利した日本に興味をもっての参加要請であったとのこと。
要請を受けてフランス大使館に向かう加納を人力車で運んだ車夫が清さん(峰田和伸)で、そいつは自分・美濃部孝蔵森山未来)の友だという。
 
このころ孝蔵は貧乏暮らしで、遊女・小梅(橋本愛からしっかりしろと尻を叩かれていたという。() 愛ちゃんが、役所さんに絡むところは「渇き」の1シーンで、元気のよい遊女姿に驚きました。()
 
加納は師範学校に戻り、教授・永井道明杉本哲太)、助教授・可児徳古舘寛治)に相談するが、日本人は身体が小さいと4回オリンピックマラソンでのドランド・ピエトロ選手の悲劇を例に、時期尚早と反対する。
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加納は諦められず、横浜正金銀行頭取の三島弥太郎小澤征悦)邸のパーテイーに参加して大隈重信平泉成)にオリンピック参加費の工面を申し出るが、三島の口から断られる。
しかし、ここで偶然会った女中・シマ(杉咲花)や「天狗倶楽部」というスポーツ同好会の面々と出会い、彼らによって「オリンピック参加とが凄い!」と酔った勢いで胴上げされる。
 
倶楽部の面子、弥太郎の弟・弥彦(生田斗真)、京浜急行の技師・中沢臨川近藤公園)、早稲田の名物男・吉岡信敬満島真之介)、作家の押川春浪武井壮)らの大学エリート。当時、スポーツは道楽、金持ちの遊び。
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夏目漱石の小説に出てくるようなバンカラ風のうさんくさいやつらに閉口。() これに比べ、花ちゃんの女中姿は可愛く撮ってありほっとです。()
 
加納は参加を断ろうと思ったが、完成予想のストックホルム競技場に日の丸の旗がはためいているのを見せられ、参加することに決める。ここで見せられたオリンピックのポスターの裸体で走る男の姿に驚きました。
 
明治431910)年10月、アジア人初のIOC委員となった加納のもとにオリンピックの招待状が届き、体育協会の協力を求めずに、新たな団体「大日本体育協会(体協)を設立する。
 
加納は天狗倶楽部の協力を得て、オリンピック選手の選抜予選会を開くことにし、自分の邸宅を担保に金を借りることにした。
 
明治441911)年1119日、羽田運動場で予選会が幕を開けた。マラソン25マイル)には19人が参加、車夫の新吉も身分を隠して参加していた。()
レースが始まると雨。もはやレースは成立しないと思っていたら、東京高師の生徒・金栗四三中村勘九郎)が血を流しながら?走ってくるではないか! 時間は2時間32分、世界新記録更新だったのです!
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こんなもんではない!「銀魂」の勘九郎さんの走りを期待しています。
 
次回に期待しましょう!
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記事 20190107
大河『いだてん』初回視聴率15.5% 前作『西郷どん』上回る