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「オー・ルーシー!」(2018)

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70カンヌ国際映画祭2017) 評論家批判週刊出品作。寺島しのぶさん主演作ということで期待していましたが、見逃しWOWOWでの観賞となりました。
監督・脚本は平柳敦子さん。2014年に製作した同名短編映画をもとに新たな物語を書き加えて長編化したもの。
小さな物語ですが、ユーモアと人生へのエスプリが利いたすばらしいドラマです。
 
共演者は南果歩忽那汐里役所広司ジョシュ・ハートネットさんと豪華です。
 
職場で上司や後輩とは必要最低限の会話しかせず毎日単調な業務をこなす43歳の女性・節子(寺島しのぶ)が、ふとしたことで知り合った米人英語教師・ジョン(ジョシュ・ハートネット)を追ってアメリカへ旅し、彼女の人生を賭けた恋の行方は? 
 
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仕事にも人間関係にも疲れ、惰性で過ごす節子が、姪・実花(忽那汐里)年の頼みで断れず代わりで参加した語学学校。教師のジョンの教え方が風変わりで、英語を学ぶにはリラックスする必要があるとハグする。このハグにうっとりする節子。
別人になれば話し易いと、付けられた名前が“ルーシー”。金髪のカツラを被り黄色いピンポン玉を咥えて、口を大きく開き喋る訓練。寺島さんの練習風景、めったに見れないコミカル演技で笑えます! 
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ここで出会った男性トム(別所広司)とも、同じようにハグをかわし、「ヘイ ルーシー」とぎこちなく会話を始めます。()
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ゴミだらけの自室に帰っても、鏡を見て「ヘイ ルーシー」と発声訓練、これまで何もすることのなかった生活が一変、おばさんが少女にかわります。これを寺島さんがみごとに演じてくれます。
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ジョンが実花と一緒に帰国したことを知り、節子は姉・綾子(南果歩)、実花の母親、とともにカニフォルニアへ。
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ジョンと実花は付き合っているが、ジョンには妻と娘があり、実花ともうまく行ってなさそうだと見た節子。ここは勝負どころと、カーセックスで虜にし、ジョンと同じ刺青をして結婚を迫るが、ジョンが節子の強引さに驚きひいてしまう。ここは寺島さんの見せ場です。おばさんならではの演技でした!()
 
ジョンと関係ができたことを実花に知られ、ジョンを取り合う喧嘩となり、実花が崖から海に落ちて大怪我。
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節子はジョンを諦め帰国、会社に出勤すると配置変換を命じられる。いさぎよく退職し、人生に絶望して部屋で薬を飲んでいるところにトムが「節子さ~ん!」とやってくる。・・・
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寺島さん,役所さんには、めったに見ることのできない演技でユーモアのある物語になっています。
 
カツラを被り私は変わったと錯覚しアメリカまで出かけて、中年女性の押しを100%発揮してのとんでもないプロポーズ。「なんというばかなことを!」と思うことなかれ! これがあったからこそ可能となったトムとの出会い。「人生とは、行動を起こさねば何も変わらない」ということ。( ^)o(^ )
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