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第7回「おかしな二人」

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あらすじ:
治五郎(役所広司)の口車に乗せられて自費で渡航費を用意しまければならない金栗四三中村勘九郎)は、兄・実次(中村獅童)に藁にもすがる気持ちで資金援助の手紙を出す。いよいよ出場選手としてオリンピックのエントリーフォームに名を連ねる四三と弥彦(生田斗真)。弥彦の豪邸で海外の食事マナーを学びながら、四三は、三島家の冷めた親子関係を感じ取る。それは貧しくとも自分を応援してくれる家族とは全く異なる姿だった。しかし、いっこうに兄からの便りがなく困り果てる四三。そんなとき、目の前に救いの神が現れる?
 
今回は、四三が渡航費を準備できるか。アスリートは金集めが大変!がテーマでした。「走るより勉強しろ!」という兄・実次に無心する手紙を書いたが、ななんとその返事は「金栗家の誉れ。田畑を売ってでも金を作る」と態度を急変させた兄。泣かせる兄”です!
実次は、春野医院に借用に行くが断られ、スヤ(綾瀬はるか)と一緒にスヤの嫁入り先・池部家に赴き田畑を担保に借金する。おかしな二人です。()
なんとしても行かせてあげたいと四三へお想いです。

今回のMVP獅童さんでした。ひょうきんなお芝居に大いに笑いました。大河で笑うとは!これでは視聴率は堕ちますね。() 綾瀬さんの自転車節が聞けなかったのは残念!
 
四三の苦しさを見かねた嘉納先生。勝海舟から餞別でもらった服を質屋に入れて四三の渡航のための洋服を作ってやるという、大雑把なようで配慮のできるやさしい人です。信用が金になった時代がなつかしい、だから大きな人物が育ったんですね。いまはこの逆です! 
嘉納先生に報いるように、四三は何としても資金を作らねばなりません。また、先生にやられましたね。()
 
弥彦は積極的に参加したい気持ちはあるが、母親や兄の手前言い出せず、切羽詰まって土下座でスタートダッシュ() これでオリンピックに参加することになりました。
金もあり能力もありながら、家に縛られ自分の思うようにならない弥彦。一方、能力も金もないが、本人の努力と自分のことのように喜び応援してくれる家族を持つ四三。「おかしな二人」です。
 
出発準備としての礼儀作法と食事マナーの取得。三島家での食事、とても豪華で驚きました。食事の躾は大切です。
まさかトイレで乃木大将に会うとは! 旅順作戦ではトイレに苦労したようですね。()
先生の安仁子(シャーロット・ケイト)と夫の兵衛(竹野内豊)、この夫婦愛には感動。ふたりはおかしな人?
 
おかしな二人」、誰と誰だったんですかね? みんなおかしかった。()
テンポよく描くために熊本と東京、現在と過去を重ねますが、年寄りにはついて行けないのでは?これでは視聴率は堕ちます。すばらしいドラマですが、これだけは止めた方がよい!
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四三の説得に成功した治五郎は、弥彦の説得を東京高師に招いて説得する。「日本の未来背負う君には、先進国のスポーツ文化を見てもらいたい。これは遊びじゃない、視察だ。文部省には文句を言わせん」。
さらに、弥彦の競争心を煽るように、選会の記録を疑う者がいることを持ち出す。
 
四三は、故郷に送った金の無心の手紙に返事が来ないことを気にかけていた。ストックホルムに発つまで三か月を切っているがめどが立たない。
可児先生に休学し借金してオリンピックに行くことを申し出る。
一方、治五郎も可児に10万の借金していて、支援してやれない」と可児に悩みをぶつける。可児は「金のある三島が行かないで、金のない四三が行くのか」とつぶやく。
 
弥彦は、酒とたばこを止めていた。クラウチングスタート装置で練習をしていると兄弥太郎(小澤征悦)が「参加を許さん」と言うが、土下座してスタートを切った(無視して参加することにした)。
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寄宿舎の四三のところに、実次からの手紙が届いた。
「四三よ、お前は家門の誉れだ。行って走って来い。金はなんとかする。田畑を売ってでも金を作る、それだけの価値がある」とあった。これを見た可児が一緒に泣いてくれた。翌日、四三が水浴びをして、走って、兄に感謝の手紙を出した。
 
明治452月、四三と弥彦は東京高師の校長室でオリンピックのエントリーシートに著名し、正式に日本代表選手となった。
そして今後の予定について説明を受けた。
ストックホルムへはシベリア鉄道2週間かけて向かい、治五郎のほかに1人~2人の同行者が付くという。
そして、出発前に安仁子による英会話と西洋式の礼儀作法、食事おマナーのレッスンを三島家で行うことになった。弥彦が「君とは盟友だ!かしこまるな」と声を掛けてくれた。
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熊本では、兄・実次が春野医師を金の工面を頼むが、埒が明かない。見かねたスヤが自分の嫁ぎ先の池部家に相談してはと提案し、実次を連れて池部家を訪ねた。スヤさん(綾瀬はるか)が一層美しくなっているではありませんか!
 
四三は三島家に来ると、いきなり母親・和歌子の仕込み杖でのお出迎え。()
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広大な敷地と豪邸に驚く。客間には、四三と弥彦、可児、安仁子のほかに、弥彦の母・和歌子と兄・弥太郎がそろっていた。四三の熊本弁を聞いた和歌子がいきなり怒り出す。
緊張して、トイレに向かうと、なんとそこにサーベルがあり、乃木希典大将が出てくる。三家は要人のサロンだったのです。
まだまだ、明治の香りがプンプンする時代の話という空気がよく伝わります。乃木大将にオリンピックの話など通じなかったでしょうね。()
しかし、トイレで会うとは! 将軍は旅順攻撃でトイレに悩まされたから。ここでもまずトイレというとですかね!()
 
西洋式の食事マナーのレッスンでは、「スプーンの置き方」からと安仁子に注意され始まる。ムニエル、ローストビーフと出てくる。「いただきます」というと和歌子が驚く。安仁子が「テーブルで一番偉い人が始めたら食べる、それがマナー」と教える。皆さんの家庭で守られていますか!
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四三はほとんど食べられなかった。意気消沈して三島邸をでると、女中のシマ(杉咲花)から弁当を渡された。これは弥彦の心使いだった。「いただきます」へのお返し! 
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シマが「十里も走ってどんな気持ちですか。疲れたさきに走った人にしか分からない喜びがあるんでしょうか」と聞く。「いっちょん、わからんから走っています」。シマはきっと走りますね。()
 
学校では、永井(杉本哲太)が「大森兵衛とは何者か」「可児が三島家での四三ら教育に参加していること」を訝る。仕切り部屋でこれを聞いた安仁子が怒りを露わにする。兵衛が激しく咳をしていた。当時、兵衛は胸を病んでいたのでした。これをしっかり支える安仁子には感動します。
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四三は、その後も安仁子の厳しいレッスンが続き、兄からの金も届かず、美川に兄に催促した方が良いかどうか聞くと、「校長にうまく乗せられたのだから校長に直談判すべきだ。1800円出さんと走らん!と言え」という。
 
決死の覚悟で四三が校長室に治五郎を訪ねると、治五郎と可児が借金の話をしているのが聞こえる。その額は10万円にもなると聞いて、話しを出せなくなった。
 
何も言えない四三を治五郎は浅草に連れ出す。治五郎は歩きながら自分の背広に刺繍された”勝“の文字を見せ、29歳のとき、始めて欧米視察に出向く再、勝海舟からはなむけに貰った背広、いまでは勝負服だという。
 
治五郎は質屋で金に換え、渡航用の服を作れを金を渡した。四三は感激し礼を述べて、日本橋三越呉服店フロックコート、背広、外套を仕立てに行った。
一週間で服が出来上がり、弥彦に写真を撮ってもらった。
 
治五郎は可児に、同行は監督として大森兵蔵を通訳として安仁子を同行者とすることを伝えた。
これを知らない永井は「シベリヤ鉄道は寒いだろう」とコートを仕立てて現れた。可児と永井は大きな失望をした。永井と可児もおかしな二人だ!
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弥彦は現像しながら家族にオリンピック出場を祝福されるのは羨ましいという。
しかし「期待に応えんでいいから気楽だ」と言い添えた。
 
四三は毎日、走る練習と三島家での実習をしながら兄の金工面を待っていた。そんななかで孝蔵に行き合い、「どうしてそんなに走る!」と孝蔵が声を掛けた。
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四三が播磨屋を訪ねると清さん(峯田和伸)がいる。清さんなんで走りというと金になるからという。「マラソンは走ったら金がかかる」と泣く四三。()
 
四三は金の問題が解決せず悩む。徳三宝が募金をしてくれている。予選会のカップを金に換えようと決断し、カップを手に宿舎を出たところに、大きな風呂敷包と鞄を持つ兄実次が、「いだてんお出ましか!1800円、持ってきたばい!」と寅さんよろしく現れた。()
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記事 20190218
NHK大河「いだてん」第7話視聴率は9・5%…前回から0・4ポイント減で2週連続1ケタ