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第8回「敵は幾万」

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あらすじ:
大金を携えて上京してきた兄・実次(中村獅童)から、春野スヤ(綾瀬はるか)の働きかけで資金を得られたことを知る四三。スヤと無邪気に野山を駆けていた自分が、オリンピックのために海を渡る不思議さを感じつつ、兄に一生懸命戦うことを誓う。
四三の壮行会が開かれるころ、スヤは熊本で嫁入りをする。見送る大勢の人々の「敵は幾万」の歌に包まれて、オリンピックに出陣する四三と弥彦(生田斗真)。まさに汽車が動こうとしたとき、弥彦の名を叫ぶ声がする・・・。
 
「敵は幾千万」と国旗を振り、歌って送り出した戦時を思い出しました。今ではこんな歌、唄える人は少なくなり、聞いてびっくりしたのではないでしょうか。駅頭での見送り。こうして門出を祝う風習はいいですね。
四三、弥彦が手を振って旅立つ姿には、この歌を唄ってやりたいですね。何よりの餞別、涙がでました。そして国旗が美しかった!
 
四三が、家族、池部家や春野家をはじめ多くの郷里の人たち、高師の有志らの支えでオリンピックに参加できたのは、ひとえに四三の真摯な走る姿でした。そして力強くこれを支える兄・実次には泣かされますね!

壮行会で歌った熊本自転車節には、スヤさんへの感謝と別れ、ちょっぴり切ないものになりました!
長い長い歌を、スヤへの想いを断ち切るように唄う勘九郎さんの熱演に感動しました。唄う四三とスヤの結婚式風景をダブらせた演出はとてもよかったですね!
 
今回のハイライトは弥彦と母・和歌子(白石佳代子)の駅頭での別れ。和歌子には今生の別れとなる気持ちもあったでしょう。子を思わない母はいない。超名家・三島家を支える和歌子は強く息子たちにあたるが、万が一のことを思うとこのような別れになりますね。駅頭での万歳と送別に贈った日の丸のユニフォーム、弥彦の涙。生田さんと白石さんの演技に泣かされました!
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四三は上京した兄・実次を寄宿舎に案内し、兄が工面した金を見てびっくり。そこで、金を工面できた経緯を聞かされた。
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スヤと一緒に池部家を訪ね、スヤの婚約者重行(高橋洋)に「オリンピックはマチュアの競技で国から遠征費が出ない」と事情を話すと「こそこまでせんでも」と話が進まない。そこに、重行の母親・幾江(大竹しのぶ)が出てきて「ストリップに行かせにゃいかんとね。そんなら、金栗家の田畑を1800円で池部家が買い、あんたはその田畑で米作って暮らせばいいのでは」と提案してくれ、実次が頭を下げると「スヤさんを信用したから、この人のためなら」と言ったという。
池部家のほかに、春野家医師や玉名中学校の校長も四三への餞別を託されていた。
 
四三がお金を受け取ろうとしたとき、野口(永山絢人)、橋本(高橋周平)、徳三宝阿見201)らが部屋に入って来て、「四三の後援会を作り、全国の師範学校に寄付を募って、1500円集めた」と金を差し出す。
どうするかと聞かれた実次、「田畑を売って作った金、持ち帰るわけにはいかん」というが、学生たちの強い勧めで「お言葉に甘えさせていただきます」と受け取った。四三は「ありがとうございます。精一杯走ってきます」と涙で礼を述べた。
 
永井(杉本哲太)と可児(古舘寛治)は宿直室で、「青い目の年増女にやられた」と同行出来ないことを悔やんでいるところに、実次がお礼にと顔を出すと、「人生25歳までにかたがつく」と話が出て、「四三はまだ21歳でとんでもないやつです」と言えば可児が「オリンピックの第一号が金栗君で未来永劫に動かない」と返すと「守衛さん?」と実次。()
 
四三はスヤに礼文を書こうとするが・・・。
 
翌日、四三と美川(勝地涼)は実次を浅草に案内し、凌雲閣の展望台から東京の景色を見下ろし「生きて帰れるだろうか」と不安を口にした。
「今さら弱音を吐くな!お前が行かんかったら後が続かん!お前が弱虫なら100年後の“いだてん”も弱虫だ。行母ちゃんも俺も無事を祈っている」と力づけた。
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凌雲閣から出ると、吉原にくるとそこで客引きをしていた小春(橋本愛)に会い、美川が一緒に消えた。()
 
四三が「池部さん・・・」と話を持ち出すと、「スヤの嫁ぎ先で熊本に帰ったらその足で祝言だ」という。「玉の輿たい」と四三、諦めがついたか。
実次はひとりで新橋まで電車で帰ることにして、四三との別れ際に「勝とうと思うな!考えずに走るだけでよか。順道制勝たい!」と四三を気遣って去っていった。本当に力強き兄ですね!
 
美川は小梅にもっとまともな仕事についてもらいたいらしい。小梅にその気はないようです。「ストレイシープ、迷える羊!」「私はねずみ」「干支ではない、漱石だ」。
これを聞いた孝蔵(森山未来)が「ぎゃんぎゃん吠えるな!」と美川に注意する。()
 
播磨屋を訪ねると辛作(ピエール瀧)がつま先とかがを強くした足袋と日の丸の付いたたユニフォームを準備してくれていた。みんながこうやって温かく四三を応援します。
 
出発を二日後に控え、寄宿舎では四三の壮行会が開かれ、治五郎も出席した。そこで四三に対する大きな支援があったことに感謝を述べた。
そんなときに、弥彦は天狗倶楽部たちの協力を得て、グランドトレーニングに励んでいた。「卒業してどうするか?」と聞かれ、「落第して兄とは別の道を行く」と弥彦。
そのころ母・和歌子は弥彦のことを心配し「三島家の恥じゃ!」と言いながら縫いものをしていた。
 
壮行会では可児から「勝利か、しからずんば死か」との言葉を贈られ、四三は困惑する。
永井に促られ参加した美川に、四三は「すべて美川君のおかげ。精一杯走ってくる」と感謝した。
 
帰宅した弥彦に、女中のシマ(杉咲花)が「オリンピックに参加することをいつ伝えるのですか」と聞く。「余計なお世話だ。話しても、話さなくても結果はおなじだ」と返事。
 
同じころ、四三は壮行会の締めくくりに挨拶をしていた。誰かが歌えというので、「ある人が教えてくれた歌、音痴だけど気分がいいので」と熊本自転車節を歌い出す。力いっぱい長い長い歌を唄い切りました。スヤへの想いを断ち切るように。
その日は、スヤの嫁入り日だった。凛としたスヤ・綾瀬さんは美しかったですね!
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明治45516日。洋行用に仕立てた背広に身を包んだ四三は、大勢の見送りの人たちと新橋駅に向かっていた。
新橋駅に大森兵蔵監督と安仁子夫人、治五郎が到着。
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最後に弥彦が高級車で現れ、天狗倶楽部の連中に見送られ、女性たちから黄色い声援があがった。
 
車両に乗り込む四三たちのために日の丸が振られ、万歳の声が響く。そこにシマが駆け込んでくる。
弥彦が驚き、窓から顔を出して見ると、弥太郎と杖をついている和歌子が来ていた。弥彦はデッキに移動して「母上、弥彦は精一杯戦ってまいります!」
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「当たり前じゃ、おまんさは三島家の誇りなんじゃから」と風呂敷包を渡す。そのなかには和歌子自ら日章旗を縫いつけた純白のユニフォームが入っていた。
これを見た四三が「我が子に関心のない親はいない」と涙を見せた。
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その後、四三と弥彦は車内で記者・本条の取材を受けた。弥彦は自信たっぷりに応答するが、四三は緊張で何も話せなかった。記者がいうとおりにハイハイと答え、そのまま記事になった。「斃れて後已むの大決心を持って臨み、国を辱めることはないとさわやかに笑った」と記事になり兄実次も読んだ。これに四三は苦しむことになるでしょうね!
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四三は、車内に野口と橋本、可児は乗っていることに気付く。新橋駅ではきちんと見送れなかったから乗り込んだという。
四三は治五郎がいないことに気付くと、可児が「乗ってない」と教える。治五郎はホームで乗車を止められていた。
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記事 20190225
<いだてん>第8回視聴率は9.3% 出発の日、弥彦の名を叫ぶ声
資料 20190301
大河「いだてん」演出・大根仁氏、第9話で勘九郎一変「ブラックな部分出る」
これは楽しみです!!