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「ケティ家の身代金」(2017)

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1973年に起こったアメリカの大富豪ジャン・ポール・ケティの孫が誘拐された実話。監督がリドリー・スコットで、ミシェル・ウィリアムズ主演作。
 
石油王として巨大な富を手に入れた実業家ジャン・ポール・ケティ(クリストファー・プラマー)の17歳の孫ポール(チャーリー・プラマー)が、イタリアのローマで誘拐され、母親ゲイル(ミシェル・ウィリアムズ)のもとに、1700万ドルという巨額の身代金を要求する電話がかかってくる。
しかし、希代の富豪であると同時に守銭奴としても知られたケティは、身代金の支払いを拒否。ゲイルは息子を救うため、ゲイルのアドバイザーとなる元CIAの交渉人フレッチャー(マーク・ウォールバーグ)と結託し、世界一の大富豪であるケティとも対立しながら、誘拐犯と対峙し、・・・。
 
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ローマの街頭。白黒からカラーになって行くオープニングには魅入りました! 街娼に「子供だから安くして!」と交渉する“どけち”の血筋を引いた孫のポール。この孫が誘拐され、解放に要求された身代金の支払いを渋る祖父ケテイの吝嗇ぶりと息子を解放しようとする母親の愛を描くという作品。面白かったです。
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ローマ市街地や美術品、全編にわたり映像が美しい、そして追跡劇がなかなかサスペンスフルでした!!
 
耳を切り落とされるシーンが痛かった。これを観るだけで、金を払う気持ちになりますが、祖父ケデイはそうしなかった。()
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「金を貯めるには使わないこと」という祖父ケテイ。金は儲け方より使い方の大切さを知らなかった。
 
世界一、歴史上最高の富豪である祖父が、孫の釈放に必要な1700万ドルを払わなかったことで皆に見放され亡くなったという、何のために生きてきたんですかね。これが実話だそうです!
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一方で、別れた息子の嫁ゲイルは、監禁されている息子の記事掲載を認めることで支払われる金を受け取らず、その金で、トラック一杯の耳の無い孫の記事掲載新聞を祖父ケデイに送りつけたという金の使い方。人の命には値段は付けらません。
 
このことで支払う気になったケデイは、身代金にかかる税の節約のため、放蕩息子の父親(離婚)に贈与するという、このケチぶりに笑いました。
さらに、これを受け取った犯人たちが、詳細に勘定して逃げ遅れるという、まぬけさに笑いました。()
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ミシェル・ウィリアムズの息子のためになりふりかまわず奔走する可愛い母親ぶり、とてもよかったです!
 
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