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「ルパン三世ルパンVS複製人間」(1978?)

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モンキー・パンチさん追悼の「金曜ロードSHOW!」。モンキー・パンチさん原作のアニメ「ルパン三世」の劇場版第一作、永遠の命を与えるという「賢者の石」を巡るクローン人間マモーと怪盗ルパンの戦い。
この時代、とてもアニメを楽しめるような環境でなく、初めての観賞でした。
時代の勢いなのか、ぶっ飛んだ作品のようにお見受けしました(CUTで放送パス?)。()
クローンにまつわる知見、のちのオーム事件や0911事件、米国のイラク侵攻などを思い出しながら、奇抜な発想力の詰まった作品だなと感嘆しました。
 
冒頭のルパン(?)の絞首刑と大仏の映像。仏の情けで、ルパンは現世に戻されたのでしょうか。()

ルパンが次元、五エ門と一緒にエジプトのピラミッドから「賢者の石」を盗む仕事。これは不二子がマモーから頼まれた仕事の下受け仕事。
不二子に偽物を渡したことで怒ったマモー派のヘリやトレーラーとルパンが操るフィアット500とのチェイスは圧巻でした! 今観ても、ちっとも色あせていない。
追跡をかわしアジトに戻ったルパン。こんなバカ仕事を受けてと、ルパンの女癖の悪さを責める次元と五エ門。()ふたりは去っていった。そこにやってきた不二子に又しても一杯喰わせられ、麻酔を嗅がされるルパン。() このシーン、ノーカットなんでしょうか。()

麻酔を掛けられマモーの城に連れて来られたルパン。
マモーはルパンに「永遠の生を与えるから石を寄こせ!世界はまもなく滅びる、自分が選んだ者だけ残して。永遠に生きないか」と誘う。ルパンが拒否すると、マモーはルパンの脳の記憶を調べる。その結果、ルパンは夢を見ない神の意思に添わない者として十字架刑に処せられることになる。一体、ルパンの記憶がなんなのか、十字架にかけられるほどの夢なのか。()

しかし、折よく、マモーの世界制覇の野望を感知した米空軍の爆撃が始まり、ルパンはこれを利用して不二子を連れて逃げ出す。ベトナム戦を終え、カーター大統領の時代。よくもこんなはなし思いつきましたね!

マモーの城を抜け出し安堵しているところに、マモーがやって来て不二子を連れ去られ、さらに原爆による大地震を仕掛けられ、危機一髪で難を逃れた。
もはや俺たちが対応できる相手でない、手を引くべきだ」という次元に、「“夢”を盗まれたから取り返す」とマモーを追おうとするルパン。次元が「女か?」と問うと、「クラシックな答えだな」と笑う。“夢”とは何ですか?

そして、マモーの隠れ場所、原子力発電所&ロケット発射基地に進入。マモーから不二子を救出するが、生気を失ったマモーは「遺伝子コピーを繰り返すとその能力が劣化する。賢者の石でもどうにもならん。最後は星の世界、神の国に行くことだ」とマモーの原体(巨大な脳)となり宇宙に逃げる。しかし、ルパンがロケットに仕掛けていた爆薬が爆発。「これでやっと死ねた。感謝しろ!」とルパン。発想の奇抜さに驚きます!
このとき、米空軍が“秘密を知っている者は抹殺だ”と大量のロケット弾を撃ち込んでくる。“秘密”とは何ですか?

謎?あり、分からないところ一杯の、これからは伝説となる作品。他作品では観ることができない奇抜さ。今回観ることができてとてもよかった。モンキー・パンチさんに感謝し、哀悼の意を表します。
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