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第3回「策略」

第3回「策略」
第3回視聴率:18.3%
信長に会うための昌幸の策略、破れた武田への家康の配慮、生き延びた茂誠の行方が描かれましたが、いずれも何かが隠され、人の心が描かれ、おもしろいドラマになってきています。昌幸の信幸・信繁の扱い方の違いがより鮮明なってきてこれからの物語への期待を大きくし、屋敷の回転扉など不気味な雰囲気がこの時代を感じさせます。
昌幸の策略。
家康の信長、敗者武田武士に見せる配慮。
裏切り者茂誠に対する幸信、信繁の対応。
信繁のきり、梅への想い
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昌幸の策略イメージ 2
信長につくことに、親族一同の同意を取り付けたのち、国衆に謀るがまとまらない。これでは、昌幸の力不足を信長に見せてしまう。ここで打った手が、信幸に上杉からの誘いに同意する密書を持たせ反対する室賀に横取りさせるというもの。信幸は、父に真意を知らされず、これを上杉に届けることを命じられ、その途中で何者かに奪わるという失態を演じる。父の前で、お詫びに腹を切ると言う信幸に「あれは全部うそだ、敵を欺くには、まず味方から」だと嘯く。これを聞いての信幸の父に対する、迷い、不信、無念さ。妻への“来るな”のひとこと、ひとり佇む大泉さんの演技によく感情が出ていました。
このあとでの、出浦の信繁への言葉「兄の話を聞いてやれ、眠れぬ夜を過ごしている。」に、信幸の心情を想うといたたまれません。
信長を迎えるための落城後の下見。板塀の血、刺さっている矢すべてを見せるなという信長への配慮と、勝頼の供養について、信長の首実験後に供養することを指示、これを国内に広く知らせると言う本田正信の進言を喜び、武田の心を掴むことが大事と忠勝が茂誠を斬ろうとするを止め逃亡を認めるという敗者武田への配慮これも策略?
逃亡した茂誠の行方イメージ 4
高遠城から逃亡した茂誠、作兵衛の畑を荒す室賀の農民退治で発見され、きりの家に匿われる。この処置について、信繁は兄なら父にうまく取り入ってくれると信じ相談する。が、信幸は裏切り者として切腹を命じるが、茂誠はおろおろするばかりで、斬ろうとするが、松の「私を殺せ」で取りやめ、自分では決められず「父への報告は、あす昼から・・」と言い去る。
「昼から・・」を信繁は「兄は逃げろと言うている」と解釈して逃がす配慮(策略?)信繁の機転が光っている。茂誠の処遇に対する兄弟の対比が面白い。
茂誠:高木渉さんの演技は、高遠城で忠勝にまさに斬られそうになった時の表情といい、ここでの演技、いずれもなんとも言えぬひょうきんさがあり、すばらしいです。
信繁のきり、梅への想いイメージ 1
昌幸の二人の子の扱い方は、彼の戦略に組み込まれているようで、ここでの信繁は昌幸の策略(国衆の騙し)には蚊帳の外に置かれ、恋心を楽しんでいます。きりの気持ちにちっとも気付かずきりを介して梅に櫛をプレゼントすることで起きる、きりと梅との関係がおもしろく、まったく現代の若者の行動として描かれ、違和感はあるものの、よくその心が読めて面白く、ドラマにアクセントが付いていると感じます。室賀農民の山荒らし退治で見せる信繁の立ち回り、堺さんの若者らしい姿すがすがすがしい。きりの現代娘に比して梅がすばらしい女性に見え、黒木華さんの百姓娘役が光っています。
イメージ 5信長からの参上せよに、
昌幸は信繁を帯同、信幸は嫡男として残すという。信幸は同行を願い出るが、「生きて還れんかもしれん。その時はお前が真田を率いていくのだ」で却下されたけれど、もっともらしい理由には聞こえますが、これは信長攻略への策略?
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