映画って人生!

宮﨑あおいさんを応援します

2017-01-01から1年間の記事一覧

第27回「気賀を我が手に」

方久が「気賀の城主直虎」という武家では思いつかぬ案を描き、中村屋をはじめ気賀の商人を丸め込み、遂に直虎にこの役割を引き受けさせました。 武田義信自害で今川と武田に緊張感を走りこの案が白紙に戻されたかに見えましたが、「自分の想い抱く城を造りた…

「忍びの国」(2017)

原作が「のぼうの城」「村上海賊の娘」などの和田竜さん、監督が「「殿、利息でござる!」「予告犯」の中村義洋さん。これは絶対におもしろいぞという確信をもっていました。原作は未読で、「天正伊賀の乱」の知識もあまりなく観ることになりましたが、今の…

第26回「誰がために城はある」

映画「誰が為に鐘が鳴る」(1943)のもじり、義勇軍兵士ロバートを龍雲丸に代えての物語。信じて疑わなかった目標に苦難を乗り越えて辿りついたのに変更になり無為な戦闘を強いられるというはなし。 直虎を救うため命懸けで駿河に運んだ材木が、今川の城作り…

「ハクソー・リッジ」(2016)

本作、メル・ギプソン10年ぶりの監督作。「沈黙=サイレンス」(2016)で高く評価されたアンドリュー・ガーフィールド主演です。「第2次世界大戦の激戦地沖縄前田高地(ハクソー・リッジ)で武器を持たずに、たった1人で75人の命を救った男(デズモンド…

第25回「材木を抱いて飛べ」

今週のタイトルは映画「黄金を抱いて翔べ」(2012)のもじり。この作品は銀行ギャングの話で、キャッチコピーは「札束より欲しいもの、おまえにはあるか?」です。直虎、龍雲丸にとって材木(札束)より欲しいものは?という第25回でした。見どころは直虎がよ…

「マンチェスター・バイ・ザ・シー」(2016)

本作、本年度アカデミー賞主演男優賞・脚本賞受賞作品です。プロデュースはマット・デイモン、脚本・監督ケネス・ロナーガン。ケイシー・アフレック、ミシェル・ウィリアムズ、ルーカス・ヘッジズら出演。 アカデミー賞受賞作品であることのほかに「癒えない…

第24回「さよならだけが人生か?」

この一週間で直虎が見事な領主に育っていました。さきの数週間の停滞はこのためでしたか。視聴率を落としたのは残念ですが・・、戻って来て欲しいですね。柴咲さんの落ち着いた演技がいいですね! 今週の題目、唐代の詩人于武陵の詩「勧酒」に付した井伏鱒二…

「22年目の告白;私が殺人犯です」(2017)

本作、「SR サイタマノラッパー」の入江悠監督作品。ラッパーの監督がサスペンスをどう描きくかと興味があり、夏帆さん・松本まりかさんの出演に注目していました。(#^.^#) 大変おもしろい作品、ラッパーのような乗りで作った?テンポのよい、最後まで目の離…

第23回「盗賊は二度仏を盗む」

題名から、「郵便配達員は二度ベルを鳴らす」を連想し、粋なことをなさると思っていましたが、ミステリー要素はほとんどなく題名どおりでした。題名がでか過ぎる。映画でこれやったら・・(笑) 目付けの近藤が、「菩提寺の本尊が盗まれた」と難癖をつけ井伊が…

「20センチュリー・ウーマン」(2016)

「人生はビギナーズ」(10)のマイク・ミルズ監督が、自立心旺盛だった自身の母親をモチーフに描いた作品。アネット・ベニング、グレタ・ガーウィグ、エル・ファニング、ビリー・クラダップらの共演で、本年度アカデミー賞脚本賞にノミネートされています。 …

特集「眩(くらら)~北斎の娘~」

特集ドラマ「眩(くらら)~北斎の娘~」 NHK 9月18日(月)PM7時30分~8時43分 http://www.nhk.or.jp/dsp/kurara/ お栄さん、 美人画特に春画は父(北斎)以上で、勝気。あおいさんしか見つからなかった?。(笑) ちゃきちゃきの江戸っ子。絵に没頭す…

「夜空はいつでも最高密度の青色だ」(2017)

「舟を編む」(2013)の石井裕也監督作品です。今作はこれまでの作品と少し趣が変わっています。人気の詩人最果タヒさんの同名詩集にインスパイアされて書いた石井監督の創作劇「現代の排他的な東京で生きづらさを抱えながら暮らす若者2人。美香と慎二の恋愛…

第22回「虎と龍」

直虎が「われと組めば泥棒ではない」と己の判断で「盗賊団」と手を組み材木業をはじめます、泥棒集団が村にやってきて伐採が始まると、案の定、家臣から村の衆からも反発がでる。これをどう直虎が治めるか。猪を恐れる六兵衛を見て、盗賊団と村人の交流会を…

「ツバキ文具店 最終話」(ドラマ10)

最終話「解き放たれた言葉」 亡くなった祖母・カシ子の残された手紙によって、自分への深い愛情を知った鳩子。ショックのあまり手紙を書けなくなってしまう。一方、守景さんは、はーたんを連れて鎌倉を去る決意を固めていた。鳩子は思いを伝えられないまま動…

「光」(2017)

本年度カンヌ国際映画祭エキュメニカル審査員賞を受賞作品。高い評価を得ている「あん」の河瀬直美監督作品です。 視力を失いゆくカメラマンが視覚障害者の映画観賞用音声ガイドを制作する女性に惹かれ合っていくさまを描いたラブストーリー。 「消えゆくも…

第21回「ぬしの名は」

綿布事業を軌道に乗せ、次に林業を盗賊団を使って始めるという戦国事業家としての直虎、これを支える家臣たちの姿が描かれました。「築城」等に多くの木材が必要とされ林業が発達した戦国時代。この時代を林業で描いてみようというのは面白い。林業、ここに…

「ツバキ文具店#7」(ドラマ10)

第七話「話せなかった思い」 鳩子は守景の妻の死の詳細を聞いて、言葉を失う。一方、絶縁状を書いてほしいという匿名の女性(平山さとみさん)からの依頼が。人を幸せにできない手紙なのではと悩む鳩子。そんな折、イタリアからの留学生の青年が訪れる。亡き…

「メッセージ」(2016)

本年度アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚色賞等8部門にノミネートされ音響賞を受賞した作品。「20年に一度誕生する全ての人の胸を打つSF感動作!」という紹介文に魅せられ、SF物はどちらかというと苦手ということで、これはもう義務感で観なければと待…

第20回「第3の女」

直親の子だという第3の女:高瀬の出現で、直親の残した形見に荒れ狂う直虎でした。本当に直親の子か、直親の子であれば受け入れねばと揺れる直虎の心、しのの想い、そして政次の直虎への気遣いが、ユーモラスに描かれ大笑いでした。 高瀬に母ユキが存在し直…

「ツバキ文具店#6」(ドラマ10)

第六話「愛するチーちゃんへ」 ツバキ文具店に現れたのは白川。認知症の母・千代(草村礼子さん)の介護で悩んでいた白川は、ついに施設に預けることを決意した。が、亡き父からの手紙が来るから家に戻ると言い張る千代に、困り果てていた。そこで鳩子に、父…

第30回記念特別企画 Japan Now部門女優特集

第30回記念特別企画 Japan Now部門女優特集 (2017.05.18TIF H・pより) 今、世界に発信したい日本を代表する作品の数々を、映画祭独自の視点でセレクションするJapan Now部門。 本部門では、今一番海外へ紹介したい映画人として過去2年、原田眞人監督…

「Japan Now 銀幕のミューズたち」

第30回東京国際映画祭、特別企画「Japan Now 銀幕のミューズたち」 あおいちゃん、日本映画界をけん引する同世代の女優陣として、安藤サクラ・蒼井優・満島ひかりさんとともに「Japan Now 銀幕のミューズたち」として世界に発信されることはうれしいです。 h…

「カフェ・ソサエテイ」(2016)

本作、ウディ・アレン監督作品ということで、即観ると決めました。主演はジェシー・アイゼンバーグ、ヒロインにクリステン・スチュワートとブレイク・ライヴリーのダブル出演です。テーマは「もしかしたら、もうひとつの人生があったかも」と人生を振り返る…

第19回「罪と罰」

近藤家と井伊家の境に出没する木泥棒。捉えてみればあの旅の男。この男の処罰をめぐる直虎と政次の争い、とはいえ「われをうまく使え、われもうまくそちを使う」の関係が出来上がっての意見の違い。 直虎は二度の出会いで良いアイデアを貰ったと穏便に、なに…

「ツバキ文具店#5」(ドラマ10)

第五話「母へ贈る文字」 ツバキ文具店の周囲に、怪しい外国人青年(アレックス・JD)が。鳩子のことを尋ね回っているらしい。鳩子のことを心配する面々だが、そんな中、男爵がめったに見ないほどの美人を連れてくる。 花蓮と名乗るその女性(芦名星)は客…

「追憶」(2017)

数多くの名作を刻んできた監督降旗康夫さん、撮影木村大作さんのコンビによる作品。若手の演技力のある岡田准一・小栗旬・柄本佑・長澤まさみ・木村文乃・安藤サクラさんに、大ベテラン俳優吉岡秀さんらが出演、降旗監督でなければできない布陣でしょうか。…

「美女と野獣」(2017)

本作、監督は「シカゴ」「ドリーム・ガールズ」のビル・コンドン、歌曲・作曲はアカデミー受賞歴8回のアラン・メンケン、そして主演は「ハリー・ポッター」シリーズのエマ・ワトソン。名作アニメ「美女と野獣」(1991)の実写リメイク作品。もうこれだけで…

第18回「あるいは裏切りという名の鶴」

直虎は、綿栽培の人集めで政次にそして今回の種子島密造のことでは方久に助けられます。自分は本当に当主が務まるのかと当主として読むべき本を漁り「敵を欺くにはまず味方から」という言葉に出会い、ここから政次は「あるいは裏切りという名の鶴」ではない…

「ツバキ文具店#4」(ドラマ10)

第4話「最後のラブレター」 鳩子に持ち込まれたのは、かなり前に別れた恋人への手紙の代書の依頼。園田薫(川口覚さん)は、その女性・桜(桜川博子さん)に、ただ自分が元気であることを伝えたいのだ、という。園田にはすでに妻子がおり、桜も結婚している…

「無限の住人」(2017)

本作、沙村広明さんの人気コミックを実写映画化したエンタテイメントアクション作品。監督は集団活劇に定評のある三池崇史さん。主演はいま話題の木村拓哉さん、ヒロインに期待の杉咲花ちゃん、脇に市川海老蔵さんはじめ個性豊かな豪華実力派キャストが参加…