映画って人生!

宮﨑あおいさんを応援します

2017-01-01から1年間の記事一覧

「ドリーム」(2016)

冒頭、1960年代アメリカンドリームの象徴「シボレー・ベルエア」がエンスト、三人の女性黒人に警察が尋問。「身分証明者みせろ」「NASA」「君らのような者が?」「赤より早く宇宙にゆけ。早く直せ!先導してやる」。いとも簡単にドライバー1本でスパー…

第39回「虎松の野望」

若い虎松の登場で一気にドラマが活気づきました。虎松の目力と“般若顔”が目立つ回でした。あの甘ったるい恋愛モードはもういらない。万千代の家康に仕える第一歩が秀吉と同じ草履取りから。なんか変りばえがしない話! 再会での虎松の直虎に対する挨拶、「・…

「ユリゴコロ」(2017)

原作は沼田まほかるさんの同名ベストセラー小説。脚本・監督は熊澤尚人さん。出演は吉高由里子・松山ケンイチ・松坂桃李・佐津川愛美・清野菜名・清原果耶・木村多江さんらです。 原作は、大藪春彦賞受賞作で、「このミステリーがすごい」で5位にランクイン“…

第38回「井伊を共に去りぬ」

「井伊を共に去りぬ」で一度は井伊を去りましたが、直虎は「袖にされた!」と井伊に戻ってきました。タイトルに騙されたか! いや、これは龍雲丸と近藤の話でしたか? 龍雲丸の男の大きさ、このばばあは堺では光を失うという判断、よかったですね! 龍雲丸の…

「眩(くらら)~北斎の娘~」(2017)

江戸後期の大画家・葛飾北斎を陰で支えつつ、晩年には独自の画風にたどり着いた北斎の娘「お栄」の物語。天才絵師としての父北斎への敬意や絵に対する情熱、兄弟子善次郎へのひそかな恋が描かれ、これらすべてが繋がり「影が万事を形づけ、光がそれを浮かび…

「散歩する侵略者」(2017)

黒沢清監督作品。原作は前川友大さん率いる劇団・イキウメの同名舞台劇。原作は未読です。長澤まさみさん、松田龍平さん、長谷川博己さんらの注目俳優が出演。前川さんの映画「太陽」(2016)を観ていて、黒沢監督がどう前川さんの世界を描くのか、俳優さん…

第37回「武田が来たりて火を放つ」

今回はお笑いバージョンでした。1位は家康の「脱糞」2位方久のプロポーズ。(笑) 井伊谷は近藤の治世のもと、直虎は還俗し一農婦として龍雲丸とともに新しい生活を送っていました。ことのほか柴咲さんが美しく見え、とても充実した結婚生活を送ったと推察…

「ダンケルク」(2017)

第2次世界大戦のヨーロッパ戦線。緒戦で、ドイツ機甲軍の電撃作戦で包囲されダンケルクに追い詰められた英・フランス軍40万人の撤退作戦。この撤退が成功したからこそ、連合軍が勝利したといわれる超有名撤退作戦。描くは「ダークナイト」「インセプション…

「三度目の殺人」(2017)

是枝裕和監督作品で、最近描き続けた家庭というテーマから離れた、社会派ドラマでサスペンスです。そして、役所広司さんが是枝作品に初参加。もう期待一杯です。 わたし自身、作品の主人公のような国選弁護人を介して証人尋問に出廷した経験がありますのでこ…

第36回「井伊家最後の日」

今回はびっくりでした!直虎は井伊再興を諦め、井伊家それぞれの行き先を定め、当主としての務めを終えて、龍雲丸と一緒になり瀬戸村で農夫として生きることになりました。いずれ復活でしょう。しかし、あまりの変り身に、いまだ受け入れることができません…

「新感染ファイナル・エクスプレス」(2017)

韓国映画で「感染した人間を凶暴化させるという謎のウイルスがソウル発プサン行きの高速鉄道KTX101の車両内で拡散。乗客たちは生き残りをかけて決死のサバイバルを繰り広げ、果たして彼らは安全な終着駅にたどり着くことができるのか」という物語です。韓国…

第35回「蘇えりし者たち」

堀川城の戦。民を逃がしてから攻略するという家康との約束を反故にした酒井忠次の攻撃で、多くの民が斬殺され、龍雲丸も危機的な状態に陥ります. 城を持つことに反対だった龍雲丸に城を持つことを勧めた直虎。身体で温め、口移しの投薬など命懸けの看病に努…

「関ケ原」(2017)

原作は司馬遼太郎氏の名作小説。監督原田眞人さん、岡田准一・役所広司・有村架純さんら豪華キャストで映画化。 原田監督は、「駆け込み女と駆け出し男」(2015)を公開した際、時代劇を撮りたいと仰っていましたのでどんなものが出来るのかと期待しておりま…

「幼な子われらに生まれ」(2017)

原作は重松清さんの同名小説。脚本担当が荒井晴彦さん、監督三島有紀子さん、主演に浅野忠信さん、ヒロイン田中麗奈さん、宮藤官九郎・寺島しのぶさんらが共演です。公開日が「関ケ原」と競合して、どちらを先に観るかと悩みましたが、原作・脚本・監督・出…

第34回「隠し港の龍雲丸」

余りにも衝撃的な出来事で、直虎は悲しみを超え感情が振り切れている。落ちた碁石を拾い続ける直虎の姿に涙が止まらない。「寄り添うしかない」と懸命に直虎の回復を願う龍潭寺の南渓、昊天、傑山の姿にまた涙。 しかし、鈴木重時によって届けられた政次の辞…

「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」(2017)

岩井俊二さんにより劇場公開された同名ドラマ(1993)が原作、大根仁さんによる脚本、新房昭之さんが総監督、プロデユースは「君の名は。」の川村元気さんでアニメ映画化。“おもしろくないわけがない”と期待しておりました。 ところが、びっくり、思いもしな…

「海辺の生と死」(2017)

島尾敏雄さんの小説「島の果て」と敏雄さんの妻・島尾ミホさんの小説「海辺の生と死」の2つの作品をベースにした映画。監督越川道夫さん、主演満島ひかりさん、永山 絢斗さんです。原作未読で、満島さん目当てに観ることにしました。 第2次世界大戦の末期、…

第33回「嫌われ政次の一生」

驚くべき直虎の行動、今回の脚本とてもよかったです。しかし、大変です、政次ロス、どうすればいいんでしょうか。合掌! 井伊谷城開門の不手際を、井伊を乗っ取った己の仕業と首を差し出し、何も語らず逝ってしまうという政次の美学、“嫌われ”政次でした。涙…

「光をくれた人」(2016)

世界的ベストセラー小説「海を照らす光」(M・L・ステッドマン)の映画化。監督は「ブルーバレンタイン」のデレク・シアンフランス、出演者に主役を「それでも夜は明ける」「スイーブ・ジョブズ」のマイケル・ファスベンダー、ヒロイン役を「リリーのすべて…

第32回「復活の火」

井伊に「陽が射す」とみせておいて、とんでもない、近藤康用がでてきて井伊を貶めるという今回。描かれた直虎と政次の友情や政次となつの愛を全部パーにするという結末。これは視聴率を落としますね。しかしもう後がない!(笑) 家康、瀬名にしっかり寄り添っ…

「ありがとう トニ・エルドマン」(2016)

本作、本年度米アカデミー賞外国語映画賞ノミネート作品。不感症気味な人も笑うという面白い作品。監督は、3作目の本作でカンヌ映画祭で評論家から絶大なる支持を得たというマーレン・アデ女性監督(41)。わたしどもの地方ではやっとの公開です。 ルーマニ…

第31回「虎松の首」

盛夏にふさわしく、今週は、政次が首を刎ねその首を直虎が抱き抱えるというホラーでした!(笑) 井伊家は取つぶしになるが、直虎はこの事態にあわてない。的確な指示で一族を隠れ里に移住させ、さらに井伊が蘇ることに必要な虎松を遠くに落とすことにします。…

「東京喰種 トーキョーグール」(2017)

本作、最近数々の話題作に出演中の蒼井優さん出演ですので観ようと決めましたが、なにしろ人喰い(喰種)の話しで、ホラーアクションSF作品となると尻込みします。(笑)しかし、 圧倒的に女性客が多いことに驚きました! 監督は萩原健太郎さん、本作が映画…

第30回「潰されざる者」

今回は方久、政次、直虎、さらに氏真といずれもが「潰されざる人」。交す会話がサスペンスフルでした。特に政次と方久のやり取りにはらはらしました。自分の意見を述べる方久・ムロツヨシさんの滅多に見せない力の籠った演技に驚きです。(#^.^#) 方久、強い…

「銀魂」(2017)

凄い集客力のある作品、しかしヤフーレヴューの評価が低い、いったいどんな作品なのかと関心をもっていました。原作が空知英秋さんの大ヒットコミック。4度TVアニメ化されたという。監督は福田雄一さん、監督でおなじみの多くの俳優さんたちで作った作品…

第29回「女たちの挽歌」

今週のタイトルは「男たちの挽歌」(1986)のもじり。3人の兄弟愛と友情を描いたもの。ここでは直虎と“しの”の熱い女たちの友情ものがたり。ともに直親を愛した女。「井伊家の安泰」を願うが故に葛藤を乗り越え友情に結ばれることに涙です。そして貫地谷さん…

「ライフ」(2017)

あさイチ、今週の「特選!エンタ」(7・14)で青木さやかさんが「夏にぴったりのホラー映画」として紹介してくれたのが観るきっかけです。「地上から離れた密室の無重力空間で、人類と未知の生命体との生き残りをかけた戦いが幕を開け、絶対にラストは明…

「セールスマン」(2016)

本作、本年度アカデミー賞「外国語映画賞」授賞作品。楽しみにしていましたが、やっとわたしどもの地方で公開となりました。監督はイランの名匠アスガー・ファルハディと聞いても本作が初めての鑑賞です。物語の展開がスピーデイで無駄な描写がなくグイグイ…

第28回「死の帳面」

「デスノート」(2016)のもじり。ノートに名前を書かれた人間が死ぬというメモ。ここでは、寿挂尼が「今川に背くものはだれか」と対面して判定を下したノート。直虎は背く者と見なされました。怖いですね!! 今回は、このメモに関わる寿挂尼の生き様、そし…

「メアリと魔法の花」(2017)

本作、「借りぐらしのアリエッティ」「思い出のマーニー」の米林宏昌監督がスタジオジブリ退社後初めて手がけた作品です。原作は英国の女性作家メアリー・スチュアートの同名児童文学作品です。 この作品で監督はどう変化したのか、そしてめざましい活躍をみ…