映画って人生!

宮﨑あおいさんを応援します

劇場鑑賞映画(2023)

「TAR ター」(2022)権力亡者が墜ちる生き様!ケイト・ブランシェットの快演でその悍ましさを見た!

ケイト・ブランシェット主演作、予告編の指揮者姿が恰好よかったので、何の前情報なしで鑑賞。 (笑)音楽無知にオーケストラの専門的な用語など知らず、難解でした。(笑) 第79回ベネチア国際映画祭、第80回ゴールデングローブ賞での主演女優賞作品。 監督・脚…

「銀河鉄道の父」(2023)生き狂った賢治の生き様、これに関わる家族の愛!

早逝した息子宮澤賢治の作品を世に送り出した父政次郎の息子への愛を描いた作品。 誰でも知っている宮澤賢治と言われますが、名前は知っていますが、その作品を深く読んだことも、ましてその生き様など知らない。 監督が成島出さんで、描かれる骨太の親父像…

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3」ユーモアというより感動 、泣ける結末だった!

ジェームズ・ガン監督による「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズは、この「VOLUME 3」が完結編!現行キャストでの最後の作品であり、ジェームズ・ガン監督のMCU最後の作品。これを見ないわけにはいかないと駆けつけました。公開初日、満席でした…

「せかいのおきく」(2023)江戸の糞尿環境、臭い臭いの中での恋物語!やられた!

久々の時代劇!背景は幕末(安政5年~文久元年)、一切斬り合いがない“糞(うんこ)”の話です。これは珍しい作品だと観ることにしました。(笑) 監督・脚本:阪本順治、本作が30作目にして初のオリジナル作品。企画・美術:原田満生、撮影:笠松則通、照明:…

「ヴィレッジ」(2023)村集落の闇、極端・平板で説明的、共感できなかった!

「新聞記者」「余命10年」の藤井道人監督のオリジナル脚本を、横浜流星主演で映画化したヒューマンサスペンス。テーマは日本社会の縮図といえる村集落で生きる異端者の生き様。誰もが感じている、なんか古臭いテーマだと思いながら流星さんの成長を見たいと…

「名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)」(2023)“謎解き”にコナンの原点に戻った感じ、哀ちゃんの人生に涙!

今年もコナンがやってきました。いつも楽しみにしています!劇場版シリーズ第26作目。今作は「黒の組織」と「灰原」がメインストーリーとのこと。 監督:「ゼロの執行人」」の立川譲、原作:青山剛昌、脚本:「業火の向日葵」「純黒の悪夢」「ゼロの執行人」…

「AIR/エア」(2023)“エア・ジョーダン”の誕生秘話、ナイキはジョーダンサイドを如何に掻き口説いたか!

監督がベン・アフレックで、盟友マット・デイモンと初共演するという。これで観ることにしました。 ナイキの伝説的バスケットシューズ「エア・ジョーダン」の誕生秘話。スポーツ界に画期的なスポンサーと選手の契約関係を生み出し、莫大な利益を上げ、ひとつ…

「エスター ファースト・キル」(2022)“家族愛”をテーマに描く、サイコパス”エスター“の結末にリアルさを感じた!

最近よくホラーを観ます。本作は前作「エスター」(2009)の前日譚ということで、「エスターはいかにして危険なサイコパスへと覚醒したのか」がテーマ。前作未見で無謀と知りながら、ブロ友さんの「恐怖より、愚かな人間たちへの皮肉」に誘われ、観ることに…

「いつかの君にもわかること」二度泣けます!まずジョンとマイケル親子に、そして自分の親に感謝で!

2020年度製作作品。「おみおくりの作法」(2013)のウベルト・パゾリーニ監督が脚本を手がけ、余命わずかなシングルファザーが息子の新しい家族探しに奔走する姿を描いたヒューマンドラマ。監督がウベルト・パゾリーニということで観ました。 父と息子の情愛が…

「逆転のトライアングル」(2022)ブラックユーモアで批判した金本位のヒエラルギー、強烈すぎて笑えない(笑)!

「ザ・スクエア 思いやりの聖域」のリューベン・オストルンド監督作ということで観ることにしました。この作品は美術館のキュレイターがスクエアのオブジェを展示して「平等」を市民に説くという話でしたが、全く平等を実践行動で示せないこの男に平等など説…

「Winny」(2023)緻密な裁判劇!未来を切り開く者のために、司法システムの欠陥を暴く!

ファイル共有ソフト「Winny」の開発者が著作権法違反ほう助の罪に問われた裁判で無罪を勝ち取った物語。この事件のことを、恥すかしながら、知らないので、後々のためにと観ることにしました。 監督:松本優作、原案:渡辺淳基、脚本:松本優作 岸建太朗、撮…

「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(2022)奇抜さに面食らったが、今の世界に一番大切な結末だと納得!

第95回アカデミー賞に作品、監督、脚本、主演女優ほか10部門11ノミネートされた作品とのこと。さらにA24作品で製作にルッソ兄弟が関わっているということで、観ることにしました。劇場には結構入っていましたから、みなさん興味があったんだと思います。さて…

「フェイブルマンズ」(2022)母の言葉「すべての出来事には意味がある」を胸に、映画界に入ったスピルバーグ監督の青春物語!

巨匠スティーブン・スピルバーグが、映画監督になるという夢をかなえた自身の原体験を映画にした自伝的作品。今、なぜ、何を伝えたかったのかと、初日公開日初回で観ました。大きな劇場が準備されていましたが、がら空き!でした。(笑) 本作は、第95回アカデ…

「ワース 命の値段」(2019)命の値段は誰が決める、国が依頼した弁護士?

マイケル・キートン主演で、アメリカ同時多発テロ被害者の補償金分配を束ねた弁護士の実話を映画化した社会派ドラマ。 タイトル名で観ることにしました。 監督:サラ・コランジェロ、脚本:マックス・ボレンスタイン、撮影:ペペ・アビラ・デル・ピノ、編…

「アラビアンナイト三千年の願い」(2022)神話は科学にとって代わられると信じる女性に愛を説く恋物語だったとは驚き!

「~怒りのデスロード」のジョージ・ミラー監督とそのスタッフと「ドクター・ストレンジ」のティルダ・スウィントン、「ワイルド・スピード」のイドリス・エルバ出演で描く作品。アラビアンナイトの世界がどう描かれるか、メッセージはと楽しみにしていまし…

「別れる決心」(2022)道ならぬ恋に、 韓国風味一杯な、愛の本質を見た!

ひとりの刑事の男と容疑者となった女のロマンティックなサスペンス作品。今週は、映画「ボーンズ アンド オール」に引き続いて本作、「愛の物語」に挑戦です。監督はパク・チャヌクさん。ある意味、ふたつの作品は似ています。いずれの監督もそれぞれの作品…

「ボーンズ アンド オール」(2022)人食いという強烈な嫌悪イメージが崩れ、愛の深淵を見た!

人を食べてしまう衝動を抑えられない18歳と、同じ秘密を抱える青年(ティモシー・シャラメ)とも恋の行方を描く恋愛ホラー&ロードムービー作品。 人を喰うティモシー・シャラメ。いろいろな作品を観たがこれはないと、この作品を観ることにしました。第79回…

「崖上のスパイ」雪世界での美しいアクションスパイ劇、悲しい結末が希望に繋がる大局感を味わった。

2022年度製作作品。中国の巨匠チャン・イーモウが、1930年代の満州を舞台に描いたスパイサスペンス。監督名で観ることにしました。といっても高倉健出演「単騎、千里を走る」(2005)の監督であったことぐらいしか知りませんでした。本作も高倉健さんの香り…

「バビロン」(2022)圧巻の映像美と音楽を堪能しましたが、よく分からなかった。(笑)

1920年代のハリウッド黄金時代を舞台に撮り上げたドラマ。監督が「ラ・ラ・ランド」のデイミアン・チャゼル、ブラッド・ピット、マーゴット・ロビーら豪華キャストの出演ということで観ることにしました。 今年のアカデミー賞に3部門、作曲賞、美術賞、衣装…

「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ」面食らった!さっぱり分からなかったが、凄かった!

本作は4月より放送がスタートするテレビアニメ第3期「鬼滅の刃 刀鍛冶の里編」を盛り上げるための企画。 激闘を繰り広げたアクションシーンと心を揺さぶる物語が話題となったアニメ第2期「遊郭編」の第10話、第11話と、新エピソードで世界初公開となるアニメ…

「イニシェリン島の精霊」言い争いの連鎖がとんでもない結末に、人間の悲しい業が浮き上がっていた!

「スリー・ビルボード」のマーティン・マクドナー監督作ということで鑑賞。第79回ヴェネチア国際映画祭の脚本賞と男優賞受賞作品です。 監督:マーティン・マクドナー、撮影:ベン・デイビス、美術:マーク・ティルデスリー、衣装:イマー・ニー・バルドウニ…

「レジェンド&バタフライ」壮大な映像に夢がある、日本の風物と心の優しさに、映画人の想いが宿っていた。

織田信長と妻・濃姫との33年間にわたる愛の物語。政略結婚で結ばれた夫婦の笑えて泣けるロマンティックコメディ。濃姫については歴史資料がほとんどないという。タイトルが英語で書かざるを得ない事情のある作品。(笑)しかし、歴史にないこの愛の物語をどう…

「パーフェクト・ドライバー 成功確率100%の女」韓国作だからのアクションと熱い人間ドラマ!

やってきました!韓国の新女性ヒーロー・闇の運び屋で天才ドライバーの登場。演じるのは「パラサイト半地下の家族」に出演した美術家庭教師役のパク・ソダム。さらにパク社長の息子を演じたチョン・ヒョンジュンと共演。まだ冷めやらぬ“パラサイト”の余韻の…

映画「イチケイのカラス」(2023)セリフで語る裁判劇、真の法律家はどうあるべきかを問う作品

TVドラマは観ないのでどうしようかなと思ったのですが、背景が岡山ということで観ることにしました。ところがどっこい!セリフがすばらしい。今でも雨に濡れ置きざりにされた赤い自転車が忘れられない! 講談社「モーニング」で連載された浅見理都さんの同名…

「ファミリア」(2023)テーマはよくわかるし映像も凄いが、エンタメ過ぎて話のリアリティがぼけたかなと!

役所広司、佐藤浩市さんおふたりが出演ということで観ることにしました。 ブラジル移民を抱えるコミュニティの在り方をタイトル「ファミリア」という絶妙なニュンスで描いた作品です。 監督:「八日目の蝉」「いのちの停車場」などの成島出、脚本:いながき…

「非常宣言」(2022)リアルで迫力ある映像だけではない、韓国映画の底力を見せてくれます!

年最初の劇場鑑賞作品は元気のある韓国映画と決めていて、今年はこの作品。 お目当はてソン・ガンホさんですが、芸達者なかたで・・・。(笑) 韓国映画界を代表する俳優ソン・ガンホとイ・ビョンホンが共演し、飛行機内で発生したウイルステロの恐怖を描いた…