映画って人生!

宮﨑あおいさんを応援します

2022-01-01から1年間の記事一覧

「ブータン 山の教室」(2019)美しい風景!素朴な物語、「幸せとは何か?」を問う作品!

ブータンと言えば幸せ度世界ナンバーワンの国という印象、我が国の皇室とも繋がりがあるということで関心はありますが、何にも知らない!ということでこの作品をWOWOWで選択し、鑑賞しました。 先生になって3年の男性、オーストラリアで歌手になりたいという…

「そして、バトンは渡された」(2021)

観た人の92.8%が泣いたという作品!このキャッチコピーに魅かれWOWOWで見ました! わけあって二人の母と三人の父を持つ優子。幼馴染の早瀬との早き結婚に許しを得ようと親巡り、そこで出会う親たちがついた〈命をかけた嘘〉〈知ってはいけない秘密〉に出会う…

「キングダム2 遥かなる大地へ」(2022)全編、ほぼ戦闘シーン。しかし面白かった!シナリオに一本筋が通ていて、映像が壮大で美しい!

前作「キングダム」から3年、待望の「キングダム2 遥かなる大地へ」の公開、楽しみにしていました。 原作は中国の春秋戦国時代を舞台(BC250)に、大将軍になるという夢を抱く戦災孤児の少年・信と、中華統一を目指す若き王・えい政(後の始皇帝)を壮大なス…

東京暮色」(1957)

主役が有馬稲子さん。初めて目にした女優さんでした。美しいが生意気そうだなといった感じでした。先輩に「バカ、女優なんか見るんじゃない!」と叱られた記憶があり、そんな時代の作品です。この作品では有馬さん演じる明子はアプレ(ガール)と呼ばれるん…

「ソー:ラブ&サンダー」(2022)作風に当初戸惑ったが、ソーの再生物語に感動した!

クリス・ヘムズワースがマーベルの人気キャラクター“ソー”を演じる「マイティ・ソー」シリーズの第4弾となるアクション・アドベンチャー大作。 ナタリー・ポートマン出演ということで大変期待していました。 サノスとの激闘の後、“ガーディアンズ・オブ・ギ…

「ファーストラヴ」(2021)初恋で結ばれなかった背後に何があったか?社会派ミステリーです!

タイトルがなんとなく岩井俊二さんっぽい。これも本作を観る理由にあった! 第159回直木賞を受賞した島本理生さんの同名サスペンス小説を北川景子さん主演で、監督:堤幸彦さん、脚本:浅野妙子さんで撮ったとなると、出来がよくない場合は原作のせいだ!と…

「モガディシュ 脱出までの14日間」(2021)緊迫の脱出劇、ハリウッドを超えている。共通の危機でしか握手できない南北、これが悲しかった!

予告編を見て、モガリッシュ市街地でのカーアクション、韓国映画の実力を観てやろうと劇場に駆けつけました。 監督・脚本:リュ・スンワン、撮影:チェ・ヨンファン、編集:イ・ガンヒ、音楽:バン・ジュンソク。 出演者:キム・ユンソク、チョ・インソン、…

「エルヴィス」(2022)「エルヴィスを蘇らしてくれてありがとう」と言いたい映画だった!

ロック・シンガーとして音楽の世界に革命をもたらし、42歳の若さでこの世を去った伝説のスーパースター、エルヴィス・プレスリーの知られざる真実を語るという。何故エルヴィスがスーパースターになれたのか?その死の謎は知りませんでしたが、エルヴィスの…

「鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成」(2022)戸惑いましたが、原作の良さが伝わりました!

原作は、全世界シリーズ累計発行部数8000万部超の荒川弘さんの大ヒット・コミックス作品。「鋼の錬金術師(17)を見てエドとアルの兄弟愛にほだされ、悪評をもろともせず「鋼の錬金術師 復讐者スカー」に次いで本作に挑戦です。(笑) 兄弟愛の最期を見届けよ…

小津作品「お茶漬の味」(1952)映像はすばらしいが、ストーリーがちょっと!!

「麦秋」に次ぐ小津安二郎監督作品。スタッフは「麦春」と同じ。ということで前作によく似た雰囲気の作品、特に映像は同じというシーンが多分に見られます。 田舎出で、妻のコネで貿易会社の機械課部長まで上り詰めたむっつり男性と上流社会出の女性の夫婦が…

「ベイビー・ブローカー」(2022)

監督は「そして父になる」「万引き家族」「真実」」の是枝裕和さん。今やその動向が注目される中で公開されるのが、韓国の著名スタッフ・キャストと組んだ本作。子を“赤ちゃんポスト”に捨てた母とその子を盗んで養子先を斡旋する悪徳ブローカー、そのブロー…

「麦秋」(1951)“紀子”に残っていた記憶に泣け、これからの家族の在り方を想う!

小津安二郎監督は原節子さんを「紀子」という名で演じさせた作品が3本「紀子三部作」と呼ばれている)ありますが、本作は「晩春」(49))に次ぐ2番目の作品です。 監督:小津安二郎、脚本:野田高梧 小津安二郎、製作:山本武、撮影:厚田雄春、編集:浜村…

「PLAN75」(2022)高齢者排除システムがとてもリアルで恐ろしくなり、自分はどう生きるかを考えた!

75歳以上の高齢者には死を選択する権利を認め支援する制度“プラン75”が施行された架空の世界を舞台に、選択を迫られる当事者や制度の運」営に関わる若い人々の葛藤を描くという本作。今年の第75回カンヌ国際映画祭でカメラドール特別表彰に輝いたヒューマン…

「峠 最後のサムライ」(2019)黒澤映画の継承!美しい侍の生き様だった!

何度も公開延期となり、やっと公開になりました。原作は司馬遼太郎の同名ベストラー小説。監督・脚本は「影武者」(80)など数々の黒沢明作品の助監督として関ってきた小泉堯史。主演が役所広司とくると、これは正統派時代劇と観る気になります。 幕末、東西…

「晩春」(1949)行き遅れた娘へのメッセージだけでなく当時の日本人の生き方を問う?

“娘の結婚を巡るホームドラマ”を小津安二郎監督が初めて描いた作品で、その後の小津作品のスタイルとなり、また原節子さんと初めてコンビを組んだ作品で、小津作品の中でも評価の高い作品とのこと。こんなことも知らず、戦後4年目の作品に何が描かれたのかと…

「オールド」(2021)死の恐怖に晒されるが、その結末に唖然!

スリラー映画の名手と呼ばれるM.ナイト・シャマラン監督作です。といっても初めてお目にかかります。WOWOWで鑑賞。 異常なスピードで時間が流れ、急速に年老いていくという不可解な現象に見舞われた一家の恐怖とサバイバルを描いたスリラー。 伏線がうまくつ…

「はい、泳げません」(2022)泳ぎで人生は癒される!

大河「八重の桜」(13)で夫婦だった長谷川博己さんと綾瀬はるかさんが主演で演じるハートフル・ストーリー。泳げない長谷川さんが、水泳コーチ綾瀬さんに魅かれていく物語?「まあいいや!」と観ることにしました。まったく違っていました!(笑) 原作:ノン…

韓国映画「私の頭の中の消しゴム」(2004)記憶が消えても消えないものがある! 泣けます!

韓国映画が観たい!と、WOWOWでぶち当たったのがこの作品。タイトル名が洒落ていて早速鑑賞。 日本のTVドラマのリメイクであったとは知らなかった!タイトルから想像できるようにアツツハイマー症に関わる物語ですが、全く暗さがない!それでいて結構泣け、…

「極主夫道 ザ・シネマ」(2022)「しょうもないな~」「バカだな~」と笑って観た!(笑)

結婚を機に足を洗い、最強の専業主夫として家事に奔走する伝説の元極道が、最大の危機に立ち向かっていくさまをコミカルに描く。 前知識なしで、予告編も観ず、キャスト特に松本まりかさんを観ようと出かけました。松本さんとは朝ドラ“純情きらり”(06)繋が…

「犬王」(2022)室町時代のロックフェス、パフォーマンスは絶品!しかし、テーマはなにか!

古川日出男さんの小説「平家物語 犬王の巻」を元に、南北朝時代に実在していた能楽者の犬王と、その犬王の人生を謡った琵琶法師・友魚の物語をミュージカルアニメで描くという。 監督は「夜は短し歩けよ乙女」「映像研には手を出すな!」の湯浅政明さん。初…

「ライトハウス」(2019)不快で絶望的な恐怖を味わうが、結末はプロテウス神話で、人が持つ闇だった!

外界と遮断された灯台に派遣された2人の灯台守。ふたりはそりがあわない。険悪な状態になっていく中、悪天候で交代船が期待できず、酒びたりになって、狂気と幻想に侵されていくスリラー劇。第72回カンヌ国際映画祭(2019)では国際映画批評家連盟賞の独立選…

「トップガン マーヴェリック」(2022)スカイアクションもストーリーも前作をはるかに凌ぐ快作でした!

やっと公開されました!36年間待ちました。(笑)待った甲斐があった作品でした! 36年後のトップガンで何を描くのか?とても楽しみでした。 アメリカのエリート・パイロットチーム”トップガン”。かつてない世界の危機を回避する、絶対不可能な「極秘ミッショ…

「トップガン」(1986)リアルなエア・アクションとトム・クルーズの笑顔に参った!

「トップガン」はカリフォルニア州サンディエゴにあるミラマー海軍航空基地にある通称トップガンと呼ばれるエリートパイロットを養成する訓練学校を舞台に、若き訓練生たちの挫折と栄光、そして恋愛を描いた作品。トップガンは、米海軍のパイロットの中でも…

「鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー」(2022)物語の壮大性に浸り、「復讐は如何にあるべきか」を考えた!

原作は、全世界シリーズ累計発行部数8000万部超の荒川弘さんの大ヒット・コミックス作。17年の実写映画「鋼の錬金術師」を、原作を読みもせず、アニメも観ないで、各種レビューの低評価も気にせず、「これほどの超人気作品の実写版を見逃してはならず」と鑑…

「プロミシング・ヤング・ウーマン」(2020)死してなお、許さない!若いときの苦い思い出では済まないぞ!

コンペで男子学生にレイプされたことが原因で自殺した親友・ニーナ。ニーナは「医師を目指す将来有望な女学生(プロミシング・ヤング・ウーマン)だった。彼女のため自らも医者への道を捨て、復讐に執念を燃やす女性・キャシーの物語。ブラック・コメディ、…

「流浪の月」(2022)愛に形はない!「こうあるべきだ」と形を決めるから真の愛が見えてこない!

「怒り」(2016)の李相日監督作。前作にとても感動しましたので、本作もと期待しておりました。前作からの広瀬すずさんの成長も観たいという思いもあって・・。 女児誘拐事件の被害者と加害者として世間の注目を集め、その15年後に偶然の再会を果たした2人…

「シン・ウルトラマン」(2022)庵野色いっぱいのウルトラマン、メッセージが生きている!

「ウルトラマン」放送時代を知らず、ウルトラマンの生い立ちをウィキペディアで調べた程度で、その内容をほとんど知りません。企画・脚本が庵野秀明さん、監督を樋口真嗣さんが務めた「シン・ゴジラ」(2018)が面白かったので、同じ脚本・監督による本作、…

「ダーティハリー」(1971)時代の匂いを嗅ぎ取ったイーストウッド刑事の正義!

映画監督ドン・シーゲルとクリント・イーストウッドを世に送り出した作品。 憲法記念日にまさかの刑事の活躍を観るとは!超有名な作品ですが、一度も見たことがなかった!この休みを利用してゲオからの借用DVDで鑑賞しました。 法を無視してでも救いたい命が…

「死刑にいたる病」(2022)「映画史に残る驚愕のラスト」というキャッチコピーは嘘ではなかった!

監督が白石和彌さん。「24人の殺人容疑で逮捕され、そのうち9件が立件・基礎され、すでに第1審で死刑判決が出ている男・榛原大和が、「1件は冤罪だ!」と昔、世話した子・筧雅也(大学生)に冤罪証明させようとするミステリー作品。「どうみてもこの男は死刑…

「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」サム・ライミ色いっぱいのホラー感とアクション、映像美を・・!

期待していた作品の公開、朝一番で観ましたが、満席でした。MCU作品は映画作品のみの鑑賞で、前作を復習して望みました。予告記事も多少読んで、「ストレンジの敵が自分だ」というのも、未知部分の多いこの男の暗部を描き出してくれるものと、さらに監督が「…