映画って人生!

宮﨑あおいさんを応援します

劇場観賞映画(2020)

「青くて痛くて脆い」(2020)しっかり傷つけ、傷つく自分を疑似体験したらいい!

原作が「君の膵臓をたべたい」の住野よるさん。未読です! 吉沢亮さんと杉咲花さん主演作ということで観ることにしました。監督はテレビ演出が多い狩山俊輔さん。初めてお目にかかります。 高校時代と違って、何か意義のあること、自分のアイディテンティを…

「糸」(2020)運命に翻弄されるのではなく、自分次第だと応援してくれる歌の力「糸」

菅田将暉さん、小松菜奈さん主演作ということで駆けつけました。菅田さんの円熟した、小松さんの成長した演技に触れ、満足のいく作品でした! 平成10年(1998)にリリースされた中島みゆきさんの「糸」をモチーフに平成元年生まれの男女がまるで糸のように、…

「2分の1の魔法」(2020)吹替版 あとの2分の1は俺の中にいる!

本作の主演イアンの声優を勤める志尊淳さんが「徹子の部屋」に出演して母への想い、感謝ばかり喋る。そういう作品かと、もうすこし深いものがあるかもしれないとこの作品を選びました。ピクサー作品は「リメンバー・ミー」しか観ていません。 天国の父を復活…

「思い、思われ、ふり、ふられ」(2020)自分を重ね、自分に向かい合う青春!

「胸キュン映画三巨匠」のひとりと称される三木孝浩監督作、楽しみにしていました。 青春のど真ん中、「4人の高校生は実在の誰かに当てはまるぞ!」とリアルに迫ってくる、青春胸キュン作品でありながら、もっと大きな夢のある悩める青春物語。“振られて人生…

「海辺の映画館 キネマの玉手箱」(2020)

お盆に観ると決めていて、大林宣彦監督の遺作、見逃すことは出来ないとコロナウイルス防護を完全にして、越県しての観賞でした。 前作「花筐/HANAGATAMI」を観ており、作風に驚きはないと思っていましたが、末期ガンでありながら前作以上の発想・演出力に驚…

「映画ドラえもん のび太の新恐竜」(2020)なんといってもテーマがすばらしい!! 

「ドラえもん」連載開始から50周年を迎える節目の年。作品のなかでも特別な想い出があるという川村元気さん脚本によるオリジナル「ドラえもん」。 コロナウイルス騒動の混乱ななかでの公開、ここに意義アリです。この作品にヒントがあります。 人生で初めて…

「アルプススタンドのはしの方」(2020)アルプススタンドで声出して大人になるんだ!

SNSで盛り上がっている作品ということで観賞。 高校野球・夏の甲子園大会1回戦に「しょうがないよ!」と駆けつける高校生活に不満、苛立ち、不安を抱く4人の高校生。アルプススタンドのはしの方で応援しているうちに自分が救われ、仲間に「頑張れ!頑張れ…

「名もなき生涯」(2019)

終戦記念日を控えた今、観るべき映画として選んだのが本作。愛と信念でナチスに立ち向かった名もなき農夫(フランツ・イエーガーシュテッター:実在人物)の、175分という長尺での、物語です。 この長尺で、ナチに立ち向かうことで加えられる数々の虐待が苦…

「コンフィデンスマンJP プリンセス編」(2020)騙したと思ったら、ダー子は手の平で踊っていた!

前作は観る人を騙すために騙す作品でしたが、今回は違った。人のためにだます作品、テーマのある作品になっていて大感動でした。とても良い脚本でした! 念のため、騙しテクニックも前作に比して数段手が込んでいました。(笑) 今回はサブタイトル「プリンセ…

「ステップ」(2020)「命の洗濯」ができる作品!

原作が重松清さんの同名小説、未読です。主演が山田孝之さん。結婚3年で妻に先立たれて男手ひとつで娘を育てるシングルファーザーと、母親を亡くし父と2人で人生を歩む娘の10年間の足跡を描いた物語だという。 もうこれだけで観る理由は十分でした。 父と娘…

「ポップスター」(2018)何年も攻撃されてきたが倒れっぱなしは嫌よ!

ナタリー・ポートマン主演作ということで駆けつけました。彼女のために作られた作品と言える映画でした。すばらしいライブシーンがあります! 2000年に銃乱射事件の被害者となった少女が追悼式で唄った歌で一躍スターダムに駆け上ったが、アルコールとスキャ…

「リトル・ミス・サンシャイン」(2006)人生の勝ち負けの評価は自分が満足できたかどうか。他人の評価なんか気にするな!

第79回アカデミー賞で作品賞を含む4部門でノミネートされ、脚本賞と助演男優賞を獲得した作品。デジタル化され再上映されています。 アリゾナからカリフォルニアまでのバス旅行を通じて、崩壊寸前だった家族の再生を描くハートウォーミング・コメディ。 アリ…

「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」(2019)人は見かけで判断してはいけない。その人の心を見抜け!

ウディ・アレン監督がティモシー・シャラメとエル・ファニングを主演に迎えて、“雨のニューヨーク”を舞台にマンハッタンでの甘い週末を楽しみにしていた大学生カップルが、ふとした運命のいたずらに翻弄されて右往左往するすれ違いの行方を描くというロマン…

「ソニック・ザ・ムービー」(2020吹替版)ガンバレ!爽快が一杯の日本発キャラが良い!

日本で生まれの人気キャラクター“ソニック“がハリウッドで映画化され日本に凱旋!ゲームを全く知らないですが、日本発となれば観ないわけにはいきません!早速応援に駆け付けました。まったくのゲームど素人の観賞記です。 ある星から地球にやってきたハリネ…

「ドクター・ドリトル」(2020吹替版) 

コロナ感染状況が第3ステージに入った日、動物たちと遊ぶロバート・ダウニー・Jr.が楽しそうで、アベンジャーズと違った面を見て観ようと本作を選びました。 動物好きの少年が、怪我をしたリスを助けようとドリトル先生の家を訪れ、先生が動物の言葉を話すの…

「家族を想うとき」(2019)宅配ドライバーがなぜ尿瓶をもつか?

2019年度第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。昨年末の公開でしたが、コロナ感染騒動の影響で今だ上映中、ありがたく鑑賞させていただきました。 “観て良かった”と言える作品でした。イギリスの労働問題を扱う作品ですが、コロナ感染騒動で注目…

「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」(2019)

第92回アカデミー賞作品で監督、脚色賞を含む6部門にノミネートされ、衣装デザイン賞を得た作品です。コロナ騒動で遅れましたがやっと公開で、掛けつけました。監督はグレダ・ガーウィグ。キャストはシアーシャ・ローナン、エマ・ワトソン、フローレンス・ピ…

「ルース・エドガー」(2019)

人種差別に抗議する同時多発的デモが連日のように続くアメリカ。この闇を観てみようと本作を選びませた!人種差別を正面から取り上げた作品ではありませんが、その奥にはこれが透けて見えるという、アメリカとはどんな国か?アメリカのアイデンティティを問…

「世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ」(2018)

コロナ騒動のなかでの劇場鑑賞。ウルグアイはサッカーの国というぐらいの知識しかなかったですが、その風土や音楽に癒され、ヒムカの純な政治家思想に触れ、やる気があればここまでやれると、今の時期だから観るべき作品だと思いました! 給料の9割を貧しい…

「バーニング 劇場版」(2018)ミステリーだけでは終わらない、格差の闇に挑んだ作品!

カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で国際批評家連盟賞を受賞した作品ということでWOWOWで観賞。この作品が是枝監督の「万引き家族」と競った作品とは知らなかった。監督は名匠と讃えられるイ・チャンドン。村上春樹さんの短編小説「納屋を焼く」(1983…

「ジョン・F・ドノヴァンの生と死」(2019)

出演者にナタリー・ポートマン、スーザン・サランドン、キャシー・ベイツ、マイケル・ガンボン、ジェイコブ・トレンブレイの名がある。これが本作観賞の動機です。(笑) コロナ騒動のなかなかでやっと観ることができました! 監督はグザヴィエ・ドラン、カン…

「酔うと化け物になる父がつらい」(2020)残された者がなおつらい!

コロナ騒動のなかで、やっと劇場で映画が観れるというので選んだ作品。タイトルだけで泣けそうです。(笑) 実は、出演者に松本穂香さんと恒松祐里さんの名があり、いずれも今泉力哉監督作品に出演、これを観ようとの想いです! 原作は菊池真理子さんの“実体験…

「アガサ・クリスティーねじれた家」(2017)劇場公開日 2019年4月19日

原作はアガサ・クリスティが‘49年に発表した長編小説「ねじれた家」。「オリエント急行殺人事件」「ナイル殺人事件」より10数年後の作品で、クリスティ自らが最高傑作と語った作品の初映画化です。ライアン・ジョンソン監督がこの作品をオマージュして「ナイ…

「人間の時間」Human, Space, Time and Human

狂才キム・ギドクが描くエィストピアを観てみようとこの作品に挑戦、監督作品は本作が初めてです。韓国ではいまだ公開されていない作品とのこと。「パラサイト」(2019)の先をいくような作品、受け入れることが出来なかったんですかね!現代人を一度地獄に…

「もみの家」(2020)

「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」の南沙良さん出演、さらに残念なんですが、佐々木すみえさんの遺作ということで駆けつけました。こちらは1か月遅れの公開です。 心に悩みを抱え不登校になってしまった少女本田彩花(南沙良)が青少年自立支援施設“もみ…

「娘は戦場で生まれた」(2019)

シリア内戦で生まれた娘のためにカメラを持ち、生きた証を映像に残した母親のドキュメントです。2019年カンヌ国際映画祭最優秀ドキュメンタリー賞を獲得、本年度アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にもノミネイトされた作品です。 芝居で作った映像では感じ…

「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 永遠と自動手記人形」(2019)

とても美しい映像と評判の京都アニメ。観たことがない!新作がコロナウイルスの影響で公開延期となりましたが、幸いかな外伝が劇場で再上映というので駆けつけました。アニメもTV版も見ず、情報なしでの鑑賞。 映像が美しいのはもちろん、圧倒的な“美しい心”…

「レ・ミゼラブル」(2019)ライオンの子を盗んだ話だ! 

2019年カンヌ国際映画祭で「パラサイト」と並んでパルムドールを競い、見事審査員賞に輝き、さらには第92回アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされた作品。やっと観ることができました。 パリの郊外ヴィクトル・ユーゴーの名作「レ・ミゼラブル」で知ら…

「囚われた国家」(2019)

「猿の惑星:創世記」(2011)のルパート・ワイアット監督。エイリアンによって管理・支配された社会で自由のために立ち上がったレジスタンスたちの戦いを描いた近未来SFサスペンス、ということでこの作品を選びました。 エイリアンが活躍する作品と思ってい…

「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」(2020)

すばらしい作品で、三島由紀夫さんと芥正彦さん(東大全共闘きっての理論家)の論争など滅多に観れるものでなくその迫力に圧倒されましたが、これが喧嘩にならない、お互いに相手のいうことに耳を貸し、譲ることはないがその論に敬意を払うという、今の政治…