映画って人生!

宮﨑あおいさんを応援します

「最後まで行く」(2023)お笑い一杯の日本ノワール作品だった!

ひとつの事故を発端に追い詰められていく刑事の姿を描いたクライムサスペンス。2014年の同名韓国映画のリメイク。中国やフランスなど各国でもリメイクされた作品とのこと。監督が藤井道人、岡田准一、綾野剛出演ということで、リメイクでも観ると初日初回に…

「戦場のピアニスト」(2002)原題:The Pianist

2002年度製作作品。名作中の名作。ナチスドイツ侵攻下のポーランドで生きた実在のユダヤ人ピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンの自伝の映画化、監督はポランスキーで彼もまたポーランド人の両親のもとに生まれ、収容所で母親を亡くし、各地を放浪して…

「TAR ター」(2022)権力亡者が墜ちる生き様!ケイト・ブランシェットの快演でその悍ましさを見た!

ケイト・ブランシェット主演作、予告編の指揮者姿が恰好よかったので、何の前情報なしで鑑賞。 (笑)音楽無知にオーケストラの専門的な用語など知らず、難解でした。(笑) 第79回ベネチア国際映画祭、第80回ゴールデングローブ賞での主演女優賞作品。 監督・脚…

「オフィサー・アンド・スパイ」(2019)圧倒的な映像力で魅せる冤罪事件、そこに見え隠れする国家の闇!

19世紀フランスで実際に起きた冤罪事件“ドレフュス事件”を「戦場のピアニスト」(2002)のロマン・ポランスキー監督が映画化した歴史サスペンス。第76回ベネチア国際映画祭(2019)で銀獅子賞作品。WOWOWで鑑賞しました。 原作:作家ロバート・ハリスの…

「銀河鉄道の父」(2023)生き狂った賢治の生き様、これに関わる家族の愛!

早逝した息子宮澤賢治の作品を世に送り出した父政次郎の息子への愛を描いた作品。 誰でも知っている宮澤賢治と言われますが、名前は知っていますが、その作品を深く読んだことも、ましてその生き様など知らない。 監督が成島出さんで、描かれる骨太の親父像…

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3」ユーモアというより感動 、泣ける結末だった!

ジェームズ・ガン監督による「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズは、この「VOLUME 3」が完結編!現行キャストでの最後の作品であり、ジェームズ・ガン監督のMCU最後の作品。これを見ないわけにはいかないと駆けつけました。公開初日、満席でした…

「マッドマックス 怒りのデス・ロード」(2015)マッドなデス・ロードで世紀末を語る!

原爆で荒廃した世紀末、バイオレンスなカーアクションで描いたジョージ・ミラー監督の代表作。恥ずかしながら、まだ観ていなかった。(笑) 第88回アカデミー賞(2016)で作品賞、監督賞ほか10部門でノミネートされ、編集、美術、衣装デザイン、音響編集、録音…

「せかいのおきく」(2023)江戸の糞尿環境、臭い臭いの中での恋物語!やられた!

久々の時代劇!背景は幕末(安政5年~文久元年)、一切斬り合いがない“糞(うんこ)”の話です。これは珍しい作品だと観ることにしました。(笑) 監督・脚本:阪本順治、本作が30作目にして初のオリジナル作品。企画・美術:原田満生、撮影:笠松則通、照明:…

「42 世界を変えた男」黒人差別に堪え、驚くべき勇気でチームに貢献し、野球の世界を変えた男の物語。

2013年製作作品。2023年4月15日のフエニウェイパーク。エンゼルスとレッドソックスの試合。大谷選手が背番号42で出場、「これはなんだと驚きましたが、この日はジャッキー・ロビンソンが黒人として初めてメジャーの試合に出場した記念日(1947年4月15日)で…

「ヴィレッジ」(2023)村集落の闇、極端・平板で説明的、共感できなかった!

「新聞記者」「余命10年」の藤井道人監督のオリジナル脚本を、横浜流星主演で映画化したヒューマンサスペンス。テーマは日本社会の縮図といえる村集落で生きる異端者の生き様。誰もが感じている、なんか古臭いテーマだと思いながら流星さんの成長を見たいと…

「リンカーン」(2012)したたかで人間くさいリンカーン。リンカーン像を一変させてくれました!

スピルバーグ監督作としては評判が悪い!(笑)ということで観ることにしました。 監督:スティーブン・スピルバーグ、原作:ドリス・カーンズ・グッドウィン、脚本:トニー・クシュナー、撮影:ヤヌス・カミンスキー、美術:リック・カーター、編集:マイケル…

「FLEE フリー」(2022)アニメで描く難民逃亡の実態!恐怖のトラウマが如何に癒されていったか!

20年の時を経て祖国アフガニスタンからの脱出を語る青年アミンの姿をとらえたドキュメンタリー。アカデミー賞3部門にノミネートされた話題の作品です。 デンマーク・スウェーデン・ノルウェー・フランス合作作品。難民問題で苦しむ国の合作作品ということで…

「名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)」(2023)“謎解き”にコナンの原点に戻った感じ、哀ちゃんの人生に涙!

今年もコナンがやってきました。いつも楽しみにしています!劇場版シリーズ第26作目。今作は「黒の組織」と「灰原」がメインストーリーとのこと。 監督:「ゼロの執行人」」の立川譲、原作:青山剛昌、脚本:「業火の向日葵」「純黒の悪夢」「ゼロの執行人」…

「シンドラーのリスト」(1993)ホローコストの奥にある“戦争の狂気”を描き、「不戦」を訴えた作品!

スティーブン・スピルバーグ監督が、ナチススによるユダヤ人大虐殺から多くの命を救った実在のドイツ人実業家オスカー・シンドラーを描いた名作。 恥かしながら、本作未鑑賞でした。「フェイブルマンズ」(2022)を観て、そのうち観ようと思っていたところに…

「AIR/エア」(2023)“エア・ジョーダン”の誕生秘話、ナイキはジョーダンサイドを如何に掻き口説いたか!

監督がベン・アフレックで、盟友マット・デイモンと初共演するという。これで観ることにしました。 ナイキの伝説的バスケットシューズ「エア・ジョーダン」の誕生秘話。スポーツ界に画期的なスポンサーと選手の契約関係を生み出し、莫大な利益を上げ、ひとつ…

「夕陽のガンマン」(1966)ぶつかり合う正義、どちらが賞金を獲るか!音楽で描く拳銃アクション!見せどころ一杯だった。

クリント・イーストウッド主演、セルジオ・レオーネ監督作品のマカロニ・ウェスタン3作品の「荒野の用心棒」に次ぐ第2作目作品。 監督:セルジオ・レオーネ、撮影:マッシモ・ダラマーノ、音楽:エンニオ・モリコーネ。 出演:クリント・イーストウッド、リ…

「エスター ファースト・キル」(2022)“家族愛”をテーマに描く、サイコパス”エスター“の結末にリアルさを感じた!

最近よくホラーを観ます。本作は前作「エスター」(2009)の前日譚ということで、「エスターはいかにして危険なサイコパスへと覚醒したのか」がテーマ。前作未見で無謀と知りながら、ブロ友さんの「恐怖より、愚かな人間たちへの皮肉」に誘われ、観ることに…

「X エックス」(2022)ホラーもたっぷり楽しめますが、作品の裏を考えることに意味がある!

史上最高齢の殺人鬼夫婦が住む屋敷に足を踏み入れてしまった3組のカップルの運命を描いたホラー作品(映画COM)。A24 が仕掛けたホラー映画ということで観ました。史上最高齢の殺人鬼夫婦は説明のし過ぎ?これを知らないで観たほうが絶対に面白いです。 前知…

「いつかの君にもわかること」二度泣けます!まずジョンとマイケル親子に、そして自分の親に感謝で!

2020年度製作作品。「おみおくりの作法」(2013)のウベルト・パゾリーニ監督が脚本を手がけ、余命わずかなシングルファザーが息子の新しい家族探しに奔走する姿を描いたヒューマンドラマ。監督がウベルト・パゾリーニということで観ました。 父と息子の情愛が…

ブラック・フォン」(2022)「電鈴!」「誰だ?」と怖いが、「生きてるの?」と大混乱、原作者がスティーブン・キングの息子さんと知って・・!(笑)

「タイトル」で怖い話だと思って、観ることにしました。原作者が「IT イット」の原作者スティーブン・キングの息子さん(ジョー・ヒル)とは知らずにみて、このことを知り、なるほどという作品でした。 (笑) 監督:「ドクター・ストレンジ」のスコット・デリ…

「逆転のトライアングル」(2022)ブラックユーモアで批判した金本位のヒエラルギー、強烈すぎて笑えない(笑)!

「ザ・スクエア 思いやりの聖域」のリューベン・オストルンド監督作ということで観ることにしました。この作品は美術館のキュレイターがスクエアのオブジェを展示して「平等」を市民に説くという話でしたが、全く平等を実践行動で示せないこの男に平等など説…

「俺たちに明日はない」(1967)タイトルがすばらしい、虚無感で銀行強盗。その時代を活写し、時代を先取りした作品だった!

大恐慌時代のアメリカに実在した強盗カップル、ボニーとクライドの破滅的な青春を描き、アメリカン・ニューシネマの原点となった傑作犯罪映画。 “アメリカン・ニューシネマ”といわれても何のことだか分からず、恥ずかしながら、NHKBSで鑑賞しました。 「エブ…

「耳をすませば」(2022)雫と聖司の10年後。挫折しかけてもふたりだから追い続けられる夢!

スタジオジブリの人気アミメ作品にあやかった作品と、後で観ると決めた作品。WOWOWに初登場で観ることにしました。 監督:平川雄一朗、原作:柊あおい、脚本:平川雄一朗、撮影:中山光一、編集:山口牧子、音楽:高見優、主題歌:杏。 出演者;清野菜名、松…

「Winny」(2023)緻密な裁判劇!未来を切り開く者のために、司法システムの欠陥を暴く!

ファイル共有ソフト「Winny」の開発者が著作権法違反ほう助の罪に問われた裁判で無罪を勝ち取った物語。この事件のことを、恥すかしながら、知らないので、後々のためにと観ることにしました。 監督:松本優作、原案:渡辺淳基、脚本:松本優作 岸建太朗、撮…

「アメリカン・ビューティー」(1999)とんでもない家族崩壊物語。が、書き手の心が“すこんと”心に入って来る凄い作品だ。

現代アメリカの理想的家族の崩壊劇を通して、現代アメリカ社会の抱える闇をコミカルに描き出すというもの。 本作は第72回アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞、撮影賞を獲得した作品です。 監督:サム・メンデス、脚本:アラン・ポール、撮影…

「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(2022)奇抜さに面食らったが、今の世界に一番大切な結末だと納得!

第95回アカデミー賞に作品、監督、脚本、主演女優ほか10部門11ノミネートされた作品とのこと。さらにA24作品で製作にルッソ兄弟が関わっているということで、観ることにしました。劇場には結構入っていましたから、みなさん興味があったんだと思います。さて…

「フェイブルマンズ」(2022)母の言葉「すべての出来事には意味がある」を胸に、映画界に入ったスピルバーグ監督の青春物語!

巨匠スティーブン・スピルバーグが、映画監督になるという夢をかなえた自身の原体験を映画にした自伝的作品。今、なぜ、何を伝えたかったのかと、初日公開日初回で観ました。大きな劇場が準備されていましたが、がら空き!でした。(笑) 本作は、第95回アカデ…

「リコリス・ピザ」15歳の男の子が25歳の女性をひと目で好きになった、その先は絶対見たい!

2021年製作作品。リコリス・ピザとは何か。1970年代のアメリカ、サンフェルナンド・バレーを舞台に15歳の男の子が25歳の女性をひと目で好きになって、その先は・・という話。 男の子なら絶対に観たくなると新海監督の「言の葉の庭」(2013)を思い出し、その…

「ワース 命の値段」(2019)命の値段は誰が決める、国が依頼した弁護士?

マイケル・キートン主演で、アメリカ同時多発テロ被害者の補償金分配を束ねた弁護士の実話を映画化した社会派ドラマ。 タイトル名で観ることにしました。 監督:サラ・コランジェロ、脚本:マックス・ボレンスタイン、撮影:ペペ・アビラ・デル・ピノ、編…

「アラビアンナイト三千年の願い」(2022)神話は科学にとって代わられると信じる女性に愛を説く恋物語だったとは驚き!

「~怒りのデスロード」のジョージ・ミラー監督とそのスタッフと「ドクター・ストレンジ」のティルダ・スウィントン、「ワイルド・スピード」のイドリス・エルバ出演で描く作品。アラビアンナイトの世界がどう描かれるか、メッセージはと楽しみにしていまし…