映画って人生!

宮﨑あおいさんを応援します

「ミセス・ハリス、パリへ行く」(2022)家政婦だからの善意で、夢のドレスを手に入れる!

家政婦のおばちゃんが500ポンドもってクリスチャン・ディオールのドレスを買いにゆくという話。WOWOWで放映。シンプルな話の裏に何かあるなと観ることにしました。 家政婦という仕事は最高だ!と感じました! 原作:アメリカの人気作家ポール・ギャリコ…

「アイネクライネナハトムジーク」(2019) 結婚は出会いより、「会えてよかった」と愛する努力!

三浦春馬さんが亡くなって3年(2020年7月18日)、爽やかな笑顔を思い出してこの作品を選びました。 監督が恋愛ベタな若者を描いて評判の今泉力哉さんで(笑)、三浦さんの主演作品。今思えばもっとしっかり恋をさせてあげたかったと三浦さんご本人の性格が出た…

「キングダム 運命の炎」(2023)戦闘シーンだけでない!面白味に深みが増していた!

原泰久さんの人気漫画を実写映画化した大ヒット作「キングダム」シリーズの第3作。本作は、原作の中でも「キングダムの魂」と呼ばれる「紫夏編」と「馬陽の戦い」を一つにまとめた作品とのこと。原作未読です。予告どおり、百人衆の長になった真の成長ぶりを…

「あちらにいる鬼」(2022)地獄の不倫愛憎劇に、寺島、豊川、広末の快演!

原作は作家・井上荒野さんが自身の父である作家の井上光晴と母、そして瀬戸内寂聴さんをモデルに男女3人の特別な関係をつづった同名小説だという。新しい寂聴さんの見方が出来るかもしれないとWOWOWで観ることにしました。 監督:廣木隆一、脚本:荒井晴彦、…

「ミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE」見えざる敵に、史上最大のアクションで対決!

トム・クルーズの代名詞で、世界的人気を誇るスパイアクション「ミッション:インポッシブル」シリーズの第7作。シリーズ初の2部作となり、イーサン・ハントの過去から現在までの旅路の果てに待ち受ける運命を描くという。これで観ますよね!(笑) 「君たちは…

「土を喰らう十二ヵ月」(2922)どの料理も食べたかった、食べることで生と死を知る!

とても評判の良い作品。タイトルの面白さで、WOWOWで観ました。 原案:作家・水上勉の料理エッセイ「土を喰う日々 わが精進十二カ月」、未読です。監督・脚本:「ナビィの恋」の中江裕司、撮影:松根広隆、録音:渡辺丈彦、美術:小坂健太郎、音楽:大友良英…

「コクリコ坂から」(2011)出生秘密を抱えた高校生の恋と青春、主役は60年安保に揺れた時代性だった!

「君たちはどう生きるか」の公開日にちなみ、金ロは「風の谷のナウシカ」(7月7日放送)についでコクリコ坂から」(7月14日)を放送してくれました。 恥かしながら、この作品を始めて観ました。この作品の時代性に衝撃を受け、「君たちはどう生きるか」を見…

「君たちはどう生きるか」(2023)監督の遺言!ご苦労様と感謝!

「宣伝は一切しない」とポスターだけが公表され、物語はベールに包まれたままの作品。漏れ聞かれたのは、タイトルは宮崎監督が感銘を受けた吉野源三郎の同名小説から採ったがネーミングだということ。「先入観なく、まっさらな気持ちで見てもらいたい」とい…

「風の谷のナウシカ」(1984)「君たちはどう生きるか」を観る前に観てよかった!

「君たちはどう生きるか」の公開日を迎えました。宣伝は一切しない、ポスターだけが公表され、物語はベールに包まれたままです。「君たちはどう生きるか」のタイトルは宮崎監督が感銘を受けた吉野源三郎の同名小説から採ったと言われ、宮崎監督が最新作のア…

「Pearl パール」(2023)残酷なサイコパスへの変貌!これが時代経て継がる恐怖!

映画スタジオA24作品。前作「X エックス」(2022)でマキシーンとパールを演じたミア・ゴスが前作のパールの若かりし頃を描くという。前作でのミア・ゴスの快演があり、テーマが「何故彼女が史上最高齢のサイコキラーになったか」、さらに完結編「MaXXXine(…

「禁じられた遊び」(1952)子供の遊びでこれほどの戦争禁止を訴える作品になるとは!

名作中の名作。主題曲の「愛のロマンス」は大好きで、よく耳にしますが作品を観たのは今回が初めて! 主人公5歳の少女ポーレットのあどけなさに圧倒され、ラストシーンで「ミシェル!ママ!」と叫び雑踏の中に走り出す姿に、「絶対に戦争はやってはダメだ!…

「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」(2023)インディの黄昏、納得の最終編だった!

2023年度作品。1981年「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」から始まってシリーズ5作目で完結編だという。前作から15年ぶりの公開です。しかも描かれるのは“最後にして最大の冒険”だという。これでは観ないわけにはいきません。というわけで公開日、吹替版…

「アキラとあきら」(2022)銀行の使命とは!宿命的な出会いをした男たちの友情!

三木孝浩監督作は観ることにしていますが、見落としており、WOWOWで観ました。 原作:「半沢直樹」シリーズなどで知られる人気作家・池井戸潤の同名小説。未読です。監督:恋愛・青春ものの名手といわれる三木孝浩、脚本:池田奈津子、撮影:柳田裕男、編集…

「大名倒産」江戸風物の中で描く倒産劇に笑いいっぱい!今の世に求められるリーダー像を問う!

ベストセラー作家・浅田次郎原作×超豪華キャストで贈る人生逆転エンターテインメント作品!!これで観ることにしました。(笑) 原作:浅田次郎、監督:「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」「「そして、バトンは渡された」の前田哲、脚本:「七つの会議」…

「川っぺりムコリッタ」(2022)生きていることが幸せだと感じる瞬間を味わった!

富山市がロケ地。ここから見える立山連峰を見てやろうとWOWOWで観ました。 “ムコリッタ“の意味は?仏教の時間の単位のひとつ(1/30日=48分)を表す仏教用語で、”ささやかな幸せ”を意味するとのこと。 孤独な青年がアパートの住人との交流を通して社会との接…

「青いカフタンの仕立て屋」(2022)伝統のペトロールブルーに隠れた、狂おしい性の話だった!

映画で馴染みのモロッコが舞台、魅惑的だ!ということで観ることに。シネマクレールで鑑賞。でも、そんな話ではなかった。ナイスな宣伝でした!(笑) 結構女性客は入っていました!「カフタンドレス」というのが魅惑的なんですかね! 監督:マリヤム・トゥザ…

「トゥモロー・モーニング」(2022)離婚劇?たわいない夫婦喧嘩だった!

明日、調停で離婚するという結婚10年目の夫婦の心情を結婚前夜の記憶を交差させながら描くミュージカル。人気のミュージカル舞台の映画化ただという。 監督:ニック・ウィンストン、原作:ローレンス・マーク・ワイス、脚本:ローレンス・マーク・ワイス、撮…

「ゲット・アウト」(2017)一味違うホラー!黒人の悲劇が刻み込まれた、 “痛みを感じる”ホラーだった!

「NOPE/ノープ」(2022)を見て、この作品を観たいと思っていたところWOWOWが放送してくれました。とてもラッキーでした。 アメリカのお笑いコンビ「キー&ピール」のジョーダン・ピールが初メガホンをとったホラー。低予算ながら全米で大ヒットを記録し、…

「M3GAN ミーガン」(2023)制御不能という恐怖!愛はプログラムできるか?

子どもを守るAI人形が引き起こす惨劇を描いた“サイコスリラー”。AIというまさに今、話題となっている社会現象をモチーフに描いた作品ということで、観ることにしました。 製作がジェームス・ワンとジェイソン・プラムがコラボするという作品でも注目、果たし…

「渇水」(2023)誰かを救いたいと思う気持ちが人には必要だと思わせてくれる!

「凶悪」「虎狼の血」の白石和彌監督が企画プロデュースということで、骨太の社会派映画?と観ることにしました。 原作:河林満さん(2008年没)の同名小説。1990年度文学界新人賞、第103回芥川賞候補作品。未読です。 監督:高橋正弥、脚本:及川章太郎、撮…

「怪物」(2023)怪物とは何か、その答えが分かった時に顔を覆った!

是枝監督作品。第76回カンヌ国際映画祭でLGBTQを扱うクィア・パルム賞、さらに坂元裕二さんの脚本賞という2冠獲得作品。作曲も3月に他界された坂本龍一さんが手がけたもので注目されています。これだけで観るに値するんですが、最近の是枝作品は作り込み過ぎ…

「TITANE チタン」頭にチタンを埋めた女性の殺人とセックス、痛くて吐き気がするが、生を感じた。

2021年度製作フランス・ベルギー作品。頭にチタンを埋め込まれた主人公がたどる数奇な運命を描き、2021年・第74回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールに輝いた作品。「30分観て、げ~と思ったらやめろ!」という案内を見て、“観てやろう!”と、WOWOWで観…

「さかなのこ」(2022)“魚が好き”で人気者になったさかなクン、 “のん”の一挙一動がこれ以上のメッセージだった。

「横道世之介」(2012)でタッグを組んだ沖田修一監督と脚本家の前田司郎さん。これに「あまちゃん」の“のん”さん主演作品。見逃して悔しい作品!やっとWOWOW初放送で観ることができました。 原作:さかなクンの自叙伝「さかなクンの一魚一会 まいにち夢中な…

「The Witch 魔女 増殖」(2022)世界感の謎の面白さ!超能力アクションは今一つだった!

韓国映画、「哀しみが少女を完全体へと変貌させる予測不能のストーリー展開、衝撃のバトル・アクション!」というコピーを見て、観ることにしました!(笑) 人体実験で殺人兵器と化した少女の戦いを描き話題を呼んだ韓国映画「The Witch 魔女」のシリーズ第2…

「戦争と女の顔」(2019)戦争を全く語らない戦争映画だからこそ伝わる、戦争の悲惨さ!

原案がノーベル文学賞作家のスヴェトラーナ・アレクシエーヴィチが独ソ戦に参戦した女性たちに話を聞いてまとめた証言集「戦争は女の顔をしていない」。未読です。 ロシア作品には興味がある!さらにノーベル賞受賞作ということで、WOWOWで鑑賞しました。ロ…

「最後まで行く」(2023)お笑い一杯の日本ノワール作品だった!

ひとつの事故を発端に追い詰められていく刑事の姿を描いたクライムサスペンス。2014年の同名韓国映画のリメイク。中国やフランスなど各国でもリメイクされた作品とのこと。監督が藤井道人、岡田准一、綾野剛出演ということで、リメイクでも観ると初日初回に…

「戦場のピアニスト」(2002)原題:The Pianist

2002年度製作作品。名作中の名作。ナチスドイツ侵攻下のポーランドで生きた実在のユダヤ人ピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンの自伝の映画化、監督はポランスキーで彼もまたポーランド人の両親のもとに生まれ、収容所で母親を亡くし、各地を放浪して…

「TAR ター」(2022)権力亡者が墜ちる生き様!ケイト・ブランシェットの快演でその悍ましさを見た!

ケイト・ブランシェット主演作、予告編の指揮者姿が恰好よかったので、何の前情報なしで鑑賞。 (笑)音楽無知にオーケストラの専門的な用語など知らず、難解でした。(笑) 第79回ベネチア国際映画祭、第80回ゴールデングローブ賞での主演女優賞作品。 監督・脚…

「オフィサー・アンド・スパイ」(2019)圧倒的な映像力で魅せる冤罪事件、そこに見え隠れする国家の闇!

19世紀フランスで実際に起きた冤罪事件“ドレフュス事件”を「戦場のピアニスト」(2002)のロマン・ポランスキー監督が映画化した歴史サスペンス。第76回ベネチア国際映画祭(2019)で銀獅子賞作品。WOWOWで鑑賞しました。 原作:作家ロバート・ハリスの…

「銀河鉄道の父」(2023)生き狂った賢治の生き様、これに関わる家族の愛!

早逝した息子宮澤賢治の作品を世に送り出した父政次郎の息子への愛を描いた作品。 誰でも知っている宮澤賢治と言われますが、名前は知っていますが、その作品を深く読んだことも、ましてその生き様など知らない。 監督が成島出さんで、描かれる骨太の親父像…