映画って人生!

宮﨑あおいさんを応援します

2020-01-01から1年間の記事一覧

「評決のとき」(1996)目と頭でなく、ハートで陪審員の心を掴め!

裁判を目前に控えていまして、裁判劇を観たいと思っているところに、WOWOWでの放送。 原作はジョン・グリシャムの処女作。彼の新米弁護士時代の体験に基づく作品。 新米弁護士が、街を荒らす無法者の白人ふたりが黒人少女を強姦。これに復讐した黒人の…

「浅田家!」(2019)パンフレットでより深く味わえる作品です!

「湯を沸かすほどの熱い愛」「長いお別れ」の中野量太監督作ということで期待していました。家族の絆の物語、しっかり描かれていて、監督らしい作品でした。 小さいころから写真好きで、家族の応援のなかで撮ったユニークな家族写真で世に知られ、東北大地震…

「ザ・シークレット・サービス」(1993)ケネディ暗殺事件をモチーフに、ただの犯人追跡のエーゼント物語ではない!

米大統領選が目前に迫っています。大統領を身を投げ出して守る護衛官の話ということで、NHKBSプレミアムで観賞。 第66回アカデミー賞(1994)で助演男優賞、編集賞、脚本賞にノミネートされた作品。物語は抜群に面白いです! ケネディ大統領付き護衛官…

「インターステラー」(2014)5次元は空間、時間、重力、愛情の世界だった!

[テネット]、映像の謎解きのような難解な作品でした。そこで、監督の映像世界を知りたくて、この作品に挑戦、DVD鑑賞です。 世界的な飢饉や地球環境の変化によって人類の滅亡が迫る近未来。最愛の娘を残し未知の宇宙へと旅立った元宇宙飛行士が、宇宙と…

「映像研には手を出すな!」(2020)

大童澄瞳さんの人気コミック。TVによるアニメ版、実写版がある。湯浅政明さんのアニメを作る覚悟と思いと狂気に満ちたアニメ版を観ていて、映画化は“手を出すな!”の暴挙だと思っていましたが、「思い、思われ、ふり、ふられ」(2020)の浜辺美波さんと福…

劇場版 「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」(2020)極限状態で知った愛の物語! 

Sincerelyで始まる物語。ヴァイオレットとギルベルトの戦場シーンが京アニの事故が重なり、ふたりの愛の物語は、極限状態で得た人の優しさに溢れていて、涙が止まらなかった。このような作品はもう出てこないのでは! 原作もTV版も見ておらず、「外伝」を…

「TENET テネット」(2020)

クリストファー・ノーラン監督作。とても評判のよい作品で期待しておりました。 スパイとしての能力を買われた男が、ある組織から、未来からやって来る敵と戦って、第三次世界大戦を阻止して欲しいと頼まれる。彼は時間が逆行する兵器を売買する商人を炙り出…

「ホテル・ムンバイ」(2018)

2008年のインド・ムンバイ同時多発テロでテロリストに占拠されたタージマハル・パレス・ホテルでの人質脱出劇の映画化。オリンピックを控えている日本としてはぜひ観ておくべき作品とWOWOWシネマで観賞。 2008年11月26日夜、インドを代表する五つ星ホテ…

「窮鼠はチーズの夢を見る」(2019)

この作品、ホモセクシュアルの愛の物語ということで、観るのを躊躇しました。(笑) が、もうそんな時代ではないということを実感させてくれました。「愛はなんだ」(2019)のホモセクシュアル版といったところ、観客もこの作品公開時と同じように若い女性で溢…

「ミッドウェイ」(2019)リアルな戦場描写で戦争の痛みを感じる作品!

太平洋戦争のターニングポイントとなったミッドウェイ海戦を描いた戦争ドラマ。監督が「インデペンデンス・デイ」「ホワイトハウス・ダウン」のローランド・エメリッヒということで、楽しみにしていました。 日本の真珠湾奇襲。ハワイ西方で訓練中であった米…

「グリンチ」(2018)サンタさんへのお願いは何にしようかな?

WOWOWシネマで初公開、「SING/シング」(2016)のイルミネーション・エンターテインメント作品ということで観賞しました。 原作は1957年発表のドクター・スースの名作絵本「いじわるグリンチのクリスマス」。すでにTVアニメ、実写版(2000)があり、…

「人数の町」(2019)

気になるタイトルに、主演が中村倫也さん、共演に石橋静河さんということで観ることにしました。 監督はCMやMVで活躍の荒木伸二さん、映画監督レビュー。第1回木下グループ新人監督賞・準グランプリに選ばれたオリジナル・ストーリーです。 借金取りに…

「宇宙でいちばんあかるい屋根」(2020)

本作が清原果耶ちゃんの映画初主演作品。さらに「新聞記者」(2019)の藤井道人監督が描く思春期の少女の成長物語に興味をもって、観ることにしました。 監督がこんなファンタジーで、ピュアな物語を作るのか!清原果那ちゃんの持てる全ての佇まいがスクリー…

「オペラ座の怪人」(2004)“忍ぶ恋”という結末に泣いた!

全世界で大ヒットのミュージカル「オペラ座の怪人」の映画化。ミュージカルは苦手で観ませんが、大ヒットということで、NHKBSプレミアムで観賞。 音楽が素晴らしく、ミュージカル部分が普通の会話のように耳に入って来て、映画だからこそ描けるスケール…

「幸せへのまわり道」(2019)原題:A BEAUTIFUL DAY IN THE NEIGHBORHOOD

トム・ハンクスが第92回アカデミー賞助演男優賞を獲得した作品。ということで観ることにしました。 強面の若き雑誌記者ロイド・ボーゲルがアメリカの国民的子ども番組の司会者フレッド・ロジャース(1928~2003)との交流を通して、人間的な成長を遂げていく…

「青くて痛くて脆い」(2020)しっかり傷つけ、傷つく自分を疑似体験したらいい!

原作が「君の膵臓をたべたい」の住野よるさん。未読です! 吉沢亮さんと杉咲花さん主演作ということで観ることにしました。監督はテレビ演出が多い狩山俊輔さん。初めてお目にかかります。 高校時代と違って、何か意義のあること、自分のアイディテンティを…

「ミザリー」(1991)なんでこんな映画を観るの? アニーのミザリーへの偏執性。これをうまく使って、ポールが復讐を謀るという結末のカタルシス。

スティーブン・キングの同名小説を「スタンド・バイ・ミー」のロブ・ライナー監督が映画化した傑作サイコスリラー。ということで、WOWOWで観ました! 精神的に重く追い詰めてくるところ、残酷なシーンは「シャイニング」? 「ミザリー」シリーズで人気…

「糸」(2020)運命に翻弄されるのではなく、自分次第だと応援してくれる歌の力「糸」

菅田将暉さん、小松菜奈さん主演作ということで駆けつけました。菅田さんの円熟した、小松さんの成長した演技に触れ、満足のいく作品でした! 平成10年(1998)にリリースされた中島みゆきさんの「糸」をモチーフに平成元年生まれの男女がまるで糸のように、…

「2分の1の魔法」(2020)吹替版 あとの2分の1は俺の中にいる!

本作の主演イアンの声優を勤める志尊淳さんが「徹子の部屋」に出演して母への想い、感謝ばかり喋る。そういう作品かと、もうすこし深いものがあるかもしれないとこの作品を選びました。ピクサー作品は「リメンバー・ミー」しか観ていません。 天国の父を復活…

「ミリオンダラー・ベイビー」(2004)“愛”を尊厳死で描く結末に泣かされます。

クリント・イーストウッド監督作。第77回アカデミー賞において作品賞、監督賞、主演女優賞、助演男優賞の主要4部門を制した作品。 初老のトレーナーが極貧出の女性ボクサーをわが娘のように育て上げて、タイトルマッチ戦に挑戦するが、再起不能の重傷を負う…

「激動の昭和史 沖縄決戦」 (1971)今、観るべき戦争映画です!

WOWOW、戦後75年東宝8.15シリーズのなかで放送されたもの。監督が岡本喜八さんで、脚本が新藤兼人さん。撮影が村井博さん。出演者は小林桂樹・仲代達矢・丹波哲郎さんのほかそうそうたる面々です。 沖縄防衛軍として創設された32方面軍。戦い方で大本営…

「思い、思われ、ふり、ふられ」(2020)自分を重ね、自分に向かい合う青春!

「胸キュン映画三巨匠」のひとりと称される三木孝浩監督作、楽しみにしていました。 青春のど真ん中、「4人の高校生は実在の誰かに当てはまるぞ!」とリアルに迫ってくる、青春胸キュン作品でありながら、もっと大きな夢のある悩める青春物語。“振られて人生…

「よこがお」(2019)自分は「大丈夫か?」と怖くなります!

「淵に立つ」の深田晃司監督作ということで、WOWOWで観賞しました。 人は善と悪の二面性を持ちますが、この悪の部分を鋭く追及し恐怖に追い込んで来るのか深田監督。本作も然りで、「淵に立つ」に比してストーリーがシンプルですが、強烈に胸に刺さりま…

「海辺の映画館 キネマの玉手箱」(2020)

お盆に観ると決めていて、大林宣彦監督の遺作、見逃すことは出来ないとコロナウイルス防護を完全にして、越県しての観賞でした。 前作「花筐/HANAGATAMI」を観ており、作風に驚きはないと思っていましたが、末期ガンでありながら前作以上の発想・演出力に驚…

「映画ドラえもん のび太の新恐竜」(2020)なんといってもテーマがすばらしい!! 

「ドラえもん」連載開始から50周年を迎える節目の年。作品のなかでも特別な想い出があるという川村元気さん脚本によるオリジナル「ドラえもん」。 コロナウイルス騒動の混乱ななかでの公開、ここに意義アリです。この作品にヒントがあります。 人生で初めて…

「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」(2012)サッチャーが最期に夫と交した言葉は?  

爽やかな論理で論破し、男性以上に実行力のある女性イメージ。映画「21世紀の資本」(2019)では激しくこき下ろされる人。一体ご主人とはどんな関係だったのだろうかとNHKBSプレミアムで観賞。本作でマーガレット・サッチャーを演じたメリル・ストリー…

「グラン・トリノ」(2008)“老人の最期はかくあるべし”

本作、クリント・イーストウッド監督作ということでWOWOWで観賞しました。監督が本作を俳優業最後の仕事と位置づけ、今後は監督業に専念して俳優業から引退すると明かしての公開だったと聞き、“なるほど“と言える作品で、このことを胸において観るとと…

「聲の形」(2016)絶対に弱い立場の人を傷つけるな!そして弱いということで卑屈になるな!

高評価の作品。「金曜ロードSHOW!」で放送され、これが初観賞です。京アニ作品は、2作目ですが、美しい絵とも人の心を深く追求した作品だと感銘しました。 小学6年時に、転校してきた聾の女生徒とこの女生徒を虐め、蔑み、無視し、あるいは同情した生徒たち…

「アルプススタンドのはしの方」(2020)アルプススタンドで声出して大人になるんだ!

SNSで盛り上がっている作品ということで観賞。 高校野球・夏の甲子園大会1回戦に「しょうがないよ!」と駆けつける高校生活に不満、苛立ち、不安を抱く4人の高校生。アルプススタンドのはしの方で応援しているうちに自分が救われ、仲間に「頑張れ!頑張れ…

大人計画ウーマンリブvol.12「サッドソング・フォー・アグリードーター」(2011)

大人計画が「ウーマンリブvol.12」として、宮﨑あおいさんをヒロインに迎え「人はどこまで分かりあえるのか」を描いたホームドラマ。脚本演出は宮藤官九郎さん。2011年6月/東京本多劇場で収録されたものをWOWOWで観賞しました。 目の前で人気俳優さん…